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梅ちゃん先生 堀北真希インタビュー、女医になる権利獲得への女性のあゆみ・歴史

2012-04-03 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
 NHK連続テレビ小説 『梅ちゃん先生』  ヒロイン役 堀北真希さんインタビュー


 戦後復興期の東京・蒲田を舞台に、医師になる女性の成長を描くNHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』(脚本・尾崎将也)がスタートしています。
 堀北真希さんがヒロイン・下村梅子を演じます。

 あらすじ
 大学病院の医師である父が、戦災孤児を救う姿を目の当たりにした梅子は、医師という職業に強い憧れを抱く。
 梅子たちは学徒動員にかり出されてまともに勉強できなかった。医学専門学校に入学すること自体困難な中、梅子は兄姉や友達に勉強を教えてもらうなど助けられながら医師となって診療所を開き、地域医療に生きる。
 
 インタビューより↓

 繊細な感情を表現したい

 家族やご近所の人たちとの日常の中で影響を受け、梅子がちょっとずつ成長していく姿が丁寧に描かれていきます。
 末っ子で誰かに甘えながら生きているところから、自分の意思で夢に向かっていく成長の過程で、梅子らしさを残しながら、喜怒哀楽では表現できないような繊細な感情も大切に表現したいです。

 梅子と違って私は次のことを考えて行動するタイプなんですね。だから、台詞だけじゃなく、ちょっとした動きでも梅子を常に意識して、”素”の自分が出ないように気をつけています。

 自分の道を見つける力

 終戦直後のがれきだらけの景色が再現されたオープンセット(茨城県高荻)での撮影は、梅ちゃん自身の明るさとつながらなくて戸惑いました。

 戦争が終わっても、食糧難で配給でしか食べ物が手に入らない時代。大切な人と別れなければならなかったり、人に会うことさえできなかったり・・・。世の中の出来事に振り回されながら生きています。

 生きていくことで精一杯だから、毎日どうやって生きていこうかとばかり考えてしまう。そういう時代に梅ちゃんが生きているんだということを忘れないで演じようと、強く感じました。

 『梅ちゃん先生』を見てもらえれば、元気な一日の始まりが迎えられると思います。

 
 

 ー女医のあゆみ 女性たちが門戸を開かせたー

 江戸時代から”産婆”は女性の職業で産科の医者もいたが、明治になると、医者になるには専門学校を卒業するか、もしくは資格試験に合格することが必要となった。女性は受験すらかなわず、女医への門戸は閉ざされていた。

 明治に入り1870年代から複数の女性が東京府や埼玉県、政府に対し、開業試験受験の請願。
 1884年(明治17年)に女性の医術開業試験の受験が認められ、翌年、資格を得た荻野吟子が女医第一号となった。

 門戸を開かせた済生学舎が途中女子学生の新入学を拒否したことなどから、吉岡弥生は1900年、東京女医学校(現・東京女子医科大学)を創立。
1915年には、産婆や看護婦の資格を取って働いていた田口安起が試験に合格し、神奈川県小田原市で女医として初めて開業した。

 こうして女性医師は増えていったが、公立の病院は、まだ女性を介補人(助手)としてしか採用しなかった。

 終戦後の1945年、「女子教育刷新要綱」が閣議決定され、「男女の相互尊重を基本方針」として女性に対して高等教育機関を解放すること、また女子中等学校の教育内容を男子中等学校と同程度として、大学における男女共学が実施されることになった。

 1947年施行の現憲法で男女平等がうたわれ、教育基本法にも誰もが等しく教育を受ける権利が保障された。

 1952年、東邦大学医学部が新制男女共学となり、東京女子医科大学が唯一の女子医大となった。
 長く閉ざされていた女医への門戸が大きく開かれた。


 参考 『日本女医史 追補』『日本女医会百年史』、『絵本日本女性史3 近代・現代』

     (--新婦人しんぶん 2012年4月5日号より)



 マルクスの解明した、人類社会の発展の法則によると、男女平等がどれだけ進んでいるかによって、その社会の発展度が図れるそうです。
 まぁ、そういわれなくても、どの国でもだんだんと民主主義が確立されると同時に男女平等に近づいていきますからにゃ。

 日本の民主主義は、せっかく築いてきたものがどんどんまた崩されていきますが・・・。



追記:8月14日(火)の梅ちゃん先生を見ましたら、

『蟹工船』の話が出ました。梅子の実家の隣(梅子の嫁ぎ先)の工場に田舎から集団就職してきた真面目な子(光男)が、梅子の父・建造(高橋克己)の書斎から『蟹工船』を借りて読んでいると建造に報告した場面。

「労働者の過酷さは今も同じだ、隣のバカ親父は労働者の権利なんか考えておらんだろうが」
「違います、親父さんは僕を一からいい職人に、自分の子と同じように育て上げてくださるつもりで、こったらありがたいこと・・」

とかいうやりとり。 
その前に、早く役に立たないと悪いと思って勝手に工場の技術を練習していた光男に、親父(片岡鶴太郎)が、
「何やってんだ。お前を一から育てるつもりで雇ったんだから」と言い、
梅子も「時間をかけることって大事なことだと思うのよ」と言う場面があり、おっ、脚本家の言いたいことが盛り込まれてる場面かにゃぁ?と思って注目した矢先でした。

 ちなみに、脚本家は、「結婚できない男」等コミカルな空気感で人気の尾崎将也氏。

朝ドラはほとんどほのぼのしてる場面が多いけど、前作にしても、このご時勢、さすがに、何らか訴えたいところも脚本家に見られます。前回も今回も、日本共産党にまつわる脚本ですが。^-^♪


今回のエピソードでは労働者は誰もがどこかできちんと育てられなければ”即戦力”などにはならないのであって、その環境を整えさせない国の教育・労働政策、企業の責任放棄、財界が煽る過剰な”自己責任”論等、社会の矛盾に一石を投じる意味と、人情の大切さを親しみやすく描いた・・のだと受け取りました。

 
 今日14日(火)の23時のBS再放送か、
 土曜日午前中にも、その週一週間分の再放送が、BSでありますので、18日(土)にチェックしてみてくださいにゃ。


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