露花便り

福山市の庭師のブログです。庭師の仕事や日々の生活の中からやさしさに包まれる出来事や気付きを綴っていきます。

マツの芽切り

2014-06-30 21:55:48 | 庭仕事
雨が少なかったせいか芽があまり伸びてなくて良かったです。



芽切りなんとか間に合いました


土も触ってみましたが、細かい根が思っていたよりよく伸びています。

長崎で触った土はキメが細かく粉状でソフトな感じでしたが、こちらの風の強さを考えると、
比重が重いぐらいの方が良いよう感じたので、真砂土に数種類混ぜて植え付けました。



全国で一番雨の少ない「晴れの国岡山」ですから、育ちの長崎よりも格段に雨が少ないと思いますので、
散水システムが完成するまでは水やりを多めにやっていこうと思います。









山道で子ネコに遭遇

2014-06-29 20:08:47 | 日記
先日から三日間続いた剪定。

朝早くに深い山道を走って現場に向かっていると、道路の真ん中をもぐらのような生き物がほふく前進で向かってきました。

親方がビックリして車を停めると、それはまだ目もはっきり見えていないようなちいさい子ネコでした。



目やにを拭いて目が開いたところ。





周りに親ネコや兄弟の姿はなく、山に生きる野良猫の感じではありません。

明らかに捨てられた子ネコが道路をハイハイしてきた様子・・・。

目やにで片目も開いてないし、焦点もあってない。


私達も軽トラでなければ、踏みつけていたかもしれませんが、とにかく間一髪で助かりました。

そこに置いていけば車に跳ねられるか、トンビやタカなどに連れて行かれるサイズです。


剪定は時間が決まっていますし、迷わず車に乗せて連れて行きました。





それから一週間・・・。

ミルクから子ネコ用のエサを食べられるようになり、排泄も自分でできるようになりました。

どこにいてもネコ砂トイレを用意したらホリホリして必ずトイレでします。


なんて賢い子ネコなの!!!






バンザイで寝てる・・・。

か・可愛すぎる・・・




無表情の親方も犬のふくと子ネコにだけはやさしいニコニコ笑顔(笑)

ネーミングセンス無いのに一生懸命名前を考えておられます。



犬が「ふく」じゃけぇ「ヤマちゃん!」合わせると「ふくやま」になるけぇ!

郷土愛半端ない





うちの長男がカレーを作っていると足の甲に乗っかり、そのまま寝てしまって料理できなくなったり、

次男がよく遊んであげるのでついて回って試験勉強ができなくなったりするぐらい人懐っこい子ネコです。


元さん、アドバイスいろいろありがとう!!



少し大きくなりました


私は子供の時からネコアレルギーがあり、鼻水やクシャミ、喘息がでるのですが、何故かこの子ネコだけはアレルギーがでません。


可愛すぎて可愛すぎて・・・


もし私があと20年生きられるなら、この子と一緒に生きたい。



ネコのために引越しを考えています






サーモウッド板塀施工中

2014-06-29 12:41:23 | 庭仕事


ひと月半あけましたが、瀬戸内市の庭園工事の現場に戻りました!



塗料で塗り潰すのではなく、木目を活かした上品な板塀に仕上げます。


威圧感をなくして軽くスッキリと見えるよう、板金の仕上げを工夫しています。




こちらのサーモウッドの板塀は両面貼りです。

外側はあと少しで完成しますが、内側は石積み完成後になりますのでまだまだ先になりそうです



アンティーク鉄錆レンガのテラス完成!

2014-06-22 15:26:30 | お庭の施工例
最終日は雨になりましたが、やっと完成しました!



アンティーク鉄錆レンガのテラス。


形も厚みもバラバラのため、敷並べる作業に加え、目地詰めに時間がかかりました。




敷き並べ作業の様子。





三種類の大きさをミックスしています。



敷き並べたところから順に目地を詰めていきます。

この目地詰め工、どんなに頑張っても見積り通りに終わった試しがない。

見積りが甘いのか、手が遅すぎるのか・・・





一人で作業のため写真はありません










たこ焼き・・・というより、抑えに力が相当必要です。
休憩も取らず一日中しゃがみこんで目地を抑えているので、肩と腕、指などが痺れて動かなくなります。





目地を入れたところ。
このあと少し時間を置き、目地ゴテで抑えていきます。



親方が京都時代からの目地ゴテ4種。 右から二番目を使用中。



タイミングが難しく、欲張って広い面積に一気に目地を入れると、抑えが間に合わなくなります。




抑えた後さらに時間を置き、ワイヤブラシでかき落としていきます。

重量感のあるアンティークレンガに合わせて、目地も表面を荒れた感じに。使い込んだ風合いに仕上げます。


レンガはキワを特に綺麗にかき落とし、際立たせます。

このとき目地の深さがとても重要です。

目地が浅すぎるとレンガが立体的でなくなり水はけが悪くなりますが、深すぎるとチリが付きすぎて足を取られてしまいます。


かき落とした後刷毛で綺麗に掃除し、レンガを一つ一つ丁寧に洗っていきます。







完成!!




