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6/9日:国語の読解問題に必要な論理は「=」「⇔」「⇆」の3つ?

2024年06月09日 | 今日のネクサス
今日は国語特講の2回目

国語の読解問題でよく問われるのが、言いかえ(例示)、対比、因果です。



それを記号で表すと

「=」言いかえ(例示)
「⇔」対比
「⇆」因果
*機種依存文字の場合は見られません

ってなるなって、ふと思いました。

論理もだいたいこの3つに集約されます。

っで、

今日の特講は、この3つを意識して問題を解いてもらいました(正確には今日「も」ですが)。

題材は、「ひこにゃん」や「うどん県」の生みの親、

殿村美樹「ブームをつくる 人がみずから動く仕組み」から。

数学でもそうなのですが、

国語でも

A→B

は正しくても

逆:B→A

は必ずしも正しくありません。

例えば、

A:現代のブランドの価値に必要なのは、本物のストーリーにある「信頼」である

B:本物のストーリーにある「信頼」は、現代のブランド価値に必要である

この2つの文章、全く同じに見えますがそうではありません。

本文では、

現代のブランド価値に必要なのは「信頼」と「共感」の2つである

といった主旨が述べられています。

そういう意味では、AもBも説明としては不十分かもしれません。

しかし、この2つが選択肢にあった場合は話は別です。

まず、

A:現代のブランドの価値に必要なのは、本物のストーリーにある「信頼」である・・・△

だと、もう一つの条件である「共感」が含まれないので、少なくとも「正」とは言えません。

一方、

B:本物のストーリーにある「信頼」は、現代のブランド価値に必要である・・・○

は、こちらも内容的には十分ではないですが、論理的には間違っていないので、「誤」とするわけにはいきません。


もう一つ、このような正誤判断問題の選択肢でこんなのがあります。

A:企業は商品の世界観を伝えるため動画を作成する。このような消費形態を「物語消費」と言う。
(改編して引用:ルールズ現代文)

このような書き方になっていると、本文の内容につられて多くの受験生が「正」とまちがえてしまいます。

細部を読まず、なんとなく雰囲気で読んでいるからです。

「たぶん正しい」



「正しい」

とでは、雲泥の差があります。

内容的には、一見「正しい」ように見えますが、

実は日本語がおかしいってことに気がつきましたか?

「物語消費」は消費なので、主語は消費者です。

ところが、この選択肢では、

動画を作成する主体は企業なのに、2文目では「このような消費形態」となっています。

これだと、消費形態の「消費」が何を指しているのかわかりません。

「動画を作成する=消費」ではないからです。

国語の問題をなんとなーく読んでいる子は、こういうトリッキーな書き方に見事にひっかかります。

国語の論説文では、「言いかえ」がほとんどと言っても過言ではありません。

本文中では間違った言いかえは「ない」のですが、

選択肢中には、このような「誤答に導くための言いかえ」が巧妙にちりばめられています。

国語で点数が伸びない子は、十中八九

このようななんとなく読みをしています。

では、どういう風に言いかえられていたら正解なのか。

例えば、

B:企業は商品の世界観を伝える動画を作成することで「物語消費」を促している。

とあるなら、これは「正」でしょう。

まあ、それが国語力なのか?って異論はありますが、

少なくとも「正しく読めている」かどうかの判定はできます。

国語の読解問題で点数を伸ばすには、こういう「正しく読む」という練習が必要です。

ただ、残念ながら学校では教えてもらえないですね。

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