今日も寒い。
九州や山口などでは雪が屋根の上に積もったとか。
今夜から明日にかけてもきっと寒いのだろう。
一年で一番寒い時期に入っているこの頃、
雪が降ると思い出すことがある。
それは小学生の頃のこと。
木造の校舎で、掃除時間には雑巾とバケツで床拭き。
掃除時間になると、バケツを持ってお湯をもらいに
今でいう業務員室に行っていた記憶がある。
お湯は温かくて、床ぞうきんを絞る時は嬉しかったけれど
掃除が終わったら水で手洗いだ。
私は毎年しもやけが出来て指が赤く膨らんでいた。
暖房はストーブ、
部屋の中が温まると指がかゆくなる。
ひどいときには形が崩れて指の皮膚が破れて汁が出るようにもなっていた。
そんな私と同じように、
いつもしもやけで苦しんでいた同級生がいた。
その子は私よりももっと重症で
指にグルグルと包帯を巻いていた。
皮膚がぱっくり割れて汁が出るから
どうしても包帯をしないといけなかったのだろうか。
長い包帯を巻きなおしている姿を今も思い出す。
ある時、帰りの会で、その女の子のことが話題になった。
「○○ちゃんは掃除のときにゆっくりゆっくりやるので困ります。
もうちょっとさっさとやってほしいと思います。」
といった内容の意見が出されたのだ。
普段意見を言わない私も、そうだそうだみたいな顔をした気がする。
そのときの担任の先生の悲しそうな顔を見て
私はハッとした。
○○ちゃんはわざとそうしているのじゃないのではないか?
しもやけで手が痛いからそうしかできないのではないか?
そのできごとをきっかけに、私は○○ちゃんと一緒にいることが多くなった。
しもやけ仲間になったというか・・・・・なんというか。
私の中に、「○○ちゃんを守らなくちゃいけない。」といった
変な正義感が芽生えたのかもしれない。
なんやかんや彼女に声をかけていき
いろんな話もした記憶がある。
仲良しの友達になった気がしていた。
ところが、あるとき、他の同級生から思わぬことを聞いた。
それは『○○ちゃんは、あんたが「・・・ねえ~。」といつも言うから嫌なんだってよ。』
というものであった。
私の口癖が嫌いだというのだった。
それを聞いた私はかなりショックを受けた。
もう話しかけてくれるなという意味だろうとも思った。
仲良くなったと思っていたのに全然違っていたらしい。
そう思ったら情けないやら悲しいやら。
それから○○ちゃんとはだんだん話をする機会も減り
とうとう同じ学校に通う同級生であるというだけの関係になってしまった。
○○ちゃんは、あの頃のことを覚えているだろうか。
本当の気持ちを聞く勇気も持たなかった私は
彼女とはもう音信不通になっているが
今もし会うことが出来たら聞いてみたい。
「もうしもやけはできなくなった?
小学生の頃、二人でしもやけのことも話したよね、覚えてる?」と。
九州や山口などでは雪が屋根の上に積もったとか。
今夜から明日にかけてもきっと寒いのだろう。
一年で一番寒い時期に入っているこの頃、
雪が降ると思い出すことがある。
それは小学生の頃のこと。
木造の校舎で、掃除時間には雑巾とバケツで床拭き。
掃除時間になると、バケツを持ってお湯をもらいに
今でいう業務員室に行っていた記憶がある。
お湯は温かくて、床ぞうきんを絞る時は嬉しかったけれど
掃除が終わったら水で手洗いだ。
私は毎年しもやけが出来て指が赤く膨らんでいた。
暖房はストーブ、
部屋の中が温まると指がかゆくなる。
ひどいときには形が崩れて指の皮膚が破れて汁が出るようにもなっていた。
そんな私と同じように、
いつもしもやけで苦しんでいた同級生がいた。
その子は私よりももっと重症で
指にグルグルと包帯を巻いていた。
皮膚がぱっくり割れて汁が出るから
どうしても包帯をしないといけなかったのだろうか。
長い包帯を巻きなおしている姿を今も思い出す。
ある時、帰りの会で、その女の子のことが話題になった。
「○○ちゃんは掃除のときにゆっくりゆっくりやるので困ります。
もうちょっとさっさとやってほしいと思います。」
といった内容の意見が出されたのだ。
普段意見を言わない私も、そうだそうだみたいな顔をした気がする。
そのときの担任の先生の悲しそうな顔を見て
私はハッとした。
○○ちゃんはわざとそうしているのじゃないのではないか?
しもやけで手が痛いからそうしかできないのではないか?
そのできごとをきっかけに、私は○○ちゃんと一緒にいることが多くなった。
しもやけ仲間になったというか・・・・・なんというか。
私の中に、「○○ちゃんを守らなくちゃいけない。」といった
変な正義感が芽生えたのかもしれない。
なんやかんや彼女に声をかけていき
いろんな話もした記憶がある。
仲良しの友達になった気がしていた。
ところが、あるとき、他の同級生から思わぬことを聞いた。
それは『○○ちゃんは、あんたが「・・・ねえ~。」といつも言うから嫌なんだってよ。』
というものであった。
私の口癖が嫌いだというのだった。
それを聞いた私はかなりショックを受けた。
もう話しかけてくれるなという意味だろうとも思った。
仲良くなったと思っていたのに全然違っていたらしい。
そう思ったら情けないやら悲しいやら。
それから○○ちゃんとはだんだん話をする機会も減り
とうとう同じ学校に通う同級生であるというだけの関係になってしまった。
○○ちゃんは、あの頃のことを覚えているだろうか。
本当の気持ちを聞く勇気も持たなかった私は
彼女とはもう音信不通になっているが
今もし会うことが出来たら聞いてみたい。
「もうしもやけはできなくなった?
小学生の頃、二人でしもやけのことも話したよね、覚えてる?」と。