露花便り

福山市の庭師のブログです。庭師の仕事や日々の生活の中からやさしさに包まれる出来事や気付きを綴っていきます。

苔はり作業中

2014-10-31 01:36:47 | 庭仕事
昨日今日は一人で苔貼り作業です。





スギゴケを貼ると周りの空気が変わります。





雨落ちと見切りの砂利は岡山県高梁川産の天然川石、備中砂利です。
濡れると美しいうえ、排水の役目もあります。

ちなみに川石の飛び石も備中石。
正月にまる一日かけて業者の石山の中から選び出してきた天然の川石です。


苔や砂利を使うと空気が引き締まります。

苔は本来山奥の神域のようなところに生息しているものが多く、苔庭を見ると厳かな静寂と長い年月の経過を感じます。

日本人のDNAの中に擦り込まれている記憶が呼び戻されるような感覚


最近若い世代の方にも和風が見直されています。

京都の神社で結婚式をあげる「京都婚」、ここ5年で40倍に増えたそうですよ。


日本の和紙も無形文化財登録されるようですね。

これはすごく嬉しいことですね



和紙の職人さんがテレビで後継者がいないと言われていましたが、需要がなくなれば伝統を継承する人が絶えてしまいます。


苔もそうですが、美しい仕立ての植木や竹垣の竹材の生産者も需要がなくなると生産が難しくなります。


日本の貴重な材料の生産や手掘りの石灯籠の職人の技などが絶えてしまわないよう、許される限り庭に使っていきたいと思います。



実際露花のお客様は和が7割、洋が3割というところでしょうか。


洋風でもイングリッシュガーデンやフレンチカジュアルをそのまんま借りてきた感じではなくて日本の景色になじむよう地域の素材や自生植物を使いたいですね。






あと少しで東側の庭が完成します





3歳になりました。「ふく」の記録

2014-10-23 00:46:04 | 日記
露花のホームページのトップ画面、真ん中あたりにいる子犬の写真は「ふく」です。

ふくは三年前のちょうど今時期、剪定中のお屋敷に猫に追われて迷い込んできた子犬です。


か・可愛い・・


まだとてもちっさくてひとりでは生きていけない状態でしたが

生きようと懸命に山の中をさまよったらしく、からだはダニとノミだらけ・・。

干からびたミミズでも熟して潰れた柿でもなんでも食べました。


よく頑張ってきたねぇ、うるうる・・・・




私の両手に入るほど小さい。

剪定が終わるまで私について回っていたので抱き上げて連れて帰りました。




その日から親方宅に家族として迎えられ「ふく」と名付けられました。




散歩が怖いふく。

人がちょっとでも離れると死にそうな声で叫び続けるので、夜親方が連れて寝たり、お祖母さんが抱っこしてコタツに座っていたことも・・(笑)




ちょっとずつ大きくなってきました。






ジャンプ ジャーンプ!











あれから三年・・・。


親方との朝晩の散歩が日課。

親方のご家族も散歩に連れていってくれるため一日3~4回は散歩に行くふく

時間になると猛烈アピール。
すごいね、なんでそんなに正確に時間がわかるんだい?

とにかく散歩大好き



きたきた




ふくはいつも笑ってるからね~、笑ってるとこ撮るよ~




どーーーーーん!!!
近っ!!







ふくのおかげで福がたくさん来ています







お寺の剪定終了

2014-10-22 01:14:02 | 庭仕事
一週間かかりましたが、期日までに無事終了しました!


今年は雨が多かったせいか、ほとんどの椿にチャドクガがもぶれていました。

直に触ったわけではありませんが、剪定と掃除の度にはげしい痒みと蕁麻疹・・・

あまりにひどいので二回病院で注射してもらいました

今年はチャドクガ三度目・・・。



明日からは「保育園の庭」の剪定と手すりとベンチのリフォームです




木賊垣(とくさがき)

2014-10-20 22:31:36 | 竹垣
すっかり日が暮れてしまいましたが、青竹の木賊垣完成しました!




