(2016年12月撮影)
前回訪問時(2011年)の模様はこちら
所用で上大岡まで出かけていたのですが、ふと思い立って5年前に訪れた六浦日用品市場はどうなっているのだろう、と
脚を伸ばして出かけてまいりました。
京急の快特で、今回は金沢八景駅から歩いて六浦市場へ。
金沢八景駅前はすっかり再開発で更地になってしまい、2013年9月に撮影した
下記の街並みは完全に消滅していました。
駅まで続いていた商店街もいまは完全に消滅して空き地になっています(この写真も2013年9月撮影)
住宅街や団地の中をポコポコ歩いて駅から12-3分ほど歩いて六浦日用品市場へ。
完全に住宅街の中、そかもすこし表通りから入ったところで、地図が無いと分かりにくい場所であります。
田中玩具店を除き、すべてシャッターに。
古い看板もちらほら。
もうこの洗い場も使われることは無いでしょう。
自動販売機でジュースを買いながら、市場内をパチパチ。
ちょうど通りがかった玩具店のおばちゃんと立ち話を。
なんと今日かぎりでお店を畳んでしまうとのことで、思いもかけず最終日に偶然来てしまったようです。
かつては子供たちやおもちゃでぎっしりであったであろう店内も、ほとんどガラガラに。
反対側も模型店で、かつては相当に流行っていたことがうかがえます。
古い商店街が好きで、今も商店街の近所に住んでいるので懐かしく感じると話をしますと、
色々と市場の事を教えてくれました。
「模型店は今年で59年目」
「建物は自前だが、地主さんから借りていて高齢で自分の代できれいにしたいとの意向」
「お店は今日で閉じて、数日間は後片付けで1月には立ち退く予定」
「建物は皆持家で、住んでいる人も何人かいる」
「私は59年目だが、平成4年(1992)まであったお肉屋さんは60年続いた」
「駅から近くなら人通りも多かっただろうが、ここは駅からも離れていて大変」
「建物が自前なので、家賃はいらないのでなんとかやってこれた」
「昔は押すな押すなでにぎわっていた」
など、貴重なお話を色々伺う事が出来ました。
ここに市場があったことも、こういった物語があったこともあと数年もすれば跡形もなくなるでしょうから。
店内には相当古そうなおもちゃが。
買い物がてら、店内をのぞかせていただきました。
エポック社のインタセクション。1980年頃に発売されたようです。
これまたエポック社のゴルフ盤。1974年頃発売らしいです。
またまたエポック社のアメリカンスナップ。これも1974年頃のもの。
エポック社のロータリーゲーム。年台は不明ですが上の者と同じころでしょうか。
クスハラのメリーしだれ。赤ん坊を寝かしつけるのに使う、オルゴールとともにクルクル回るアレです
定価は5000円ですが、半値の2500円とのことで所望。中身はとうぜんですが新品とのこと(笑)
クスハラは葛飾区堀切に昭和時代に存在した玩具メーカーですが、現在は無く、跡地はマンションになっています。
この市場で最後の1店舗となってしまった田中玩具店。それも、ついに終わりの時を迎えました。
59年間続いたお店も今日で閉店。おばちゃんの後ろ姿もどこか寂しげ。
住民の持ち物だったのか、セトモノが出されておりました。
以上、昨日に最後の日を迎えた、六浦日用品市場の模様をお届けしました。
田中玩具店さんも、59年間もの長きにわたり本当にお疲れ様でした!
次回、再び大阪・阿倍野区の商店街をウロウロします。
去年の今頃は千駄ヶ谷の外苑マーケットが無くなり、宇治市の黄檗新生市場、伊勢の河崎商店街も消滅。
今年はマルカンデパートや盛岡バスセンターも閉鎖と、大型物件があわただしく消え去る1年でありました。
私にできる事は、写真に収めて記録に残し、ブログで世の中に発信させていただくことくらいですが、
市井の一庶民の生活史として、後世に残せればと考えています。
ということで、今年も1年香ばしくお付き合いくださいましてありがとうございました。
来る年も引き続き香ばしく宜しくお願い申し上げます。
ご旅行に!レジャーに!昭和香ばしい町並みマップをご参考にどうぞ! 神戸の市場も更新!
