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高校時代、
友達のバイト先をたずねて行く途中
場所がさっぱりわからないので
道でおばさんに聞いていると
「あっ、こっちですか?」
その指差した先に、たまたま男がいたのです
☆****☆
「ありがとうございました」
僕はおばさんにお礼を言って
男のいるパチンコ店の前を
通り過ぎようとした瞬間、
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「バッシャーン。」
男は飲んでいたポケットウイスキーのビンを
地面にたたきつけて割り
僕に近づいてきたのです
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「ヤバイ、」
この人、パチンコでやられて頭に血がのぼっているみたい....
「おい、さっきオレにガンとばしてきただろう。」
「いいえ、していません。」
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「うるせー!こら、」
「怖すぎ...。」
「どうしよう。」
「相手は酔っているし、とにかく逃げよう。」
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僕は男の胸を「ドーン。」突き飛ばして
そのまま全力で走って逃げました
角を曲がり、人ごみを抜けて
大きく息をして立ち止まると
男の姿はもうありませんでした
「あー、危なかった。」
☆****☆
「こら、」
「うわっ、」
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