木賊垣とは竹を立て並べていく竹垣で境界や塀、袖垣などに使います。


竹を固定する際は押し縁を用いずに縄止めや釘止めします。

縄掛けの木賊垣も美しいですが、今回は両面から鑑賞することと年数をかけて竹が枯れていくさまも楽しんでいただけるよう両面張りの釘止めにしました。

半割竹は経年で傷んだところだけ付け替えることができ、枯れた中に青竹が混ざるのもまた趣きがあります。




大量にあった半割竹ですが、O先生がほとんど洗ってくださいました

しかも親方が洗うより断然きれいな仕上がり・・


O先生ありがとうございました!!



それでは釘止めの木賊垣の制作手順を簡単に説明します。

まずコンクリートの基礎を据え付け、柱を建て込みます。

柱は土決めの場合もありますが、この地域の風の強さや竹垣の高さ、距離などを考慮して基礎に専用の金具で柱を止めつけました。

柱の材はアコヤを使用。

アコヤは地上での耐久年数50年という強い材です。



柱をバーナーで焼いて据え付け、桟木、無目板を取り付けます。




半割竹を一本ずつ取り付けていきます。
このとき無目板に直に乗せず上下2ミリほどの隙間を作ります。


竹は竹やさんに半割を作ってもらった上質の国産竹です。

肉厚でまっすぐのものが多いのですが、天然ものなのでどうしても曲りがあります。


竹の節の位置が揃わないようにずらして取り付けていきますが、隙間をなくすため少しずつ削ったり切込みを入れて曲りを調整します。



この作業に時間がかかりますが仕上がりに差が出るため根気よく調整します。



天板を取り付けて完成!!






空気が引き締まって凛とした空間になりました。







剪定とイベントでしばらく伺えず申し訳ありませんでした

剪定が終わり次第庭工事再開します






緑化祭終了しました!

2014-10-19 22:13:52 | イベント情報


緑化祭無事に終了しました!
日中は日差しが強く暑かったものの、風は冷たく気持ちの良い秋晴れの二日間となりました

今年もたくさんの良いご縁に恵まれました







寒さに強い八重咲きストック。


チョコレートコスモス「チョコモカ」


サンプルのナエマが良く咲いてくれたのでナエマの苗は完売です♪




そんな中、Kさまご夫妻に差し入れを頂きました♪

裸足で遊ぶマイエンジェル可愛すぎる・・

持ってみたり・・


手を突っ込んでみたり・・・


のぞきこんでみたり・・・


お外が大好きで庭で遊ぶのが大好きなNちゃん。
くつがきらいではいてくれないそうですが、そんなNちゃんを尊重して温かく見守るKさまご夫妻です。

いつかこんな時があったんだと大きくなったNちゃんに見てもらえたらなと思って記事を書いています

ちなみにこちらは先月の庄原ガーデンフェスティバル♪


きゃ~かわゆい

Kさま、いつもありがとうございます!




そうそう、リブさんの「オベリン」も頑張って働いてくれました♪

バックのバラ花壇がパーゴラと一体化して見える

親方は土日とも遅れている剪定に半日まわったので庄原に引き続き一人でのイベント出店になりましたが、
たくさんの方々に助けて頂き楽しい二日間となりました!
お立ち寄りくださった皆さま、福山市のSさま、やなもとさん、緑の会のみなさま、お世話になった皆さま方に感謝致します。




ありがとうございました!!












台風ニモマケズ

2014-10-13 23:10:59 | 庭仕事
台風19号の接近で日中に暴風域に入りました。

高いところの剪定は危ないので低いところを仕上げしましょうと提案したのですが

頑固な親方は聞く耳持たず。




山が揺れて樹が唸る激しい突風の中。



風ニモマケズ松の剪定・・曲芸師のようなアクロバティックな体勢の親方。

慎重派の私はひたすら低い松の剪定



このあと暴風雨になり、伐採やら何やらで全身ずぶ濡れに。


午後からやっと引き上げることになりました


何事もなく通り過ぎてくれて良かった





それにしても剪定・・・遅れてます・・年内に間に合うのか・・・









庄原ガーデンフェスティバル

2014-10-04 07:15:45 | 新着お知らせ!
先週のガーデンフェスティバル♪
露花のブースにもたくさんの方にお立ち寄り頂きましてありがとうございました!

今週も参加の予定でしたが、急な仕事が入り残念ながら今日明日は不参加となりました

また詳しいイベントの様子などアップしたいと思います。

尚イベントは今週も開催中ですので皆さま是非足をお運びくださいませ

取り急ぎご報告まで