「みなさん、おひさしぶり、お別れのときが来ました。おいとま申します。」
にらの大切なガールフレンド、ジジさんが、2月14日、バレンタインデーにお空へ旅立ってしまいました。
16歳と3ヶ月、小さな体でよくがんばったね。
「がんばったのよ」
ジジさんはみんなにとても大事にされて、いつも抱っこされていました。
寒い日も
暑い日も
お出かけ先でも歩く暇がないくらいに、時にはドッグランで居合せた知らない人にもかわるがわる抱かれていました。
「だってみんなが抱っこしたがるんですもの」
そう、ジジさんがふらふらしてると、つい抱き上げたくなってしまうのです。
みなジジさんの
「みんなで一緒にいろんなところへおでかけしたね」
「ボクらの間にはいつもビールがあった」
「一緒におぼれかけたこともありました」
「おとなたちの魔の手に襲われても寄り添って耐え」
「いつもほのぼのすごしてきました」
「ちょっととろっこいところも」
「お嬢様のくせして実は食いしん坊のところも、みんなひっくるめてキミのことが大好きでした」
いつかこの日がくると覚悟していたけど、やっぱり寂しいよ。
もう一度だっこさせてほしいよ、ジジさん。
「いつか、どこかで会えたらね」
また抱っこさせてね、約束だよ、ジジさん!
ありがとう、やすらかに。