香ばしい町並みブログ ~昭和レトロな町並み&昭和の商店街遺跡~

当ブログでは日本各地にある「どこか懐かしく、ノスタルジーを感じさせる」昭和レトロな町並みや建物をご紹介していきます

【東京・新宿区千駄ヶ谷】外苑マーケット 最後の冬 その2

2015年12月18日 00時46分44秒 | 東京・新宿区
(2015年12月撮影)

 戦後の東京で古い街並みが大きく変わる転機がいくつかあったと思いますが、
一つは東京五輪、二つ目はバブル経済に伴う地上げ、三つ目はここ7,8年の傾向ですが都心回帰に伴う
再開発とマンションラッシュ、そして震災による耐震強度問題ではないかと思います。
 
 藤森先生の「看板建築」という本や、木村さんの「赤線跡を歩く」という本には結構古めの建物が色々登場しますが、
残念ながらこれらに出てきた建物はここ最近、特に2000年以降急速に失われていく印象があります。

 外苑マーケットも、バブル経済や震災など幾多の荒波を乗り越えて、都営住宅という特性もあって
50年前そのままの情景を残しておりましたが、ついに命脈尽きるときが来ました。
 来年1月末で団地もろとも完全閉鎖となるそうです。

 
 前置きが長くなりましたが、今週の火曜日のお昼に外苑マーケットを訪問しましたので、
その時の模様をお届けします。
 外苑マーケット、最後の冬の一コマです。

 外苑マーケットの外観。




 いよいよ魅惑の外苑マーケットの中へ


 入ってすぐ左手は、かつてクリーニング店がありました。


 入って右手はタバコ屋と文具屋さん。ここは来年1月で閉店するとのこと。団地そのものの退去期限ぎりぎりまで
ご商売を続けられるそうです。


 タバコ屋さんのお隣はここは化粧品店だったようです。


 クリーニング屋さんの隣は、かつてお肉屋さんであったところ(八百屋のご主人から教えてもらいました)


 外苑マーケットの通路にて。この光景が見られるのもあとわずか。


ここはお米屋さんの跡ですが、撤退後も八百屋のご主人がお米も扱っておられるようでした。


米屋さんがあった当時を色濃く残しています。


 プラッシーも昭和。プラッシーはまだ存在しているようですが。


 こちらは八百屋さん(店内はすべて八百屋さんのご主人の許可を得て撮影)


 右半分はかつて食料品やお菓子を扱っていたお店で、店主が店をたたんだ後、
八百屋のご主人が引き継いで売っているとのことでした。

 団地の住民は高齢者が多く、近隣にスーパーも無いので、買い物にくる高齢者の方が
困らないようにとの配慮なのでしょう。まさに都会の限界集落のようなところであります。




 八百屋のご主人の話によりますと、左手の冷蔵ケースがある場所はかつて魚屋さんがあったところだそうです。
八百屋さんも、本年12月30日で閉店。


 ご近所の老婆が八百屋さんにお買い物に。
八百屋さん閉店後はずいぶんとさびしくなります。。。


 この看板も保存してほしいですが、、、、都有財産ですんで、おそらくは破棄されてしまうのでしょうか。


 以上、閉鎖迫る外苑マーケット最後の冬、緊急特集でした。


 次回、予定しておりました尼崎市の西大島市場をご紹介します。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (管理人)
2015-12-27 21:00:41
住民の方はかなり高齢化しておりますが、
取り壊しはほぼ決定しており、
 新たな移転先へのお引越しになるのでしょう。
お年ですから、もう新しくご商売は再開は
されないそうです。
 外壁の修繕がなされていないことからも、
かなり以前から取り壊しは既定路線だったのでしょう。

 都内の超一等地のひとつですから、どうしても
高層建築など高度利用になってしまうのでしょうねえ。。
返信する
Unknown (hiro)
2015-12-25 23:20:05
アパートの壁が、50年と言う年月を物語っていますね!

お店の方々は、ここを出られたらどうされるのか気になります。
返信する

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