ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

全車禁煙したのに不健康

2006年10月20日 | アフター・アワーズ
 およそ乗客サービスなどに気を使わなかった鉄道会社が、オーナー逮捕をきっかけに少しはサービスを改善しようと車内広告などで盛んに自社PRしているのだが、長年しみ付いた体質は変わらないらしい。そもそも大学が3つもあり乗降客も少なくなかろうECO田の駅は、まるで田舎の無人駅のような佇まいで、もしかしたら卒業生のノスタルジーでもあてにして修繕さえしないのかしらんと思ってしまうが、沿線の駅でエレヴェーターやエスカレーターに出くわしたら僥倖というものだ。

 まあ、こういう塩梅なのでこの鉄道会社がいまさら何をしても驚かないが、10月から全車禁煙になった特急に乗って驚き、また怒りさえこみあげてきた。

 喫煙車両になっていた車両がそのまま禁煙車になっているので、たまたま非喫煙者がその車両に当たると、長年喫煙車として使った車両には、積年の煙草の臭いがこびりついていて卒倒しそうになり、不快きわまりないのだ。健康にもこれはいいはずがない。衣服にも臭いが付くし、鼻と口をハンカチで覆っている女性客もいた。しかもシート、肘掛、テーブル、壁、天井は黄色く変色し、肘掛に付いている灰皿には、「使用禁止」の赤いシールがベタリとはってある始末。なんだか倒産した中小企業の事務所にでも監禁されたような気分なのだ。この会社の中のサディスチックな反禁煙グループの謀略によって非喫煙者を無理やりこの不健康な車両に押し込めようとしているのではないか。一度社内の煙草を吸わない女性か重役の奥さんでもいいからこの車両に乗せてみたらいい。全車禁煙とPRするなら、元喫煙車両の内装替えか徹底した清掃くらいしろよといいたい。

 そんなわけで一度乗って懲りたので、しばらく使わずにいたのだが、元喫煙車両に当たらなければいいかと券売機に金を入れ出てきたのは、ああ、またしても“死の元喫煙車両”ではないか。ならばと、案内所の駅員に他の車両への交換を申し出ると、特急料金を返金しようとするので、「もう一度買ってまた“死の元喫煙車両”が出たらどうするの?」とたずねると、しばし逡巡した挙句、「特急券はこのままでいいですから○号車の○番の席に座ってください」。なんでも予備席というのがあって、指定された座席はその予備席なのだという。半信半疑で乗ってみると、確かに誰も使ってはいず、その日は“死の元喫煙車両”からは免れたのだが、なんといったらいいのか、こんな具合にその場しのぎをしていていいのかいなと思ってしまう。その折、駅員に「元喫煙車両は煙草臭くて」というと「そうなんですよねー」だと。そーだよね、みんな分かってやっているんだよね。

 この鉄道会社の利用者の皆さんは、もし特急に乗る機会があって“死の元喫煙車両”に当たってしまったら、必ず席を交換してもらうよう申し出て、せめてもの抗議の姿勢をしめそうではありませんか。ちなみにこの会社のホームページのご意見コーナーにも投書しましたが、もちろん返答はありません。
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