日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

神々の土地 〜ロマノフたちの黄昏〜

2017年08月27日 | Memories of ZUKA



フトコロの寒さは
厳寒のロシアに迫る勢いだけど
18きっぷ握りしめて宝塚へ



B席も考えはするけど
1階席は譲れないと
引き続きA席



宙組トップスター
朝夏まなとの退団公演

開演のアナウンスを聞いて
まずその声に惚れ直した
心地よく響く声
抜群の滑舌のよさ



前回の宙組公演『王妃の館』とも
早霧せいなの退団公演
『幕末太陽傳』とも打って変わった
重々しい雰囲気に
身構えたけど



開演すると
退団公演だってことも忘れるくらい
物語に引き込まれた



またまた予習なしで観劇に臨み
それでもそれほど困らなかったけど
配役と相関図をある程度
頭に入れておくと
なおよかったなと思う







1本物なら幕間に確認できるけど
そうじゃないから
はまり役としか言いようがない
ニコライ二世を演じてるが誰なのか
わからないまま最後まで観て
後でなるほどと思った



伶美うららのイリナ(イレーネ)が登場して
第一声を発した時
この声をもっと聞いていたかった
と思った



同じく落ち着いた雰囲気の真風涼帆と
お似合いのコンビに
なったんじゃないかと思う

でもこれも植田紳爾が
音楽学校の生徒たちへの講話で
「あんたらなんかいらないんやからね」
と言って叩き込むらしい
ショービジネスの世界の厳しさか
と思う



組長で男役の寿つかさが
皇太后マリアを演じていて
威厳が感じられてよかった
ショーでのボス役といい
この人好きだなあと改めて思った



愛月ひかるが
怪僧ラスプーチンを
気味悪く熱演していた

ちょっとルキーニを思わせる役
えくぼがかわいい笑顔との
ギャップがすごいなと思う



桜木みなとは
革命活動家で酒場のダンサー ゾバールで
怒りのこもった演技を見せた

桜木みなとを見るといつも
真飛聖を思い出す

今回の役は風貌が
『王家に捧ぐ歌』のカマンテに似ているからか
余計にそう思った



伶美うららは
娘役トップにこそならなかったけど
実質的にこの公演のヒロインだったし
それゆえとも言えるラストシーンは
いつもの宝塚と違っていて
かえって印象に残った



劇中で誰だったかが
永遠の片思いだというようなことを
言ってからかった
フェリックス(真風涼帆)の
ドミトリー(朝夏まなと)への
友情を超えた愛情

それを受け止めながらも
信念を貫くドミトリー



トップ娘役が不在な分
トップスターと2番手という
組のもうひとつのコンビが
クローズアップされて感じる公演だった



2人写りが新鮮な表紙に
これ
買いたくなった



18きっぷヅカして
電車の中で寝倒したので
帰ってから目が冴えて
真夜中の窓ぎわビアガーデン

ドミトリー・パブロヴィチ・ロマノフを偲ぶ
みたいになっちゃってる



ロマノフ王朝の人々の運命やいかに
ドキドキ ハラハラ
上田久美子マジック