中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

貴州省と雲南省の食べ物の違い

2015年01月05日 | 少数民族の食べ物

貴州省、雲南省は中国の西南部地区に属しています。また、地形的、地理的にも、貴州省の全部と雲南省の一部の地域は雲貴高原に属しており、貴州と雲南省の一部の地域は、風土的にも近い物があるようです。貴州と雲南は食生活の点でも、辛い物をよく食べる事、コンニャクも食べる、ジャガイモも良く食べる等、多くの共通点もある様に思います。また、米線、饵块等の米を加工した麺類や食品が多い事も貴州と雲南に一部共通する点かと思います。

貴州省の貴陽駅前の屋台で見かけた手作りポテトチップス。この様に唐辛子をまぶしてあり大変辛い。貴州は全般に、雲南省よりはるかに辛い物が好きな様です。

 

雲南省でもコンニャクは良く見かけますが、全体的に貴州省と比べるとコンニャクは左程食べない様に思います。この様に、「コンニャク」をステーキして食べる食べ方は、雲南省ではあまり見かけません。貴陽市花渓地区初め多くの貴州各地ではコンニャクを実によく食べます。唐辛子で真っ赤で矢張り相当辛いです。

 

雲南省等でも、「ドクダミ」を食べる様ですが、貴州省では本当にドクダミをよく食べます。コンニャクを焼いた上には薬味としてドクダミの根とねぎをのせて食べます。麺を食べる場合も薬味として刻んだドクダミの根を乗せて食べる事が多い。

 

ドクダミは葉の部分では無く、この様に根の部分を主に食べます。この様に、街頭等でドクダミだけを売る光景は雲南省では余り見かける事の出来ない光景です。一束2元。当然人工栽培した物と思いますが、野生物との違いは私には、分かりません。

 

 貴州では、ドクダミを大変に良く食べますが、何方かと云えば葉の部分より、ドクダミの根の部分を主に食べる様です。その故か貴州省ではドクダミを「折耳根」と呼び、「魚腥草」とは云わない様です。ドクダミを中国語の辞書で引くと「魚腥草」と出ていますが、貴州省や雲南省では「折耳根」と云う呼び方一般的です。中国でもドクダミを食べない地域も多く、ドクダミが食べられないと云う中国人も多い様です。

正確な数字は忘れたのですが、貴陽市だけでも年間数千トンもの「折耳根」が消費され、今では人工的に栽培されているとの事です。日本に十年程滞在した経験のある中国人の話に拠れば、日本のドクダミは、全て野生の物なので大変美味しいとの事です。また、その中国人の話では今中国で売られているドクダミは、人工的に大量に栽培した物なので美味しくないとの事です。野生のドクダミは、現在ではほとんど見かけないとの事で、若し野生のドクダミが売られているとすれば、とても値段が高いとの事で、野生物のドグダミは、一斤(500g)200元程もするだろうとの事です。日本のドクダミが美味しいと云ったその中国人は、余りにも日本のドクダミが美味しいので日本から、お土産として持ってこようと思ったそうです。考えてみれば、日本ではドクダミを栽培していると云う様な話は聞いた事がないですが。

私も一度だけですが、貴州省のある村で野生物のドクダミを食べた事もあるのですが、残念ながら私には、栽培物のドクダミとの味の違いについては分かりませんでした、、、、。格別に美味しいとも思いませんでした。



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