忘れないうちにパート2をやる。
今日は極超短波から... 俗にVHFと呼ばれる帯域である。
家にあるFMラジオに、アナログTVの1CHから12CHまでがこの帯域である。
航空無線も、この帯域が最も通信に対して重要で、空港情報に、管制との
遣り取りに、カンパニーとの連絡に... と色々と通信に使われている。
ところで、なんで、この帯域なのかだが.. 航空無線というのは、かなり前から
普及していた。 しかし、第2次世界大戦までは、この周波数帯以上の波は
使用してなかった。 この周波数を作り出す部品がなかったからである。
戦後、高周波に関する部品が、かなり進化したため使えるようになったのだ。
思い出していただければわかるけど、昔のテレビは1から12までしか
チャンネルが無かった。 これの名残だけど東京のテレビは1から12で映る。
要は、かなり昔に開局したと言うことになる。
しかし、地方局は次に紹介するUHFが非常に多い。
他局との混信の問題などもあるけど。後年開局した局は、技術の進展で、
周波数の高い領域も安価な部品の開発で使えるようになったのだ。
この周波数帯の通信は、かなり以前から利用された重要な通信が多い。
一例だけど、タクシーに消防に警察なども、以前はここだったが、デジタル無線化
の際、UHFに移った。 デジタルTVも、実はアナログ時代の13CHから62CHのUHF
に移動している。 おらの屋根には小さなアンテナがついているけど、
これは技術的に小さくなったのでなく、波長が短い周波数を使うので、
小型になったのだ。
念のために言っておくけど、アンテナの技術は第2次世界大戦前というから、
今から70年も前の話だが、その当時と大きく変わらない。
日本人の方が開発した、八木宇田型アンテナ以来、基本的には進んでないのだ。
逆に、そんな当時にして、それほど高性能な物を開発したことになる。
このアンテナは、現在どの家もテレビの受信アンテナとして使用しているけど、
開発された当時には、日本人は誰も振り向きもしなかったという一品だった。
最初に着目して利用したのは、アメリカ人で、アメリカ軍のレーダー用アンテナで
あった。
さて、この帯域より上はFMという電波の送り方をする場合が多い。
FM放送というけど、これは人間の声を電波に変換する方式名称のことだ。
蛇足 だけど、航空無線はこの帯域では、例外の部類でAM方式を採用されている。
Fsはというと、周波数帯域でいうと、長波、中波、そして、このVHFの一部のみ受信
できる受信機を装着、人間の耳に聞く分にはデジタルだろうとアナログのAMとか
FM全く関係ない話だけど、本物の飛行機は重要な意味があって、パイロットの
人達はチャンと無線の免許の取得も行い、この分野でもかなり勉強をして
おられる。
(FSの無線は、本物とかなり違うという理由は、この辺りにもある。)
前回はAMをやったけど、FMはどこが違うの...
AMは電波の強弱だったけど、FMは人間の声の大小を周波数に変換する物だ 。
例えばだが、大声で話すと500K占領するとか、無音だと20kしか使わないとか
周波数を変えながら音声の強弱を表現している。
例えばFMTOKYOが80.000で、隣のローカルNHKが、
80.300となるけど、要は隣の周波数にも他局の利用者がいるので、
あんまり大声で話すと、その隣の放送を邪魔するという事が発生する。
(実際は、音楽音量やマイク音量を下げてしまうように作られている。
ので規定どうりの範囲でしか電波は占有できない...)
もう1つ蛇足だけど、以前の警察や消防無線は、このFM方式だったけど、
電波は、ほんのちょっとしか占有して使えなかった。
なので無線で聞こえる声は、蚊の飛んだ声みたいだったけど、
無線で 馬鹿もーん と怒られた音声も、警察無線では何の迫力もないけど、
FM東京みたいに一杯電波を使える許可を得ていたら同じ
馬鹿も-ん でも迫力が根本的に違ったんだろう。......
音の大きさを周波数で表現してしまったので、こんなことが発生する。
以前、NHKとFM東京しかなかった時代に、なんとFM東京は行政当局からの
特認で、一部番組にかぎり、大迫力音量サウンドを張り上げていた時代があった。
(ガラガラの周波数なので、電波を多量に独占できたのだ...)
ノンリミッター放送と呼ばれ、迫力のあるサウンド放送だったが、これだけ多量の
FMラジオ局が乱立する時代にお隣周波数(チャンネル)迷惑はかけられないので、
マイクボリュームを下げて、おとなしく放送するようになったのだ。
もちろんリミッターも入っているけど、そのリミッターとは、マイク音量調整のこと
隣の局がいゃだなぁ なんて妨害作戦として、大声で怒鳴りながらの放送なんて...
まぁ ありえないが、理論上は可能である。
こう考えると、騒音によるご近所迷惑と同じか...
普段テレビゃ音楽を聴くときも大音量だと迫力はあるけど、
なるべく鳴らさない方がいい。 FMと同じで、この場合
おら自身にリミッターを装着しなければいけない...
まぁ、ちょつと航空無線と離れたが、またパート3に続編を譲る。