施工前





施工後


2、3年はレンガから鉄分が出てくるので、時間をかけてどんどん詫びた感じになっていきます。


家の前にゆったりとしたスペースが生まれ、家族でお茶をしたり団欒を楽しむ空間になりました。



Oさま、長らくお待たせしてすみませんでした

作業中いつもやさしいお心遣いありがとうございました!


田んぼに水が入ったため、今回の工事は一旦終了して、秋の稲刈り後から再び庭のリフォーム工事に入る予定です





2014年 里山工房で開花したバラたち

2014-06-19 22:53:38 | 里山の草花

この春開花したバラの一部をご紹介します♪

花期が長いものや花もちの良い品種は撮れるのですが、

群星、スノーグース、ブランシュカスカード、サマースノウ等、

白の小花は雨にあって全部撮り損ねてしまいました


淡い色合いや小花、うっとり咲きの品種が特に好きなので、
集めてみました。


201年5月6月 .露花里山工房で開花したバラ




同じ品種で何枚かあるのもありますが、品種名をフォトチャンネルの順番に書いておきますね



1.マダムフィガロ

2.クレアオースチン

3.マダムアルフレッドキャリエール

4.ルブラン

5.アンブリッジローズ

6.ガブリエル

7.マダムピエールオジェ

8.ラレーヌヴィクトリア

9.マダムハーディー

10.ローブアラフランセーズ

11.ポールセザンヌ

12.かおりかざり

13.ウィリアムモリス

14.シュシュ

15.ビエドゥ

16.レディエマハミルトン

17.グラハムトーマス

18.ギーサヴォア

19.ペッシュボンボン

20.ラパリジェンヌ

21.ポールノエル

22.安曇野

23.クロードモネ

24.クレパスキュール

25.プロスペリティ

26.コーネリア

27.セラフィム

28.おとひめ

29.はつね




梅雨に入ってバラも一段落



里山工房ではバラに変わってヤマアジサイが満開になってきました






レトロな空間と芽吹きの庭

2014-06-16 22:40:30 | お庭の施工例
ここに来るといつも幸せな気分になります



「レトロな空間と芽吹きの庭」



施工してから2年が経ちイロハモミジも家の守り神の風格になってきました。

葉っぱがツヤツヤ・・もりもり茂って樹が喜んでいるのが伝わってきます。



枕木のテラスデッキ。
元気に成長したモミジやガマズミの木陰がデッキを包み込んでいます。




今年はブラックベリーも大豊作



全部収穫してから漬け込むため、熟したものから順番に収穫して保存されています。





玄関の扉を開けたら外の緑が目に飛び込んでくる。







お庭のあちこちに植物に対する愛情が溢れています



ふふ・・・可愛い



癒される・・・






咲き広がるヒメイワダレソウと風に吹かれて迎えてくれるガウラ。


一番の幸せは彼女に会えたこと



Lovely angle

会うたび思うけどねぇ、もぉ~・・なんでそんなに可愛いん?

忙しさも怒りもイライラも全て吹っ飛ぶ愛らしさにメロメロです

超~~可愛いエンジェル





御夫妻のやさしさが庭にそのまま現れてる。





外構のアクセサリーとして植えられた幼い樹ではこうはなりません。

生活に溶け込んだ良い庭になってきました






Kさま、いつも突然お邪魔してすみません

成長の記録、ときどき送ってくださいね

ありがとうございました




「レトロな空間と芽吹きの庭」完成時のブログはコチラ




アコヤの無塗装デッキ完成しました!

