Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

怒り

2016-05-21 14:20:46 | 読書
(あらすじ)
殺人事件から1年後の夏。
房総の漁港で暮らす洋平・愛子親子の前に田代が現われ、大手企業に勤めるゲイの優馬は新宿のサウナで直人と出会い、母と沖縄の離島へ引っ越した女子高生・泉は田中と知り合う。
それぞれに前歴不詳の3人の男…
惨殺現場に残された「怒」の血文字。
整形をして逃亡を続ける犯人・山神一也はどこにいるのか?

映画化されている「悪人」や「横道世之介」の原作者 吉田修一の小説。

映画は観たことがあるけど、小説は初めてやった。

上巻の出だしに、いきなり凶悪な殺人事件が起こる。

その導入部の大胆さから、一気に引き込まれる。

その犯人とおぼしき男が東京・静岡・沖縄でそれぞれの生活を送っている。

各土地での人間模様も描かれていて、全体のミステリー要素の中にヒューマン的な要素が端々に顔を出す。

誰が犯人かわからず、終盤へ。

少しずつ事実が判明して行き、最後は悲しい結末。

なかなか重い内容やったけど、面白くてスラスラ読めた。

この作品も映画化されるらしい。

映画の方もいつか観てみたい。



(★★★★☆)