イイネ!と思って頂いたらポチッとお願いします☆
前回訪問時(2011年)の模様はこちら
所用で上大岡まで出かけていたのですが、ふと思い立って5年前に訪れた六浦日用品市場はどうなっているのだろう、と
脚を伸ばして出かけてまいりました。
京急の快特で、今回は金沢八景駅から歩いて六浦市場へ。
金沢八景駅前はすっかり再開発で更地になってしまい、2013年9月に撮影した
下記の街並みは完全に消滅していました。
駅まで続いていた商店街もいまは完全に消滅して空き地になっています(この写真も2013年9月撮影)
住宅街や団地の中をポコポコ歩いて駅から12-3分ほど歩いて六浦日用品市場へ。
完全に住宅街の中、そかもすこし表通りから入ったところで、地図が無いと分かりにくい場所であります。
田中玩具店を除き、すべてシャッターに。
古い看板もちらほら。
もうこの洗い場も使われることは無いでしょう。
自動販売機でジュースを買いながら、市場内をパチパチ。
ちょうど通りがかった玩具店のおばちゃんと立ち話を。
なんと今日かぎりでお店を畳んでしまうとのことで、思いもかけず最終日に偶然来てしまったようです。
かつては子供たちやおもちゃでぎっしりであったであろう店内も、ほとんどガラガラに。
反対側も模型店で、かつては相当に流行っていたことがうかがえます。
古い商店街が好きで、今も商店街の近所に住んでいるので懐かしく感じると話をしますと、
色々と市場の事を教えてくれました。
「模型店は今年で59年目」
「建物は自前だが、地主さんから借りていて高齢で自分の代できれいにしたいとの意向」
「お店は今日で閉じて、数日間は後片付けで1月には立ち退く予定」
「建物は皆持家で、住んでいる人も何人かいる」
「私は59年目だが、平成4年(1992)まであったお肉屋さんは60年続いた」
「駅から近くなら人通りも多かっただろうが、ここは駅からも離れていて大変」
「建物が自前なので、家賃はいらないのでなんとかやってこれた」
「昔は押すな押すなでにぎわっていた」
など、貴重なお話を色々伺う事が出来ました。
ここに市場があったことも、こういった物語があったこともあと数年もすれば跡形もなくなるでしょうから。
店内には相当古そうなおもちゃが。
買い物がてら、店内をのぞかせていただきました。
エポック社のインタセクション。1980年頃に発売されたようです。
これまたエポック社のゴルフ盤。1974年頃発売らしいです。
またまたエポック社のアメリカンスナップ。これも1974年頃のもの。
エポック社のロータリーゲーム。年台は不明ですが上の者と同じころでしょうか。
クスハラのメリーしだれ。赤ん坊を寝かしつけるのに使う、オルゴールとともにクルクル回るアレです
定価は5000円ですが、半値の2500円とのことで所望。中身はとうぜんですが新品とのこと(笑)
クスハラは葛飾区堀切に昭和時代に存在した玩具メーカーですが、現在は無く、跡地はマンションになっています。
この市場で最後の1店舗となってしまった田中玩具店。それも、ついに終わりの時を迎えました。
59年間続いたお店も今日で閉店。おばちゃんの後ろ姿もどこか寂しげ。
住民の持ち物だったのか、セトモノが出されておりました。
以上、昨日に最後の日を迎えた、六浦日用品市場の模様をお届けしました。
田中玩具店さんも、59年間もの長きにわたり本当にお疲れ様でした!
