春からお声をかけて下さっていたお庭のリフォームが完成しました
施主様の季節感や風情にこだわった自然体のお庭の中で、主張しすぎず自然に咲く秋の野の花のような空間になればと思い、
秋の野の花が咲き乱れる野原、「花野(はなの)」の庭と付けました。
私は一年のうち秋が一番心ときめく季節です。
秋の自然の風景の中には驚きと感動が詰まっていて、毎年新しい発見があります。
年月をかけて毎年驚きと感動をもらえるような空間になればと思います。
・・とはいえ、イングリッシュガーデンのように草花だけで構成すると、際限なく広がって手入れが大変になります。
そんな時は、アジサイや、ノリウツギ、ハギ等低木を植えて大株に育てると野性味が出て自然です。
大株の低木があることで宿根草の成長スペースもコントロールできます。
成長した株自体が自分で影を作ることで真夏の直射日光の熱から根っこを守れます。
低木や宿根草を植えて、手入れの手間を軽減しつつ、季節の花を楽しめる空間になりました
アジサイ「マジカルレボリューション」
こちらは真夏に日差しが強いので土壌改良を念入りにしています。
暑さでヤマアジサイはもたないので、ハイドランジアの美しい品種を選びました。
ノリウツギ「ライムライト」
大株になっても繊細なやさしい樹形です。
エキナセア「グリーンジュエル」
今年は矮化剤で低く咲いていますが、0.7~1mぐらいになる大型の宿根草。
暑さに強烈に強く、花のない時期の切り花としても重宝します。
「ダルマハギ」
ハギはどんな品種でも大好き。
「シュウメイギク」
増えすぎて嫌われる傾向がありますが、風に揺れるさまは風情があります。
市場に出荷されるものは矮化剤で低く咲かせてありますが、来年は本来の草丈(1m前後)になりますので、植え付け場所を考慮してから植えましょう。
「カリガネソウ」親方が大好きな山野草。
冬は地上部がなくなりますが、春から芽を出す可愛い草花。
変わり咲きハイドランジア。
黒実西洋カマツカ 「チョコベリー」なかなかお目にかかれない渋いカマツカです。
ツルバラ「ペレ二アル・ブルー」和風にも合わせやすい自然咲きでナチュラルなツルバラです。
今回は元々あった植栽スペースのリフォームでした。
広いスペースに草が生えて手入れに時間が取られて困るけど、植物は好きなので出来るだけナチュラルに仕上げたいという方にお勧めの方法です。
施工前と施工後の様子を写真でご紹介しますね
施工前
建物とアプローチとの間には広い面積の植栽スペースがありますが、いろんな植物が茂り、足を踏み入れることができない状態でした。
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施工中
飛び石を打って植栽スペースの中にも通路を確保。
飛び石は岡山県産御影石。親方がチェーンブロックで据えました。
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施工後
小道の脇に日当たりにみあった低木と宿根草、球根を植え付けました。
施工前
アーチは壁際に立てかけてあり、ツルバラ「ピエール・ドゥ・ロンサール」が誘引されていました。
太陽の向きとは反対に誘引されていたので、きれいに育ちにくい状態でした。
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施工後
アーチの向きを変えて、通路に設置しました。
これからは太陽の方向に向かって元気に枝を伸ばせます
歩いて通るのも楽しい小道。
つるばらが咲く春が楽しみです
施主様手作りのバードフィーダー
Sさま、長くお待たせしてすみませんでした!
一年を通して変化していく様子を楽しみに見に行かせていただきますね
ありがとうございました!