ネクサス(江南市の勉強のやり方専門塾)の塾長の伊藤です。
その1からずいぶん時がたってしましたが、「は・じ・き」がなぜ悪魔の公式かにひきつづいて、今度は速さはどうやって教えたらよいのか紹介していきましょう。
この記事は「子どもがつまずかない教師の教え方65のアイデア(東洋館出版社)」を参考に作成しています。
5年生に次のような速さの問題を解いてもらいました。
A.時速75㎞の自動車が5時間に進む道のり
B.秒速40mで飛ぶ鳥が200m飛ぶのにかかる時間
C.分速150mで泳ぐ魚が3㎞泳ぐのにかかる時間
D.秒速32mで走るチーターと時速90㎞で走る電車ではどちらが速いか
Aの問題では、ある子が「時速375㎞」と速さの単位で答えていました。これはワークで道のりを求める問題だったのですが、全部速さの単位で答えていたのです。
原因は、前日にやったワークの問題が速さを求める問題だったことにあるようです。
つまり、惰性で速さの単位をつけていたのです。
次にBの問題ですが、これもAの問題と同様に、5mと道のりの単位で答えた子がいました。
つまり、単位すら意識せず解いているのです。
Cの問題では「150m÷3㎞=50分」というまちがいが圧倒的に多いのは、まさに「は・じ・き」の公式の弊害です。
150mという単位と3㎞という単位の違いを読んでないのです。
数字だけをつまみ読みして、「は・じ・き」の公式にあてはめているのです。
そうなると、Dの問題ではもはやお手上げです。秒速を時速で表すことができないのですから、当てずっぽうで答える子が大半です。
理由はもうおわかりですね。「は・じ・き」の公式にあてはめることができないからです。
■単位の変換という基礎的な知識・技能の不足
Cの問題が解けない一番の原因は、問題をよく読んでいない、つまり、単位の違いを読み取ってないからです。
ただし、仮に単位の違いに気づいたとしても、「1㎞=何mか」といった知識が不十分だったら解けません。
Dの問題も同様です。
つまり、考える力の前に読解力や単位の変換という基礎的な知識と技能が必要なのです。
さらに、読解力、単位の変換という知識・技能の不足以外にも、問題なのは数感覚の欠如です。
子どもですから自動車の運転をしたことがないのは仕方がないとしても、時速375㎞の自動車といえばレーシングカーでも出すのが難しいスピードです。
答えが現実離れしていることに気づいていないのです。
ドリル形式で問題を解いていると、求めた答えが現実的かどうかを考えることはまずありませんが、自分が求めた答えが正しいかどうか確認するプロセスは重要です。
認知心理学では、学習者が自分の活動を見直すことをメタ認知と呼びます。
メタ認知能力が不十分な子は、解き方や答えが合っているかどうかを確かめるということがほとんどありません。
その結果、誤った解き方やまちがった答えを出していても、それに気がつかず、そのままにしてしまうのです。
ですから、「は・じ・き」の公式に頼ってしまうと、そもそも問題文を読むとか考えるということをしなくなります。
条件反射で解けてしまうからです。
そして、困ったことにこの条件反射で解ける=わかったと子どもは勘違いをしてしまうことです。
その結果、子どもはますます問題文を読まずに、考えることをせずに、条件反射で解くという負のスパイラルに陥ってしまいます。
【くもわは最凶の公式】はじきよりもたちが悪い「くもわ」を割合で教えてはいけないワケ
「子どもがつまずかない教師の教え方65のアイデア(東洋館出版社)」を参考に作成しています。
ネクサスは、主に江南高校、一宮南高校の高校生と、そこを目指す小中学生が通っています。江南市では、西部中、布袋中、古知野中、古知野西小、古知野南小、布袋小、布袋北小、一宮市では千秋中、西成中、一宮南部中、大口町では大口中の生徒が通っています。
【入塾までの流れ】
1.お電話・フォームにてお申込み
↓
2.個別の説明会or体験授業 ※通知表やテストをお持ち下さい
↓
3.入塾へ
■空席状況
・学年ごとの曜日・空席状況がチェックできます
