中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

2015年度中国のGDPその2

2016年03月22日 | 中国事情

2015年度の中国の31の省・地区の内で、GDPの伸び率が一番低いのは、遼寧省の2.6%の事です。次に低いのが山西省の2.7% 黒竜江省の5.1%との事です。吉林省は、6.1%で、全国でも、四番目に伸び率が低いとの事。遼寧省は、GDPの伸びが一番高い、重慶市の4分の1程度になる訳です。俗に北上広と云われる北京市、上海市、広東省等はそれぞれ、6.9%、6.9%、8.0%との事ですので、2015年度全国平均の伸び率6.9%を広東省は超えている様です。

2014年度の場合は、一番GDPの伸び率が低い省は、山西省で4.9%、次に低いのは、黒竜江省の5.6% 三番目に低いのは遼寧省5.8%、吉林省は6.5%で下から四番目との事。2013年度の場合は、黒竜江省8.0%、吉林省8.3%、遼寧省8.7%、山西省は8.9%との事ですが、やはり東北三省及び山西省は下位を低迷している様です。

「南風窓」(注:2015年第17期2015年8月12日号)と云う週刊誌では「東北はどうすべきか?」と云う特集記事を掲載して、ここ数年の黒竜江省、遼寧省、吉林省の東北三省の経済の急激な落ち込みを問題にしています。そして、その原因を指摘すると共に、その解決策や今後の進むべき方向を示しています。

私は、近年東北三省には、足を踏み入れて居ないので分かりませんが、大連等を度々訪れている人の話では、東北三省の経済の落ち込みを肌で感じるとの事です。「南風窓」に拠れば、東北三省は人口の減少も始まっているとの事。経済が思わしくないので、職を求め地元を離れる人も多いとの事です。2011年から2014年迄の全国の人口の自然増は、4.79%から5.21%との事ですが、東北三省は、人口の自然増は、1%前後の様です。特に、遼寧省は、2011年、2012年、2013年はマイナスで、2014年度はかろうじてプラスに転じた様ですが、それでも0.26%に留まったそうです。

山西省も最近は行ってないので分かりませんが、経済落ち込みの一番の原因は石炭産業の様です。石炭価格の落ち込み等が山西省の経済低迷に大きな影を落としているとの事です。

 



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