ちょっくらとあるイベントに
招待して頂き行ってきまして、
Think MIDI 2015 ~MIDIがつなぐ時代と音楽~
なイベントで、
MIDI誕生から30年が過ぎ、
改めてMIDIの痕跡とこれからを
考えるみたいな感じの内容でして、
会場にはMIDI誕生前の電子楽器と
MIDI誕生後の電子楽器等も展示され、
ヴィンテージ楽器店で見慣れてはいるものの、
すっかり目の保養になった事は確かで、
初めて見る物もあり楽しめたのですが、
そもそもMIDIとは、
ミュージカルインストゥルメント
デジタルインターフェイスの略で、
世界各国の電子楽器やコンピューターを
世界統一規格で接続出来るといった、
互換性やら可能性の向上に特化した事で、
MIDIが無かった時代は、
ようは電子楽器は単体使用がほとんど。
今のように誰もがPCを持つ時代ではなかったし、
必要では無かったと言えばそれもそうだけども、
これから訪れるコンピューター時代を考えて、
作られたのでしょう。
まっ結果MIDIの誕生は正しかったと、
現在の状況を見れば一目瞭然ですかね。
ですかねってなんか他人事のような表現ですが、
いまだに自分MIDIを活用した音楽は
やっておらず、30年前の楽器と手法で、
もちろんMIDIシンセを持ってはいますが、
基本は手弾きで録音はMTR!
いけませんかぁ! いいじゃない別に!
まぁせめてHD録音機くらいは欲しいのですが。
MIDIで思い出す事は、
遠い昔ワタクシが中学生の頃。
YMOのコピーバンドを同級生とやっていて、
友人がMIDI規格のコルグPOLY≠W00を
買った事。まだあの当時和音演奏が出来る
シンセは非常に高価で、800はそんな時代に
8和音でなおかつコルグ初のMIDI規格。
でもって同じ時期にYMOが散開。
あの時代って凄く微妙で、
1983年の5月に名機YAMAHAのDX7が発売され、
YMOの散開ライブがその年の年末で終演。
どちらかが1年遅かれ早かれしていれば、
きっとYMOの散開ライブは、
MIDIを大々的に取り入れたものだったのではと推測。
当時のステージセットはプロフェット5が主体で、
唯一プロフェットT8という販売直後の
MIDI規格搭載のシンセを一台セット
されてはいたものの、MIDIは使わず
あくまで単体使用。やはりYMOの最後は
アナログで閉めた訳で。
うむっ、でもって昨今は音楽だけでなく、
映像や照明、はたまたドローンまでもが
シンクロしたりと、MIDIも時代と共に
だいぶ変化発展して来ているようで。
会場に入るとまず目に入ってきたのが、
往年の電子楽器たち。
沢山展示された中でも、
気になった楽器をちょこっと紹介。
クリック音の元ネタこと、
これがホントのドンカマですよ。
このリズムマシンの面白い所が、
内部構造がオルゴールに似ていて、
丸い盤が回転して、電気接点に
接点が触れて音が鳴る具合で、
オルゴールはピンで音盤をはじき、
ドンカマは接点で音が出る。
初めて見れた、フェアライトCMI。
ざっと言うと、サンプラーやら
簡素なワークステーションとかが
一体化したような、
当時のコンピューター技術の高水準機種。
とでも言えるかどうか、
70~80年の当時価格日本円で1200万円!
色んな意味で未来的な楽器だったけども、
CP技術の発達の早さ故、
あっという間に過去の存在になってしまった、
ちょっと可哀そうなCMI。
最近アプリで復活したようですが興味なし。
スマホ持ってないし、スマホなんていらないし。
もちろん平面でないブラウン管。
バリバリでもう使えないでしょコレ。
日本製だったら今でも使えましたかね。
どうかな?
