福山市内海町にひっそりと建つ、のじま家大工店さんの古民家「ボラギャラリィ」
古い建物を長く使い続けることの素晴らしさを伝えていくことと、
多くの方に利用され、地域の活性化に繋がることを願って、昭和初期に建てられた家屋をリノベーションされました。
プロの職人集団、のじま家大工店さんの細部までこだわった外壁と内装工事。。
懐かしさ溢れるノスタルジックな空間に夢が広がりますね・・
そんなボラギャラリィさんに若い作家さんたちが集まって明日から楽しいイベントが開催されます。
UTSUMIって”vol.1 in ボラギャラリィ
ステンドグラスや溶接造形、柿渋一閑張など作家さんの作品の展示に加え、
多肉植物寄せ植え(1500円)やお絵かき教室(1500円)、ホメオパシーの体験(1000円)など、
ワークショップも開催されます。
zonokitchenのフィッシュバーガーや、民宿あそびの海鮮丼も味わえるのも魅力的です♪
ボラギャラリィへのアクセスは、内海大橋を渡ってすぐに左折の看板があります。
別れ道ごとに看板が出ていますので、看板を目印にお越しくださいね。
大きな車は入りにくいかもしれませんが、心配でしたらお問い合わせてみてください。
イベントのお問い合わせ・ご予約はコチラ
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zonokitchen
とっても楽しそうなイベント
是非足を運んでみてくださいね
今回、露花はボラギャラリィさんの庭のリフォームをご依頼頂きました!
のじま家さんの「洋」の要素を入れたいというご要望と、
建物との調和を考え、自然に馴染むよう構造物は和の要素で構成し、植栽につるばらを取り入れました。
施工前
ブロックで作られた花壇の上に石とリュウノヒゲで盛り土がしてありました。
よじ登ってしゃがんで手入れしないといけないので、草取りが大変。
排水が取れていないので、雨水が家や下の隣地に向かって流れます。
施工後
盛り上げられていた花壇を解体し、長石で植栽スペースを区切って新設。
空間が立体的になり、手前の砂利水路で水はけの問題も解消。
あられこぼしの小道の奥にはベンチを設置してもらう予定です。
縁側に座ると、向かい合わせにベンチがあり、家の中と外で共有できるスペースに・・
施工前
部屋の中から見た様子
すぐ近くに植栽マスがあるように感じます。
施工後
GL奥行きが広がったので、遠近感が出ました。
眺めるだけの空間から入り込める空間に。
のじま家大工店さんの職人さんが板塀を設置されました!
施工中・・あられこぼしの小道。
手前の砂利見切りに向けて水勾配を取っています。
ウィーピングスタンダードのつるばらは「クレパスキュール」
野趣溢れる伸び方に暴れながらも気品のある花形。イエローからサンセットオレンジ、内海の夕陽を映したような花色です。
和風建築に馴染むよう、桜棚仕立てにしました。
枝が伸びてくれば竹を組み替えて広げていける素晴らしい工法です。
植えマスの長石は古い古材です。
のじま家さんが用意されたものに岡山産の御影石割石を足し、親方が三日かかってノミ切りで合わせました。
板塀に沿って伸びていくのは「ジャクリーヌ・デュプレ」
「ヒュームズ・ブラッシュ・ティー・セインテッド・チャイナ」
和の調和を乱さず自然に溶け込むつるばらたち。
スゲの中からティアレラ、アスチルベ、奥にはホトトギスなど・・・真夏はクレパスキュールの陰に守られて育ちます。
コスミレサクラ
ハナニラ
ヒューケラ
エゾノコンギク
日本の植物は通常、一年中花が咲いているものはありません。
季節ごとに咲く花を楽しみに育てるのですが、たとえ咲かなくても葉っぱがみずみずして綺麗だったらそれだけで人間も元気をもらえます。
植えたばかりのときに華やかに仕立てるよりも、一年を通して何かが咲いていく庭が大好きです。
植えたことを誰にも気づかれないぐらい地味で何の違和感もない植栽が理想なんです。
それである日突然、花が咲いて満開になったときの家人の感動を想像し、妄想で幸せな気持ちになっています。
花が咲く度に自然と人が集まって気が付くと賑やかに楽しい時間が流れる空間になるよう願っています。
のじま家大工店さん、ありがとうございました!!
改装工事にあたって、解体や残土の撤去など一番しんどい作業をボランティアでお手伝い下さったみなさまに感謝します!
解体中の様子
植物が元気に育っていけるように見守っていきますね