日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

『神秘の島』を読み進める/生誕103年

2017年08月09日 | 
『海底二万里』では
ノーチラス号に乗り込んで海底を旅し
今読み進めてる『神秘の島』では
神秘の島ことリンカーン島に上陸して
サバイバル生活してる



『海底二万里』は
アロナクス教授による一人称で
書かれているから
アロナクス教授になった気分で読んだ
今回は三人称だから
特に誰にもならずに読んでる



ディズニー映画
『20,000 LEAGUES UNDER THE SEA』の
銛打ち名人ネッド・ランドは
『神秘の島』の水夫ペンクロフの性格を
与えられたようだ
ペンクロフとネッド・ランドは
キャラがかぶるところがあるけど
ペンクロフのほうがずっと陽気で
愛されキャラだ



他の登場人物も
『海底二万里』と『神秘の島』で
重なるところが多い

全能の人ネモ船長は
万能の人で皆から絶対的に信頼されている
技師のサイラス・スミスだし
スミスにはコンセイユによく似た
忠実な召使いナブがいる
アロナクス教授は
新聞記者ジェデオン・スピレットかなとも
思ったけど
博物学に詳しいハーバート少年のほうが
アロナクス教授に近いかもしれない



ネットで読んだあらすじによると
『神秘の島』にも
ネモ船長が登場することになってる
そう思って読むと
そこかしこにネモ船長の影が感じられて
おもしろい



児童書のコーナーに置かれてるこの本
子供が読めるのかなと思ったけど
分厚くても
字が細かくても
文章はそんなに難しくない



ジュール・ヴェルヌの小説を
児童文学とするのはどうかと思うけど

ムーミンシリーズにしろ
優れた児童文学は
大人が読んでもおもしろい



8月9日は
トーベ・ヤンソンの誕生日



生誕103年



8月9日は
長崎原爆の日

夜中に
岐阜から満州へ満蒙開拓民として渡り
終戦後に奇跡的に過半数が生還した
黒川開拓団を取り上げた番組を見た

生還した男性が
戦争に女はつきもの
と言っていたのを恐ろしく思う