今私が滞在中の大理鎮は、今「三月街」と云う祭りで大いに賑わっていますが、その祭りにあわせて中国語では「集市」と呼ばれる「市」が盛大に開かれています。
その三月街の市で、紅い岩蜜を売っているのを見かけました。色は違いますが、ここ大理鎮の三月街の祭りで売られている紅い岩蜜も、岩のように硬い、コケが生えている等、岩蜜と呼ばれる物が持つ幾つかの共通点が見られます。
ところで紅い岩蜜はどうも考えても、完全な偽物のようです。三月街では、様々な蜂蜜も売られていますが、一部で云われているように岩蜜が、野生の蜂蜜が固まって出来た物とすれば、どのように考えてもこのように紅い色の蜂蜜になることは考えられないからです。
大理の三月街で見かけた岩蜜。色はともかく、気泡がある、表面にコケが生えている等共通点が見られます。これは一体なんだと不思議そうに眺める人が多い。
大理の三月街で売られていた岩蜜。このような紅い色とやや黄色味ががった色の岩蜜は初めて見ました。当然のようにコケが生えています。コケは貴州や麗江で見かけた岩蜜の表面に生えていたコケとほぼ同じ類の物のようです。
三月街では、このように蜂の巣から取り出した正真正銘の本物の蜂蜜と云う事を売りにして蜂蜜を売る人も居ます。
このようにして蜂蜜を売っている人も居ます。
瓶詰めされて売られている蜂蜜。
岩蜜が、一部で云われているように野生の蜂蜜が、長い時間を掛けて乾燥して出来た物、或いは野生の蜂蜜が結晶した物だとすれば、写真の様に紅い色になるとは考えにくいので、紅い岩蜜はどう考えても偽物と思われます。尚、岩蜜は、石密とも呼ばれているようです。