お久しぶりです!お元気ですか?
私は風邪と昨日から始まったヒノキの花粉と仲良く(?)やっています
やっと暖かくなりましたね~
地下足袋で霜柱を踏みしめ、足先に感覚がなくなる冷たい冬を乗り越え、
鶯の鳴き声を聴きながら木々の芽吹きや花の開花に心躍らす今日この頃。
庭師になってはや二年。
春の有難さが身に染みるようになりました。
震災から一年が経過しましたね。
この一年で私の中で変わったことは、「感動すること」に敏感になったことです。
小さなやさしさにも涙し、人との繋がりや心の温かさに触れるような出来事や出会いが多くありました。
忘れかけていたものを思い出せた一年でした。
被災された方々をやさしく包む温かい春がきますように・・
みんなで元気出して発信していきましょうね!!
「感動する」ことに理由はないです。
理由も意味もなく、感動するものに出会ったときは心を鷲づかみにされます。
理由はないんですが、一つキーワードかなって思うことがあります。
スポーツにしろ歌やお芝居、芸術でもそうなんですが、
強く心を打たれるのは、そこに至る一瞬のためにどれだけの時間と労力をかけてきたのか
目に見えない努力や葛藤に人間らしさを感じたとき、私は感動します。
その努力は隠して、さらりと振る舞う姿勢に生き様をみます。
さらりと・・っていうのが難しいけどかっこいい。
解る人にしか分からない努力や葛藤を正面から受け止められる人間になりたいと思います
さて、今日は長年温めてきた露花オリジナルプランター「樹箱-kibako-」を紹介します。
風の強い5階の屋上ガーデンで製作したのをきっかけにオーダーメイドで作り始め、
数々の作品を生み出しました。
植物の生命力を受け止める本物の重厚感溢れる樹箱です。
今年もブルーベリーの花芽がびっしり!こちらの屋上ガーデンに植えてから10年近く経ちますが、
毎年1㎏ほどブルーベリーを収穫され、自家製ジャムを作られます
屋上で毎年春を知らせてくれるヒュウガミズキ。今年も可愛く咲いていました。
いろんな花色の変わり咲きパンジー「ロミオ&ジュリエット」ピンクのブロッチがやさしい印象。
花がらがひとつも見当たらない草花たち。愛情をかけて手入れされています。
球根で植えたチューリップも蕾を持ち上げてきました♪
樹や花の生命力はすごいです!
どんな環境でもそこで生きようと必死に頑張ります。
でもどんなに頑張っても小さいコンテナで限られた用土と肥料では限界があります。
広いお庭があれば環境にあわせて植える場所を選ぶことができますが、最近は「お庭がない」、
「あっても大きくなるものを植えられない」というお悩みを頂くことが多いです。
地面のない屋上やタイル貼りの玄関周りでも植物を楽しみたいというお客様の思いと、
長く使うほどに味わいの出る本物の素材を使いたいという親方の思いから、
大型プランターの設計と製作がスタートしました。
本当に使い込まれた木材は美しい。
カット後プレーナーで調整。 ベルトサンダーで面を磨き、サンダーで細かい面取り。
塗料は亜麻仁油や蓖麻子油から作られた天然オイル塗料。香ばしいクルミの匂い
鉄は全てハンマーで手叩きです。
この作業・・・
孤独で長い闘いです。
叩きすぎて腱鞘炎になりました。
「なぜ鉄を叩くのか」・・・「そこに鉄があるから叩くのだ。」
最初は工房で叩いていましたが、あまりにうるさいため奥の土場に移動することにしました。
土場のあちらこちらからしっとり顔をだすタチツボスミレ。
沼隈の山奥にひびく「カキーンカン、カキーンカン」という金属音の正体は私の二刀流ハンマーです。
叩く前の鉄と叩いた後の鉄。
沼隈里山工房の様子。
最後は工房に収まりきらなくなり、道路で製作。
地域の優しいみなさんに感謝です
迫力のあるオリーブの鉢植え。
冬はウォームカラーで来客を温かくお迎え。
やさしい木漏れ日に包まれた「樹箱-kibako-」のある風景。
5月19日と20日に開催される福山ばら祭りに今年も出店が決まりましたので、
「樹箱-kibako-」デビューします
販売価格、寸法、耐荷重、移動有無などわかりやすいパンフレットを用意しています。
資料は無料で送付可能(一部の地域を除く)ですので、お気軽にお問い合わせくださいね。
お問い合わせ先はコチラ
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庭.Life 露花
インターネットでの販売も年内に始まる予定です。
お近くの方はばら祭り当日は是非見にいらしてくださいね。
今年は植物の生命力から生きる力をもらえるお庭をお届けしていきたいと思います。
私たちも日々植物からエネルギーを頂いているので、シンプルにそのことを表現して、
施主様やお客様と分かち合っていければ良いなと思っています。