2014-06-15 00:39:14 | アコヤの施工例
先日完成しましたアコヤ材のウッドデッキ


こんな材木の色そのままの白いデッキ見たことありますか?
大抵は塗料でベタベタに塗ったものか、ウリンなどのハードウッド、いずれにしてもこげ茶等の濃い色です。



ウッドデッキ良いですよね。
庭にもお部屋がもう一つ増えたような開放的な空間です。

家と庭を繋ぐ大切な結びの役目もあります。



唯一の難点は、塗装などのメンテナンスが大変なことと、

外部では劣化が早く耐久年数が短いことです。

せっかくお金をかけて憧れのウッドデッキを作ったものの、

数年で腐って使えなくなるぐらいなら、最初から作らない方がマシ

というお話を聞きますが、私も全く同感です。



でも、塗装のメンテナンスが不要で、耐久年数が数十年あるとしたら、

ウッドデッキは他に代わるものがない魅力的な空間だと思います。


特に小さな子供さんのいるご家庭やご年配の方には、段差がなく庭に出られることで

行動範囲が広がり、生活に楽しみが増えることに繋がります。



今回お勧めしたのは、水に強いアコヤ材で作る無塗装のデッキ。



触り心地も踏み心地も柔らかくて気持ちいい。




アコヤは無水酢酸と呼ばれる酢の成分と化学反応させることで耐不朽性能を向上させた高機能木材です。

特に水に強く、地上で50年、水中で25年もつと言われています。




こちらのお宅は以前ウッドデッキを作られたそうですが、わずか5、6年で腐ってしまい取り壊されました。


 施工前


軒から張り出したデッキ部分は数年前に腐って撤去。

軒下部分は濡れ縁のようにデッキが置かれていましたが、

材木や基礎など安価で傷みやすいものが使用されていました。

デッキの下地の処理もなく、水勾配が取れていないので地面の水がデッキに集まり材木が腐りやすい状況でした。


施工後


柱、大引き、床板、幕板等全てアコヤで作製したウッドデッキ。

根がらみのみサーモウッドを使用しました。



それではウッドデッキの施工手順を簡単にご説明していきますね



ウッドデッキは組立の前に必ず下地を調整します。

コンクリートを打って勾配で水を逃がしても良いのですが、今回は水に強いアコヤを使用するので

下地の予算を削減し防草シートと砂利で自然排水する方法を選びました。

防草シートは強力タイプでないと、効果が持続しません。

デッキの下に草が生えると湿気が溜まるうえ、材木も傷みやすく不衛生になります。

縁の下の力持ちと言いますから、目には見えない部分が最も大切なところです



下地が出来たら基礎を設置し固定します。

基礎が全てのレベルや通りを出すので、丁張りは丁寧に。

アコヤはウリンやイペ等のハードウッドに比べるととても柔らかいので、大引きのピッチは600前後でとります(厚み26の場合)


基礎が固まったら防草シートを貼りバラスを敷き均します。





大引きと柱を固定して基礎に取り付けた後、通りを合わせて根がらみを取り付けます。

床板はノンビス工法。足にビスが当たることがないので安全で見た目もスッキリしています。




幕板を付ける前の側面から見た様子。

柱に取り付けた根がらみはサーモウッド、大引の下に取り付けた幕板のガイドはアコヤです。




幕板を取り付けて完成!



一段降りるとアンティークレンガのテラスに繋がります。






施主様はデッキに足を伸ばして直に座られ、風に吹かれながら

「気持ちいいからここにずっと座っていたい」とおっしゃられていました





デッキは外部で使う以上、当然雨染みや土、コケなどで汚れてきます。

材木は枯れてくるとグレイ色に変わっていきます。


普通なら、そうなるとどんどん腐って材がもろくなるため不安になりますが、アコヤは腐りにくい。



汚れて風化しても強度を保ち続けるということは、家族と一緒に何十年も暮らしていけるということです。





色が永遠に変わらないならプラ材と一緒です。

いろんな価値観の方がおられると思いますが、私は何十年経っても色が変わらないなんて作り物で味気ないと感じています。






アコヤで作った本物のウッドデッキ。

これから年数かけて汚れていくことが、なんと楽しみなことでしょう!










デッキが完成しましたので、親方は岡山県瀬戸内市の現場へ帰られました。


私はこちらに残り、引き続き鉄錆アンティークレンガの目地詰めです


















露花劇場「ロカゲキ」

2014-06-06 23:29:38 | ロカゲキ
最近、お客様からひそかに人気の「露花劇場」

登場人物は親方。












わたくし。










・・・そして犬のふく(剪定中に拾われ親方の家の子になった子犬)。






親方をよく知ってくださっているお客様からは大人気です。

リクエストがくるぐらいジワジワ浸透中なのです。





マイペースですが天才的なひらめきを持つ親方に対して、















ごく一般人のわたくしが不思議に感じる日常の記録(イラストエッセイ)です。



















ときどきアップしますね




2014年露花チラシできました♪

2014-06-05 00:05:46 | 新着お知らせ!



ここ数年、庭のリフォームについてのご依頼が特に多いので、

リフォームについて書いた記事から抜粋して作ってみました。

リフォームしたい部分のピンポイントの目的だけを叶えるために改装すると、

建築や既存のものとの調和が取れなくなったり、想像もしていなかった部分に

不具合が出てきたりすることがあります。

庭やの立場から思うことや気づき等書いていますので、庭のリフォームをご検討の方は

こちらの記事が参考になればと思います。

            ↓

O邸庭のリフォーム工事スタート!


そして来年の里山ツルバラの店オープンに向けて「風景に溶け込むツルバラ」をメインにした構成となっております。



いつも素敵なデザインを作ってくださる MUDORA run party の村上さま、ありがとうございました!



梅雨に入りましたが、里山はバラが満開です