増税分 民自公 公共事業に投入
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脅迫的 消費増税美化 NHK、お前もか!
見終わって、正直、腹が立ってきました。あまりに露骨な消費税増税美化。
これは公正を定めた放送法違反ではないのか。
ーー公共放送NHKは多彩な意見を反映する義務があります。しかしこの番組は少数意見どころか、消費税増税反対の国民多数の意見も無視しました。これはNHKの存在意義に関わる問題です。
(荻 しんぶん赤旗2012・7・28)よりーー
8人の解説委員
反原発で17万人が集まった16日の午前、
NHKテレビは、「双方向解説 そこが知りたい!~どうなるニッポン 消費税増税の行方」を2時間にわたって放送しました。
柳沢秀夫NHK解説委員長の司会で、8人の解説委員が消費税増税問題を徹底討論するという番組でした。
▼まず柳沢氏は、民主党が消費増税を進めることは「決められない政治から決められる政治への一歩か、公約違反か」と問います。
▼嶋津八生氏「マニフェストが間違っていた。正すのは当然」。
▼増税にいたる政治のゴタゴタを批判する板垣信幸氏「本来必要な消費増税に対するたいへんな不信感をつくった」。
▼飯野奈津子氏「痛みを伴う改革を避けてきた政治が社会保障財源のために増税を打ち出したことは評価できる」。
▼百瀬好道氏「欧米では日本は財政危機と向き合っていないと思われている。その認識を変えたという意味で一歩前進」。
▼下堺博氏「マニフェスト違反かどうかは神学論争になる。現実を見て議論を」。
国債暴落と脅し
唯一「公約違反」とした後藤千恵氏。その理由は「社会保障改革との一体改革と言いながら、増税だけが先行した」から。消費税増税を真っ向から批判した訳ではありません。
その後の議論も高齢化社会で財政がひっ迫していること、ふくれあがった財政赤字を理由とした脅しのような発言、消費税を上げないと国債が大暴落するなど、消費税増税論者お定まりの主張が飛び交います。
司会が1997年の消費税増税の際、景気が落ち込んだことを指摘すると、「あの不況の原因はアジア通貨危機。その後消費税は安定した税収となる」(板垣氏)と色をなして反論。
「今、消費税を増税したら、日本経済の底が抜ける」という多くの論者・識者の指摘に議論が及ぶことはありません。「双方向」と銘打ちながら、わずかに紹介された、視聴者の「増税反対」の声とかみ合うことはありませんでした。
一部解説委員は市場優先主義の問題、若い世代が国保料も払えないような病んだ社会構造を指摘しました。
しかし、その解決方法は「消費税増税で財政再建し持続可能な社会を」「TPPをやるべき」といった発言が討論を支配します。
多彩な議論なし
日本共産党などが主張している、消費税に頼らない道でこそ、経済成長も可能で財政再建もできるという議論には、はなから無関心のようです。
これまでの自民党政治、新自由主義的財政・税制論から一歩も出ないのです。「不勉強」「思考停止」と言いたくもなります。
公共放送NHKは多彩な意見を反映する義務があります。しかしこの番組は少数意見どころか、消費税増税反対の国民多数の意見も無視しました。これはNHKの存在意義に関わる問題です。
(荻 しんぶん赤旗2012・7・28)
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脅迫的 消費増税美化 NHK、お前もか!
見終わって、正直、腹が立ってきました。あまりに露骨な消費税増税美化。
これは公正を定めた放送法違反ではないのか。
ーー公共放送NHKは多彩な意見を反映する義務があります。しかしこの番組は少数意見どころか、消費税増税反対の国民多数の意見も無視しました。これはNHKの存在意義に関わる問題です。
(荻 しんぶん赤旗2012・7・28)よりーー
8人の解説委員
反原発で17万人が集まった16日の午前、
NHKテレビは、「双方向解説 そこが知りたい!~どうなるニッポン 消費税増税の行方」を2時間にわたって放送しました。
柳沢秀夫NHK解説委員長の司会で、8人の解説委員が消費税増税問題を徹底討論するという番組でした。
▼まず柳沢氏は、民主党が消費増税を進めることは「決められない政治から決められる政治への一歩か、公約違反か」と問います。
▼嶋津八生氏「マニフェストが間違っていた。正すのは当然」。
▼増税にいたる政治のゴタゴタを批判する板垣信幸氏「本来必要な消費増税に対するたいへんな不信感をつくった」。
▼飯野奈津子氏「痛みを伴う改革を避けてきた政治が社会保障財源のために増税を打ち出したことは評価できる」。
▼百瀬好道氏「欧米では日本は財政危機と向き合っていないと思われている。その認識を変えたという意味で一歩前進」。
▼下堺博氏「マニフェスト違反かどうかは神学論争になる。現実を見て議論を」。
国債暴落と脅し
唯一「公約違反」とした後藤千恵氏。その理由は「社会保障改革との一体改革と言いながら、増税だけが先行した」から。消費税増税を真っ向から批判した訳ではありません。
その後の議論も高齢化社会で財政がひっ迫していること、ふくれあがった財政赤字を理由とした脅しのような発言、消費税を上げないと国債が大暴落するなど、消費税増税論者お定まりの主張が飛び交います。
司会が1997年の消費税増税の際、景気が落ち込んだことを指摘すると、「あの不況の原因はアジア通貨危機。その後消費税は安定した税収となる」(板垣氏)と色をなして反論。
「今、消費税を増税したら、日本経済の底が抜ける」という多くの論者・識者の指摘に議論が及ぶことはありません。「双方向」と銘打ちながら、わずかに紹介された、視聴者の「増税反対」の声とかみ合うことはありませんでした。
一部解説委員は市場優先主義の問題、若い世代が国保料も払えないような病んだ社会構造を指摘しました。
しかし、その解決方法は「消費税増税で財政再建し持続可能な社会を」「TPPをやるべき」といった発言が討論を支配します。
多彩な議論なし
日本共産党などが主張している、消費税に頼らない道でこそ、経済成長も可能で財政再建もできるという議論には、はなから無関心のようです。
これまでの自民党政治、新自由主義的財政・税制論から一歩も出ないのです。「不勉強」「思考停止」と言いたくもなります。
公共放送NHKは多彩な意見を反映する義務があります。しかしこの番組は少数意見どころか、消費税増税反対の国民多数の意見も無視しました。これはNHKの存在意義に関わる問題です。
(荻 しんぶん赤旗2012・7・28)