雲南省では、9月頃から柚子(you zi)が出回り、10月から12月に掛けてが最盛期の様で、大理市の農貿市場やスーパーに沢山の柚子が並んでいます。また、この頃になると、三輪車に柚子を満載して、柚子を専門に商う人も沢山見かけます。やや小ぶりの柚子は、二個で10元と大変お買い得です。中国語で、超市と云うスーパーでも一斤3元から4元位で売っていますので、大ぶりな物でも一個10元強で買う事 が出来ます。
中国では、柚子を文旦とも云うそうですが、随分昔の事ですが、知り合いに高知県出身の人が居て、文旦の事が話題に上った事があります。日本に居る時に文旦を食べた事があるか如何かに付いてはどうしても思い出す事が出来ません。食べた様な記憶もあるし、食べた事が無い様な、極めて曖昧です。
大理に滞在しているフランス人と偶々柚子の事が話題になり、柚子はフランスでは何と云うのか話題になった際、そのフランス人が云うにはザボンとの答えでした。どの様に表記するか聞かないで終わりましたが、フランスではザボンと云うとの事でした。そんな事もあり、私が小さい頃「長崎のザボン売り」と云う歌が流行った事も思い出しました。その当時は、ザボンがどんな物かは全く分からなったのですが、「ザボン」と云う言葉の奇妙な響きで、私に記憶の中に残って居た次第です。大理でフランス人の口から、それは「ザボンと云う」と云われ、その昔にそう云えば「ザボン」と云う言葉を聞いた記憶があると歌の題名と共に突然に思い出した次第です。
その後、中国語検索エンジン百度等で検索してザボンは、文旦とも云う事も知った次第です。中国では柚子或いは文旦と云うとの事です。現代漢語辞典を引くと「文旦」は「柚子」とも云うとあります。中日大辞典(大修館)では、柚子は、ザボンの中で果肉が白い物が文旦と云うとの説明があります。
百度で検索すると「柚子」には大きく四種類に分かれ、文旦柚、坪山柚、沙田柚等に分類され文旦は柚子の一種類との記述もあります。大理市の農貿市場でも、沙田柚は、良く見かけますが、他の物より、やや値段は高いです。また、浙江省や福建省では、文旦と呼ぶの事。中国では河南省安陽市辺りが柚子の北限との記述もあります。
また、柚子には蚊をよける効果もあるとの記述もあります。柚子の皮を枕元に置いて寝ると安眠の作用もある。冷蔵庫に柚子の皮を入れて置くと消臭の効果もある等の記述もありますが、私は試して居ないので効果の程は分かりかねます。当然、柚子の皮の食し方に付いても色々と記述があります。
大理市内のスパーには、今の時期には、この様に柚子が沢山並びます。一斤2元少しですから安い。農貿市場では、’小ぶりな物は二個で10元位で売っ居ます。
こちらの柚子は、沙田柚と云う柚子で他と比較するとやや高いです。大人の頭程の大きな物もあります。
これは紅心柚子。果肉が紅い柚子は、中国語では「紅心柚子」と呼ばれ、やや割高です。雲南省や貴州省では文旦とは云わない様で、今まで文旦と表記してあるのを見た事はありません、
これが赤心柚子。最近は、専らこの紅い方を買っています。高いと云え一個10元程です.