次回、再び大阪・阿倍野区の商店街をウロウロします。
去年の今頃は千駄ヶ谷の外苑マーケットが無くなり、宇治市の黄檗新生市場、伊勢の河崎商店街も消滅。
今年はマルカンデパートや盛岡バスセンターも閉鎖と、大型物件があわただしく消え去る1年でありました。
私にできる事は、写真に収めて記録に残し、ブログで世の中に発信させていただくことくらいですが、
市井の一庶民の生活史として、後世に残せればと考えています。
ということで、今年も1年香ばしくお付き合いくださいましてありがとうございました。
来る年も引き続き香ばしく宜しくお願い申し上げます。
ご旅行に!レジャーに!昭和香ばしい町並みマップをご参考にどうぞ! 神戸の市場も更新!
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本当に昭和の匂いがする場所が次々と姿を消し、ため息が出るばかりです、、、
アマの商店街もいつ無くなるのか、ヒヤヒヤしております。
タッチの差で取り壊されてしまったところもいくつか。。
商店街の店主は西も東も高齢化していて「自分の代で終わり」という店主も多いため、あと10年もしたら壊滅的になくなってしまうのかも。
ここ1年だけでも、千駄ヶ谷の外苑マーケット、
宇治市の黄檗新生市場、伊勢の河崎商店街、
盛岡バスセンター、江古田市場、、、と閉鎖のみならず全部更地になってしまい、もう写真の中でしか見る事が出来なくなったところも多数。
バブルなどの荒波を越え、むしろ「よくぞいままで残っていてくれた」というべきなのかもしれませんが、
同時代の者の特権として、あるうちに写真に残していきたいと思っております。
この日は上大岡の京急百貨店で「鉄道フェア」がありまして、「京急エアトレイン大会」と「スーパーベルズミニライブ」を見るために横浜市南部へと来ておりました。
来たついでに、まだあるかなーと軽い気持ちで
市場に来てビックリ!でした。
どうも香ばしい街並みの神さまのお引き合わせかもしれません(笑)
この日は店主とご家族らしき方でバタバタと片づけをしており、訪れたのは15時過ぎでしたので、ほぼ最後のお客さんだったのかもしれません。
周辺は住宅街で時々人は通りますが、市場に立ち寄る人は皆無で、特にセレモニーもあるわけでもなく、
淡々とした静かな最終日でした。
六浦市場もこちらのブログを記事を見て行きました。
金沢八景は駅前にあった古着屋でいい感じのものを見つけて次来たときにと思っていたら更地になっていてポカーンとしたのを覚えています。
横浜近辺では、根岸の浜マーケットや
丸山市場もいい感じですね。
金沢八景はここ1-2年で駅前が一変してしまいました。
駅前で昭和っぽくゴチャっとした感じのところは、
いまは根こそぎ再開発で無くなってしまってますね。
横浜市内は浜マーケット、丸山市場、久保町日用品市場(藤棚)など現役の市場がいくつもありますが、六浦も大変気になっていた市場のひとつであります。
模型屋のおばあちゃんもお肉屋さんんが一番昔からやっていたと申しておりました。
偶然でしたが、最後まで残っていたお店の最終日におもいがけず遭遇し、なんとも言えない気分でございました。
私はちょっと幾度か立ち寄っただけの来訪者ですが、地元の方の思い出やかつての賑わいに思いをはせるのはとても感慨深いものがあります。
市場は3月までにはみなさん退去し、跡地はいったん更地になるそうで、またひとつ市場が完全に消えてしまいます。。。
コメントありがとうございました!
ミニ四駆、ガンダム等を買い求め、近所の兄貴達と小遣い握り締めて、スキップして歩いた道を思い出します。そんな懐かしいお店が、いつの間にか無くなってしまった事をこの記事で知りました。
店内で弟と喧嘩をして、おばちゃんに怒られたこともあったなぁ。
貴重な記事をありがとうございました。
六浦日用品市場は、昨年末に閉店後、
おばあちゃんのおっしゃっていたとおり、
本年2月に取り壊され更地になっておりました。
https://twitter.com/koubashimachi/status/835738782603173889
現在は市場は跡形もなく、おそらくはマンションか分譲住宅地に変貌するのでしょう。
末期は田中玩具しかありませんで、よくぞ最後まで
営業していたものだと思います。
最終日に居合わせたのは全く偶然ですが、
こうして皆様と共有できて良かったです。