その1からずいぶん時がたってしましたが、「は・じ・き」がなぜ悪魔の公式かにひきつづいて、今度は速さはどうやって教えたらよいのか紹介していきましょう。
この記事は「子どもがつまずかない教師の教え方65のアイデア(東洋館出版社)」を参考に作成しています。
5年生に次のような速さの問題を解いてもらいました。
A.時速75㎞の自動車が5時間に進む道のり
B.秒速40mで飛ぶ鳥が200m飛ぶのにかかる時間
C.分速150mで泳ぐ魚が3㎞泳ぐのにかかる時間
D.秒速32mで走るチーターと時速90㎞で走る電車ではどちらが速いか
Aの問題では、ある子が「時速375㎞」と速さの単位で答えていました。これはワークで道のりを求める問題だったのですが、全部速さの単位で答えていたのです。
原因は、前日にやったワークの問題が速さを求める問題だったことにあるようです。
つまり、惰性で速さの単位をつけていたのです。
次にBの問題ですが、これもAの問題と同様に、5mと道のりの単位で答えた子がいました。
つまり、単位すら意識せず解いているのです。
Cの問題では「150m÷3㎞=50分」というまちがいが圧倒的に多いのは、まさに「は・じ・き」の公式の弊害です。
150mという単位と3㎞という単位の違いを読んでないのです。
数字だけをつまみ読みして、「は・じ・き」の公式にあてはめているのです。
そうなると、Dの問題ではもはやお手上げです。秒速を時速で表すことができないのですから、当てずっぽうで答える子が大半です。
理由はもうおわかりですね。「は・じ・き」の公式にあてはめることができないからです。
■単位の変換という基礎的な知識・技能の不足
Cの問題が解けない一番の原因は、問題をよく読んでいない、つまり、単位の違いを読み取ってないからです。
ただし、仮に単位の違いに気づいたとしても、「1㎞=何mか」といった知識が不十分だったら解けません。
Dの問題も同様です。
つまり、考える力の前に読解力や単位の変換という基礎的な知識と技能が必要なのです。
さらに、読解力、単位の変換という知識・技能の不足以外にも、問題なのは数感覚の欠如です。
子どもですから自動車の運転をしたことがないのは仕方がないとしても、時速375㎞の自動車といえばレーシングカーでも出すのが難しいスピードです。
答えが現実離れしていることに気づいていないのです。
ドリル形式で問題を解いていると、求めた答えが現実的かどうかを考えることはまずありませんが、自分が求めた答えが正しいかどうか確認するプロセスは重要です。
認知心理学では、学習者が自分の活動を見直すことをメタ認知と呼びます。
メタ認知能力が不十分な子は、解き方や答えが合っているかどうかを確かめるということがほとんどありません。
その結果、誤った解き方やまちがった答えを出していても、それに気がつかず、そのままにしてしまうのです。
ですから、「は・じ・き」の公式に頼ってしまうと、そもそも問題文を読むとか考えるということをしなくなります。
条件反射で解けてしまうからです。
そして、困ったことにこの条件反射で解ける=わかったと子どもは勘違いをしてしまうことです。
その結果、子どもはますます問題文を読まずに、考えることをせずに、条件反射で解くという負のスパイラルに陥ってしまいます。
【くもわは最凶の公式】はじきよりもたちが悪い「くもわ」を割合で教えてはいけないワケ
「子どもがつまずかない教師の教え方65のアイデア(東洋館出版社)」を参考に作成しています。
ネクサスは、主に江南高校、一宮南高校の高校生と、そこを目指す小中学生が通っています。江南市では、西部中、布袋中、古知野中、古知野西小、古知野南小、布袋小、布袋北小、一宮市では千秋中、西成中、一宮南部中、大口町では大口中の生徒が通っています。
【入塾までの流れ】
1.お電話・フォームにてお申込み
↓
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■空席状況
・学年ごとの曜日・空席状況がチェックできます