「にらですよ。。。暑くなってきましたね~」
昨日は九州四国地方の梅雨入りが発表になりました。
まだ5月。。。ちょっと早いですね。
夏が長くなりそうな予感。。。
「にら屋はまだGWですけどね」
あはは、覚書は今回でおしまいです!
あと少しお付き合いくださいませね。
最終日の5月6日は、にらをトリミングサロンに預けてお出かけしてきました。
電車に乗って日比谷へ。
ちょうどお昼どきだったので、腹ごしらえから。
GWだし、ちょっと贅沢しちゃう~!?ってことで、この日のランチはうな重に決まり!
神田きくかわの日比谷店に入りました。
神田きくかわといえば、忘れられない思い出が。。。
その昔、今から20年くらい前かしら。。。(遠い目)
うなぎを食べたい!とモンキチと神田店に入りました。
店内満席で、大賑わいでした。
横の席には大学生もしくは社会人なりたてくらいの、うら若いカップルがおりました。
その彼女のほうがね。。。
うな重が運ばれてくるや、テーブルの上の山椒をとりあげ、これでもか、これでもか!とばかりに、全体に、うなぎの色が見えなくなるくらいまっ白に、てんこ盛りにかけまくったのでした。
見るでもなく見てしまった私たちは目が点・・・!
ヒト瓶いっちゃいそうな勢いに圧倒されました。
横の彼氏も、思わず「まだかけるの。。。?」とつぶやいたほどでした。
彼女は「私、山椒が大好きなの~」と一言。
。。。それ、大好き超えてますから~~~!
見ていて気持ち悪くなるくらいでしたよ。
今でも目に焼き付いているくらい、衝撃の光景でした。
アンタ、山椒だけ舐めてなさい!って言いたかった。。。
やっぱり彼氏が奢ったのかしら。。。?
あんなうなぎにお金を払いたくはなかったろうに!
お気の毒様。。。
その後、カップルがお別れしたかどうかは、当然わかりませんが、にら家では『伝説の山椒女』と呼ばれ、今でも、うなぎを食す度に「あの女の子は凄かったね~!」と語り草になっております。
あの子も、普通ならとっくにお母さんになってるはず。
どんな子育てをしているのやら、想像したくないけど、食生活は心配だわ。。。
「ずんちゃんに言われたくないって!」
ごもっとも!
私の食生活もかなり杜撰ですけどね。
そんなこんなで、きくかわのうなぎが大好きな私たち。
日比谷店は初めてでしたが、案内されたお席は、テーブルふた席、入口をしめれば個室になる小部屋でした。
メニューはうな重(イ)2950円~(ニ)6650円の4段階。
迷わず(イ)を二人分注文しました。
うなぎは量じゃありませんからね~
にらのいない、電車でのおでかけだから、ビールもオーダーしてご機嫌でした。
お隣のテーブルはというと、初老の男性がひとりで席についてました。
食卓にはお茶だけ。
湯呑は2つあったから、もう食事は済んで、お連れさんは化粧室かしら。。。?
なんて勝手に想像しつつも特に気にもとめず。
運ばれてきたうなぎに集中しておりました。(ガツガツ)
私たちが食べ始めてほどなく、現れたのは30歳くらいの女性でした。
姿を見せるなりハイトーンで
「センセー、遅くなっちゃった! 待った~?」え、え~~!? 待ち合わせだったの。。。?
随分待たせたわよ。
間髪入れず、先生とやらが
「いっぱい待ったよ~P子ちゃん、12時って言うから、11時半から待ってたよ~」P子ちゃんに劣らない、甘ったれた高いトーンで答えました。(のけぞる私たち)
。。。せ、先生。。。? 大丈夫?
なんの先生だか知らないけれど、明らかに水商売の女性と上客って感じ。
場所柄、銀座のお姉さんかしら?
これが噂の同伴出勤ってやつ?
でもまだお昼だし、早くない?
頭の中をいろいろ駆け巡り、気もそぞろに隣席の二人に集中、うな重を食べつつ言葉少なになる私たちでした。
「さっき起きたばっかりだから、朝ごはんまだなの~」と話すP子ちゃんは、店員さんに「(ハ)と(ニ)はどう違うんですか?」と質問。
P子ちゃん、うなぎ屋の値段は大きさの違いってのは常識でしょう~
「じゃあ、(ニ)にしよう!」と即決でした。
はぁ。。。朝ごはんに6650円のうな重を召し上がるのね。
さすが、他人のお財布の食事だと初めから(イ)や(ロ)は選択肢から除外されるものなのね。。。
感傷にひたりつつ。。。学ばせていただきました。。。
その後も、先生とP子ちゃんのおしゃべりは延々続きました。
二人してコントでもしているかのような、絵に描いたようなイチャイチャした喋り方です。
どこかにカメラが仕込まれていて、我々が唖然とするのを撮影しているのかと思ったくらいです。
まぁ、しばらくすると私達もお隣に慣れてしまい、また、声のトーン(が笑える)以外、特に面白い内容の話ではなかったので、(田舎のおばあちゃん家の竹やぶの話とか。。。)だんだん自分のうなぎに意識が戻り、おいしく味わって完食いたしました~!
