のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

WORLD AIDS DAY

2007-12-01 | Weblog
「寝ているクラウス・ノミを起こさないように、そっと部屋を掃除する」
という
ものごっつう幸せな夢を見てしまいました。



きゃっ

ちなみに「私だけいつまでたっても仕事が終わらない」という夢との抱き合わせ上映でございました。
ああ ふたつよいこと さて無いものよ。

それはさておき
本日は「世界エイズデー」でございます。

以前ご紹介したNGO、 World Vision Japanが、のろ宅に定期的に活動報告の冊子を送ってきてくださいます。
必要事項が印刷済みの募金振込用紙(もちろん募金は強制ではございません)も同封されておりますので
ものぐさなのろには至極ありがたいことでございます。

夏期特別募金(HIV/エイズ対策募金)の活動報告を読みますと
いわゆる開発途上国におけるHIV感染の蔓延や
今なお、患者への誤解/無理解が根強く存在するという現状に、胸が痛くなります。

アフリカ中東部の国マラウイでは
15歳から49歳までの国民の、およそ7人に1人がHIVに感染していると推計されているとのこと。
最貧国のため国をあげての対策をとることもできず、情報にアクセスすることの難しさも手伝って
予防についての知識が行き渡らず、エイズが蔓延しているとのことでございます。
それにより、国民の平均寿命は38歳、子供のおよそ3人に1人が両親もしくは片親を亡くしているという現状ということでございます。
ノミの享年は39歳でしたっけ...あまりに短命だったヤツの年齢が、国の平均寿命だなんて。ああ。

「エイズにかかるのは神の罰だ」という意識がはびこっていることから
自分が感染しているか否か、知るための検査を受けに行くことすら、はばかられる状況だということでございます。

またインドのカタナカ州ベラリー郡では、少女が僧侶と性的関係を持たされ、その後娼婦になる風習があり
このことがHIV感染増加の一因となっているとのこと。

しかし
活動報告によりますと、当NGOの活動により、マラウイでは無料かつ匿名で相談できるHIV検査相談所の開設準備が進んでおり
ベラリー郡では売春を強いられてきた女性たちへの教育活動、組織化や技術指導が実施されているとのことでございます。


以前にも申し上げたことではございますが
募金というものは、した場合も、しなかった場合も、罪悪感というか、後ろめたさが伴うものではございます。
それでも「しなかった罪悪感」よりも「した罪悪感」を選びたいと、ワタクシは思います。

悲惨な現状を目にしたとき
最悪なのは、見て見ぬふりをすること。
そして、その目撃者がどんなに胸を痛めたとしても
「胸を痛める」だけで何も行動しないのであれば
結局それは「見て見ぬふり」と同じことだからでございます。