先日蔵族のバター茶とザンバを食する機会がありました。以前から本物のバター茶を飲みたいとは思っていたのですが、なかなかその機会がありませんでしたが、漸く本物のチベット族のバター茶を飲む事が出来ました。
このブログでも触れた事があるのですが、雲南省香格里拉等に住む蔵族系の人達も、ヤクの乳から「酥油」と云うバターを作ります。お茶にその酥油を混ぜた飲み物が、蔵族の飲み物「酥油茶」です。
大理古城や大理市下関にも、蔵族系の人が経営する食堂、レストラン、喫茶店がありメニューにも酥油茶があるのですが、試しに飲んで見ようと云う気にはなりませんでした。何故かと云うと肝心の酥油が、本物とは云えない様な気がしたからです。大理州では、ヤクは生息してませんので、大理では酥油は基本的には売ってません。麗江市に行くと農貿市場では酥油は普通に売られています。私も麗江市に行った際には何度か酥油を買った事があります。酥油は、大理市内のスーパー等で売られている所謂バターより遥かに美味しいと私は思います。
大理市内の農貿市場でも偶に酥油を見かけますが、紛い物も多い様な気がします。大理で毎年行われる三月街には、多くの蔵族も店を出し酥油を売るので何度か買った事はあります。最近はここで売られる酥油も以前と比べると質が落ちている様な気がする事も多いです。
ヤクの乳だけから作られた酥油は大変美味しいです。ヤクの乳の独特の匂いがしますが、その匂いに慣れると大変に美味しいです。
正真正銘の蔵族が作る酥油茶とザンバ。
今回初めて「酥油茶」を飲んだのですが 、癖がなく大変美味しかったです。無論酥油が入っているのでやや脂っこいですが。二人共蔵族で、雲南省迪慶蔵族自治州から大理古城まで来たとの事です。偶々手元にあった「アンパン」を二人に上げたのですがどうでしたか?
ザンバ。中国語で青稞と呼ばれる麦の粉から作る蔵族の主食。青稞酒と云う酒もある。
大理市の農貿市場で見かけた酥油。麗江市辺りだと本物の酥油は一年を通して室温でも変形しないです。
松茸の酥油ソテー