まぁ、聞くとはなしに(かなりしっかり)聞こえてきたキーワードを、あとで適当に検索してみたら、いとも簡単に先生の正体が分かりました。(ネットって便利)
わかってもどうってことないんだけど、ちょっとしたのぞき見根性ですね。
某研究所の所長さん(本当に先生だったんだ。。。)、社会的に地位のある人でした。
ただのすけべオヤジかと思ったのに!(名のあるすけべオヤジだった)
たいした、たまげた。
まぁ、言葉尻や態度から、ふたりがホントの恋愛(不倫?)関係にないことくらいはわかるものです。
こうしてお店の外で食事してもらえるようになるまで、いくらくらい使ったのかは想像の域を出ませんが、店の中であれ、外であれ、擬似恋愛っていうのかな、オトナの恋愛ごっこを楽しませてもらえるのが水商売なのだろうから(不倫なんて本気でしたら、大きな代償が伴いますからね)本人が楽しければいいと思うけど、イイオトナがあまりにも情けないというか。。。
聞いてるこっちが恥ずかしくなる(聞くなっちゅーの!)ような会話は、できればお店の中だけに留めてほしいですね。
家や研究室ではきっと仏頂面して偉そうにしているだろうオヤジの、目を背けたくなるほどのデレデレぶり。(目は背けたけどちゃんと聞いていたよ)
奥さんとか子供さんとかに
「P子ちゃ~ん、ふたりで一緒に食べるご飯は美味しいね~」なんて言ってるところを見せてあげたい。。。
まぁ、世の中知らないほうが良いことって、たくさんありますけどね。
そんなこんなで、この日、にら家にとって、きくかわの新たな伝説が始まったのでした!
美味しくて面白いきくかわ!
次はどんな衝撃が待ち受けているのか、楽しみ~!
(注*いつ行っても面白いとは限りません)
ちなみに、にら家の支払った金額
うな重2人前と瓶ビール1本で、6550円でした。(レシートで確かめた)
オイオイ、にら家の豪華ランチは、P子ちゃんの朝ごはんとぴったり同じ値段か〜い!?
「真面目に生きてりゃ、そのうちイイコトありますよ」
らーちゃん、イイコト言うねぇ。
まったくそのとおり、身の丈に合った生き方をしなくちゃね!
(って、強がって見せたけど、やっぱ私も特上のうなぎを注文してみた~い!)
さて、前置きが長くなりましたが、(オイオイ、前置きだったのかい!?)食後には同じビルにある、出光美術館に行きました。
この時の展示は、『土佐光吉没後400年記念源氏絵と伊勢絵 ―描かれた恋物語』美しい絵巻の数々に、しばし浮世を忘れてうっとり。
その頃にはP子ちゃんも先生も、忘却の彼方へ!
美術館を堪能して、お次は東銀座へ。
歌舞伎座5月公演昼の部を鑑賞しましたよ。
柿落しですからね、がんばってチケットとりました。
寿命が延びるぞ!
出し物は坂田藤十郎さんの伽羅先代萩と仁左衛門さん玉三郎さんの廓文章。
大好きな玉三郎さんの傾城、相変わらず美しかった~
この世のものとは思えません。
20年くらい前にも孝玉コンビのこの演目を見たけれど、いくつになっても美しさは変わりませんね。
大満足でした。
またこの日は、客席に綺麗どころがいっぱいでした。
ロビーですれ違った時に、ケータイで「○○どすえ~」って話していたから祇園の芸妓さんなのでしょう。
山城屋さんも松嶋屋さんも上方だから、大挙して応援に来たのかな?
皆さん若くてとってもお綺麗で、着物の着こなしやおしろいの香りにうっとりでした。
なかなかシャバではお目にかかれないものね。
良い目の保養になりました!
芝居がはねたら、即現実の世界へ。。。
さっさと引き上げ、にらのお迎えに行きましたよ。
トリミングでさっぱりしたにらも、そこそこ凛々しい姿に!
にら家のGW最終日は、まったくもって、浮世離れした1日でした。
ああ~面白かった!!