中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理の白族は冬至にモチを

2013年12月23日 | 少数民族の食べ物

大理古城内には、中国語で云うところの農貿市場或いは菜市場と呼ばれる市場が、三箇所あります。その農貿市場や菜市場の店頭には、最近急にたくさんモチ(中国語では糍粑)が並ぶようになりました。普段はあまり見かけない糍粑が、ここ数日たくさん農貿市場で売られているのを見て少し不思議に思っていたのですが、大理に住む白族は冬至の日に糍粑(モチ)を食べる習慣があるとの事です。

昨日22日は冬至でしたが、たまたま大理古城在住の人と話していたら大理の白族は冬至に糍粑を食べるのが慣わしなのだそうです。食べ方は「焼糍粑」つまりモチを焼いて食べる事が多いそうです。また、四角やひし形に切ったモチに紅糖や蜂蜜をつけて食べるそうです。

確かにネット等で調べると、大理の白族は冬至の日には、モチを食べる習慣があるとの事です。(大理新聞網に拠る) また、東北人は冬至に餃子を食べるらしいが、私達の大理では冬至の日には、モチを焼いて食べるとの書き込みもあります。また、福州人も冬至にモチを食べる習慣があるとの事。

急に市場のアチラコチラで糍粑が売られ始めたので、不思議に思っていたのですが、その謎が解けました。大理などに住む白族には冬至の日にモチを食べると云う習慣があるので、ここ数日に亘り急にモチが沢山出回ったようです。冬至が終わった今日、市場に行ったら、そのモチはほとんど姿を消していました。

冬至用のモチはこのような丸モチが多いようです。値段は、1斤(500g)5元。


モチは焼いて食べる事が多いそうです。その焼いたモチに、紅糖(日本では黒砂糖と呼ばれている物。)や蜂蜜を付けて食べるそうです。外観から見てもあまり美味しそうには思えませんが、、、、。

 

此方はやや大型の丸モチ。値段は同じで一斤5元。市場には、モチだけを売りに来て居る人も多い様です。以前は臼と杵でモチを搗いたようですが、このモチは機械で搗いた物の様です。これは別の農貿市場で見かけたモチ。

 

冬至を前に、農貿市場には、この様に沢山モチが並びました。また、モチだけを商う人も、ここ数日の間には沢山市場には現れました。

このブログで以前大理のモチについて触れた事がありますが、今回その冬至用に売られているモチは、そのモチと比べるとあまり美味しくありません。市場に沢山冬至用のモチが並んだので、私も買って食べてみたのですが、かなりうるち米が入っているようでした。また、よく搗いていない感じで、米粒のままの所もあり、とても不味かったです。

「大理のモチ」で触れたように、冬になると大理古城でも、それほど多くは無いものの農貿市場では、モチが売られていますが、こちらのモチの方が断然に美味しいです。

大理に住む白族が冬至にモチを食べると云う習慣を知らなかったので、農貿市場にモチが急に沢山出回り始めたのがとても不思議でしたが、冬至の日の白族の慣わしを知り納得がいった次第です。以前このブログで、貴州省凱里市の苗族は冬至に犬を食べると云う習慣があるという話を書いた事がありますが、改めて民族により、地方により冬至に何を食べるかはイロイロ違うものだと思った次第です。



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