私は自分のことで必死でそれどころではなかったとだけど、自分なりにはアドバイスを続けていた。
長男は大学卒業後、ずっと働いていた仕事を辞めたいというようになった。
働き始めた頃から
「どうもこの仕事は自分に合っていない気がする」と言っていたけど6年ほどになってもそれは変わらないという。
最初は若い人が簡単に言う辞めたいって軽く言うやつだと思っていたけど、どうやらちょっと違うのでは?と思ったのはごく最近だった。
辞めたい時、人は色々理由をつけるものだ、そして親なら余計に息子のかたを持つものだ。
でも色々話を聞いていると何だか違うと気づいた。
どうやら息子はモラハラ•パワハラを受けているようなのだ。
それでも本人は「自分が悪いのだから」と仕方ないと言うのだった。
長男の仕事はある設計の仕事で忙しい時はずっと残業続き、その上ミスが多いと指摘され、評価を下げられ給料を下げられそれでも毎日残業しないといけないくらい忙しい。
職場もかなり遠くて通勤に時間がかかるのに高速代が出ないと言う。
定期的に面談があり「このままでいいのか、これからどうしていくのか」と責められミスするたびにひどく責められているようだ。
長男は自信をなくし、土日も疲弊して出かけることも少なくなりずっと寝ているようになった。
それでも一生懸命自分がダメだから、と頑張ろうとする。
他の会社で働いた経験がない長男、かなり精神的に参っていても頑張るしかなかった。
最近では朦朧として何も考えられなくなることがあるという。
私はそんなところで頑張る必要はないと言った。仕事を探せばいいと。しばらく休んでもいいんだよと。でも今の仕事をどうしても辞められないと言う。
もう完全におかしくなりかけている。
まだ長男は私に話をしてくれたからよかった、一人で抱えていたら本当に病気になっていただろう。
それでも珍しく長男は転職フェアに自分から行くと言い出し出かけた。そこで良い縁があった。何となくそう感じるような。それで転職先が決まった。
そして長男は会社の面談で辞めたいと伝えた。
その面談は、定期的に長男を責める面談なんだけど、思った通り、そこでかなり引き止めが入ったようだ。
給料をあげてやるから、評価を上げてやるからと急に手のひらを返してきたのだ。
辞めてどうするんだ、お前みたいなのはどこへ行っても通用しないよなどと。
思った通りだ。長男もやっとそこで気づいた、ここにいてはいけない、無理だと。
そうやって下の者にプレッシャー与えて安い給料で無理を押し付ける会社がまだ存在するんだなあ、面談の時にボイスレコーダー持ってって録音しなさいと言うとそういうところはしっかり録音機器の持ち込みを禁止しているのだ。
私の調停の終わり頃だったので弁護士さんに相談しようか迷ったけど、洗脳から覚めた長男は何とか自分で動くことができた。
何を言われても迷ってはダメだよ、人を大切にしない会社は変わらんよ、何を言われても「辞めます、もう無理です」をずっと繰り返して言ってなさいと(笑)
毎日辛そうだったけどまだ長男には戦う気力が残っていた。
そして何とか辞める方向で進み出した。会社は何とか来年3月まで…などと言ってくる。
そんなに大切なら何故責めたり無理を押し付けた??何故もっと人を大事にしない?
むかつく。
結局、メンタル面の不調を前面に出したら引き止めはなくなった。諦めたのだろう。
長男が話してくれてよかったとつくづく思う。
こう言うことは一人で抱えていては絶対いけない誰かに話せば、スッキリするだけでなく、道が開けることもあるのだ。
自分が悪いと思わされて責められるのはパワハラだ。
昨日、最終面接で採用が決まった、今の仕事のことを話すと辞めるまで待ってくれると言う。
新しい会社がどんなところかはまだわからない、それでも今のままでいたら病気になってしまっただろう、長男が動き出せたことで良い方向に進むといいなと思う。
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