現物も見れないんだから、
リアパネルなんてかなり貴重なショット。
どうやらMIDIが無い様なので、
初期型と思われ。
コルグPS≠R100。
全鍵盤ポリフォニックのモンスターシンセ。
鍵盤一つに対し一つのシンセサイザーを
装備したもんだから、とにかく複雑かつ
重量級で故障もかなり多かったみたいで、
ポリモーグ同様中古市場では
ほとんど出回らない爆弾シンセ。
この展示品、YMO楽器展以来
親しくして頂いている方からの情報で、
坂本龍一氏が当時使っていた実機だそうで、
側面には、なるほどこれが証拠ですかね。
って事は、サマーナーヴァスや
千のナイフとかのアルバムや、
紀伊国屋ライブでのあの音な訳で。
なので東風のPVでちらっと見えるのが
コレですね。
して、
展示会場と別フロアにはイベントステージがあり、
ステージ右サイドに展示されていたのが、
今回も大活躍の80年のYMOステージセット。
細野晴臣ブース。
高橋ユキヒロ ( 幸宏 ) ブース。
実機同様、アルトサウンドの2&4チャンネルは、
音色をノイズにカスタム。
これでライブで演奏された
ライオット・イン・ラゴスも完全再現。
坂本龍一ブース。
中央メインのポリモーグがワタクシので、
ポリペダルはYMO楽器展実行委員であります
小林淳一さんのものです。
エフェクターも盛沢山。
矢野顕子ブース。
隣にひっそりと大村憲司さんのギターも
置かれていました。
そしてステージに一番近い位置には、
松武秀樹ブース。
このTR-808は、
凱旋コンサートで投入された、
販売前のプロトタイプだそうです。
千のナイフで聞けますね。
やっぱりこの日のお目当てはライブ。
松武さん超絶音調整中。
メンバーの皆さんは、
白井良明さん。難波弘之さん。氏家克典さん。
梯郁夫さん。松武秀樹さん。篠田元一さん。
サメポートメンバーは、
根岸孝獅ウん。阿部薫さん。
それぞれのパートの皆さんがMIDIを駆使した
演奏を披露され、MIDIの可能性と
発展性等を体感。
皆さんの持ち曲等も演奏されたりと、
なかでも21世紀の精神異常者では、
難波さんは山達のライブツアー中で、
到着してすぐ本番だったし、
皆さんも多忙の中、ほとんどリハらしい
リハも出来ていないのに、
あの曲をかっちり弾きこなし
合わせるあたり、さすがプロだと脱帽です。
これだけ発達したMIDIでも、
やっぱり人間の演奏技術にはとうてい
敵わないし、MIDIはまだまだ発展途上中。
電子技術の進歩に思う部分があって、
篠田さんがローランドの最高機種である、
ジュピター80のデモ演奏をされていましたが、
説明も含め確かにすごい技術が投入された
シンセだとはわかるのですが、
しかしその半導体技術を必要としている
プレイヤーがどれほど存在しているのか?
自分としては80なのだから、
単純に8の10台分で良かろうに。
と思ってしまうのは考えが古いんだろうか?
なにかこう技術の一人歩き化が否めない気が。
アナログシンセ時代はプレイヤーの
イマジネーションがまだまだ先行し、
電子技術がどうにか後を追う形だったけど、
今はどうだろう ・・・
数年後の音楽業界には、楽器が演奏出来る
ミュージシャンってかなり減る気がします。
しかしながらこの日の皆さんの生演奏は
とても素晴らしかった。
難波さんの機材はぶれずに今でも
ミニコルグとCX3。
けれども氏家さんの演奏する
モデリングキーボードの音に少々
食われていたのが以外で、
モデリングの方が倍音多いのか、
自分の位置がそう聞こえたのか、
ちなみに自分の位置は中央前から4番目。
で、一つだけ難点があり、全体の音量がでかい。
ライブってどうしても音を大きくするのが
鉄板なのですかね。
クラフトワークや山下達郎氏のライブは、
とても心地よい大音量なのだから、
PAの常識や操作技術もこれからは
大事だと思う。
松武さんはいらっしゃるし、
シンセサイザーの発展にはもちろんYMOは
語るに尽くせないし、最後の曲はきっとと、
予想通りYMOの代表曲ライディーで 〆 !
ほぼオリジナルの曲進行で演奏され大満足です。
いい演奏でした。
ライブのあと毎度のごとくPA装置を見学。
すると発見。
難波さんの名刺だ!
挨拶に来られたのでしょうかね。
会場がラフォーレミュージアム六本木で、
初めて神谷町駅から歩いたけれど、
夜の神谷町。人もまばらでかなり寂しかった ・・・
MIDIのこれから ・・・ は ・・・
CUE ~♪
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