中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省建水県の紅薯の澱粉で作る麺=勺粉

2017年06月01日 | 少数民族の食べ物

雲南省紅河州建水県には、沢山の名物があります。雲南省で有名な料理の一つ気鍋鶏と云う料理も元々は建水の料理との事です。建水県には、サツマイモの澱粉から作った麺「勺粉」と云う食べ物もあります。勺は、中国語では、shaoと発音するようですが、中国語繁体字版維基百科にも、この単語の説明は載ってません。勺粉と云う字を、現代漢語辞典や中日大辞典等の辞書で調べても載ってませんが、中国語検索エンジン百度で検索をかけると、サツマイモの澱粉で作った麺との説明があります。

红薯粉と云うサツマイモの澱粉で作った物を乾燥させ麺状にした物は、鍋の材料として貴州省等でも食べた事はありますし、食料店やスーパー等でも普通に見かける事が出来て、決して珍し物ではありません。しかし、サツマイモの澱粉で作った生麺の勺粉と云う食べ物は、私は、今回初めて建水で見ましたし、始めて建水で食べました。建水は雲南省でも南部に属するせいか、タレをかけ冷たい状態で食べる事も多い様です。

 

建水県内には、勺粉を売りにしている勺粉専門店もあります。ここにも当然焼豆腐もあります。建水県内の普通の食堂にもメニューとして勺粉がある場合もあります。ここは勺粉を売りにしている店。

 

米で作った麺の米線や小麦で作った所謂麺等も並んでいます。建水は暑い事もあり、タレをかけて食べる事も多い。

 

ヤフーやGoogleで検索をかけると日本でも九州島原半島や対馬には、サツマイモで作った麺があり、地元では「ろくべえ」と呼ばれているとの事です。島原に行った事はあるのですが残念ながら、ここにしかないと云う「ろくべえ」は食べた事はありません。建水の勺粉と日本の島原地方や対馬にしかないと云う「ろくべい」とは、食べ方や製法に、どのような違いがあるか大変興味があるところです。また、どの様な点で同じなのかも大変興味があります。

 

サツマイモの澱粉を乾燥させ作った麺で红薯粉と呼ばれる物。これは食品店やスパー等でよく見かけます。火鍋等に入れる事が多い。これは私も鍋に入れて良く食べました。

建水県のシンボル朝陽楼。明朝の時代に造られたとの事。



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