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今、話題の「19×19」まで暗算でできる「おみやげ算」なんでこのやり方で解けるのか?そのネタばらし

2023年04月23日 | 算数・数学の勉強のやり方
ネクサス(江南市の勉強のやり方専門塾)の塾長の伊藤です。

なにやら昨年、出た本で話題になっている本が。

小杉拓也著「小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本」(ダイヤモンド社)

めちゃくちゃ売れてるそうですね(うらやましい)。

例えば、16×14の場合、

・16+4=20(14の4を16にたす)
・20×10=200(それを10倍する)
・6×4=24(一の位同士をかける)
・200+24=224(それぞれ計算したものをたす)

これだけだそうだ。

ホントかどうか、18×16でもやってみましょうか。

・18+6=24(16の6を18にたす)
・24×10=240(それを10倍する)
・8×6=48(一の位同士をかける)
・240+48=288(それぞれ計算したものをたす)

たしかに!

とまあ、ここで「へぇー!すごい」だけで終わっては面白くありません。

なんでこうなるのか考えてみましょう。

■「おみやげ算」を展開公式を使って解いてみる
・かけられる数の一の位の数をa、かける数の一の位をbとします
(18=10+8、16=10+6と考えるように、それぞれ10+a、10+bと表します)

この2つの数のかけ算を展開公式と因数分解を使って変形すると、

(10+a)(10+b)
=10×10+10×b+10×a+a×b
=10×10+10×a+10×b+a×b
=10×(10+a+b)+a×b
=(10+a+b)×10+a×b

と表すことができます。

同じように、先ほどの「18×16」もやってみると、

(10+8)×(10+6)
=10×10+10×6+10×8+8×6
=10×10+10×8+10×6+8×6 (8×6以外の部分を10でくくる)
=10×(10+8+6)+8×6
=(10+8+6)×10+8×6
=(18+6)×10+8×6
=24×10+48
=240+48
=288

と、この部分「(18+6)×10+8×6」、なるほどたしかにそうなります。

展開だけでなく、8×6以外の部分を10でくくるところがポイントです。

中3生はちょうど4月に展開、因数分解を習うので、確かめてみましょう。

勉強のやり方がわかる!中学生からの最強のノート術(ナツメ出版)


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