私は、今大理州に滞在中ですが、大理州ではお強が売られているのを見かける事は、先ずありません。大理市内にも、もち米で作る粽を売っている店はありますが、同じくもち米で作るお強は、今まで見た事はありません。
このブログでも、何度か触れたのですが、貴州省では一般的に、お強、餅、粽等のもち米を原料とする食べ物を他の土地に比べると良く食べる様に思います。貴州省の省都貴陽市駅前の屋台でもお強を売っていますし、貴陽市内の場所に拠っては、モチをその場で搗いて売っている店もあります。
貴州省に住む少数民族苗族、トン族等が住む、村では祭の際には、必ずの様にモチを搗く習慣がありますし、祭りには必ずお強が出されます。また、酒ももち米で作ります。私が一時期良く訪れていたトン族の住む村では、今でも毎食お強が食べられています。
白族には、冬至にモチを食べると云う習慣はある様ですが、お強は今に時点では見かけた事はありません。雲南省の楚雄市、保山市等でもお強は見かけません。(注:雲南省西双版納にはお強はあります)
ところが、臨滄市、芒市等では、お強が売られているのをよく見かけました。中でも、臨滄市の孟定鎮や南傘鎮は、特にお強が良く食べられている様でした。中国で云う農貿市場では、無論の事、屋台でもお強は良く売られてるのには、聊か驚きました。そして、貴州省等の村で食べたお強と比べても引けを取らない美味しさです。日本では、今では見かけない紫糯米と云う品種も雲南省にはある様です。この品種は貴州省ではない様に思います。
芒市の農貿市場で売られていたお強。この様に黄色に色づけされたお強は貴州省でも良く見かけます。
紫糯米と云う品種ですが、雲南省では良く見かけますが、私は、貴州省では見かけた事はありません。
同じ紫のお強でも、この様に二種類ある様です。なかなか美味しい。
黒い色のお強も売っていますが、黒いお強は貴州でも売られています。
当然色付けしていないお強もあります。
南傘鎮では、お強だけで食べる場合もありますが、この様な豚肉、牛肉、鶏肉等と一緒に食べる事も多い様です。一切れ5元。