のりたま日記

平凡な日常でも
 愉しいこと探せばいっぱいあるはず

怒っちゃあいけん!

2015-07-23 | 思うこと
たまには介護の話も。
 要介護1.2.3のうちのご老人たち
 多分、一段階ずつ上がってると思われます

 人それぞれに老化や痴呆の進み方は違いますが
 やっぱり後退はせずに順調に前に進んで行きます

それなのにどうして
 世間様は
 「怒っちゃあいけん!!」と無理なことを
 介護者に突きつけるのでしょうかねぇ

 介護する身にとっては、実はこの言葉が一番キツイのよ
 
 どうして?無理難題をさも簡単げに突きつけるのかなぁ

 私の周りで
 怒らずに腹を立てずに介護を経験してる人は
 皆無でっせ。。。

 もっと言い方があろうというものです

オットも毎日の自分の母親の行動や言葉にカリカリ
 暴言も吐いてました

 私はそんなときは義母の味方はしませんでした
 だって、私にとってはオットの方が大切ですから
 違ってますでしょうか?
 オットとはこの先も仲良くおりたいですから

 実は怒った後はみんなつらいんです
 自己嫌悪に陥るんです
 でも悲しいかな、その繰り返しなのです
 反省もなくわからないことを言うし、やるから

 でもそんなオットが近頃
 母親をあまり怒らなくなりました

 何があったのかはわかりませんけど
 何かあったはずです

 自分のなかで踏ん切りのつく何かがね

私が母を怒らなくなった時と同じように
 誰でもいつかはその時が来るもんです
 私の場合は母がズボンの一方に両足を入れる姿を見たときに
 フッと「終わったんだ!」と肩の力が抜けました
 それからは不思議と怒るという感情が湧いて来なくなりました

 オットにもそう話したことがあります
 怒ってるうちは「話せばなんとかなる」
 「しっかりしてくれよ!」という思いがあるからだとね

 本当に介護した経験のある人は
 「怒っちゃあダメだ!」とは言えないはずです
 
 人間に喜怒哀楽がある限り
 それをしちゃあダメと言える人は
 ホンマにあんたは医者か?専門家か?と疑いたくなります
 病気でない人を病気にするようなものです
 
 だから言わないでください
 介護してる人に「怒っちゃあいけん!」と

 黙っていても
 いつかは自分自身で越える時が来ますから

 これから高齢化が進み
 認知症もどんどん増えてくるはずです
 介護する人は本当に大変です
 特に介護初心者
 うろたえることばかりです
 そんな時に理想論を突きつけらると
 ますます追い込まれるばかりです

 介護される側ももちろん大切ですが
 介護する人の苦悩にも寄り添って発言して欲しいと
 切にねがいます
コメント (10)
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