露花便り

福山市の庭師のブログです。庭師の仕事や日々の生活の中からやさしさに包まれる出来事や気付きを綴っていきます。

松の剪定。

2013-10-04 01:02:20 | ひとりごと
はぁ~(´∀`)

松はいいなぁ~。


以前にも書きましたが、私の一番好きな樹は松です。



過去の松の記事



太い幹でボフンと仕立てられた松が植えられてる古い洋館に住むのが夢です。

L型かコノ字型に建てられた平屋の古民家も素敵だな~。


松が似合う建築に住みたい。

そんな建築に住めるような収入が欲しい( ´▽`)



松は性格にもよりますが、ガチガチに切り詰められず、

フワワーと枝先を遊ばせた自然な状態がなんとも言えず美しいです。




そもそも私は樹木医、松保護士等を目指しています。


365日樹木の剪定や管理をしていたいというのが本音です。

だからこの時期は毎日がウキウキなのです


今日の松は「雲居の雁」と「朧月夜」


管理させて頂いているほとんどの松に性質や気性、容姿を表す名前をつけて呼んでいます。



松もですが施主様にも一年ぶりにお会いできます!

お元気にされてるだろうかとお顔を拝見するのが楽しみで仕方ないです

先日手入れに伺ったN邸。

93歳になられたN様ははつらつとして、70代にしか見えません。
松も5本ともツヤツヤとして、美しく枝を張っていました。

私は三年目になるのですが、「よく来てくれた!ありがとう、ありがとう!」とねぎらい、
喜んでくださるので、少しでも良くしようと必死に剪定しました。

体はヒーっていうくらいガクガクですが、松が良くなって喜ばれているお顔を見ると
満足感と充実感で満たされます。


大事にされている松はオーラが違いますね。

一月の消毒の際に施肥をしたお庭は目に見えて調子が良いので、必ず来年もお願いねと言われます。
うちで使う肥料は、魚粕をはじめ、8種類をブレンドした露花オリジナル肥料です。
毎年必要量のみ用意してブランドしますので、ご予約はお早めに


「来年の肥料にはスルメを入れましょう。」と親方に言ったら、「スルメはわしが喰う。」
・・・といわれました。

「作庭記にも松にはスルメを埋めてやるとありますし、土俵にもうめるんですよ。
神様に捧げるものですから、松にもスルメを捧げましょう。松は神様が降りる樹ですから。」

など延々と語ってみましたが、「いんや、スルメは高いからわしが焼いて喰う。」
と言われました。


・・・なので、今年はこっそり粉砕したやつを用意しておこうと思います。





明日は遠出して打ち合わせに伺いますが、明後日からは再び剪定です。




このウキウキを年末まで維持していきたいなぁ