(内容)
1945年夏、敗戦翌日。誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。
全てが無くなった今こそ、未来を担う若者の心のために、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。ボールもない、球場もない。
それでも、もう一度甲子園で野球がしたい。
己のために、戦争で亡くなった仲間のために、これからの日本に希望を見せるために。
「会社と自分の生き残りのため」という不純な動機で動いていた記者の神住は、人々の想いと祈りに触れ、全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、「高校野球」に理解を示さぬGHQの強固な拒絶だった…。
須賀しのぶ作品もこの一冊で7作品目。
一番最初に読んだ「また、桜の国で」以外は全て野球関係の小説。
今回も野球関係で、戦後「夏の高校野球」を復活させるために尽力した大阪朝日新聞記者が主人公である。
沢村栄治、景浦將、嶋清一など戦死した野球で名を馳せた人物が実名で登場したり、「高校野球の父」と言われた佐伯達夫も登場する。
どこまでが実話でどこからが小説なのかわからないが、全体的に読みやすくのめり込むことが出来た。
今年、100回大会を迎えた夏の高校野球。
先人達が作った歴史を守りつつ、新たな時代に向けて創造していかなければならない。
個人的に大好きな高校野球、今、観戦することが出来ることに感謝したいと思うことが出来た一冊。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/0c/617275cf4d278e586cbe5b4a04b6df01.jpg)
★★★★☆
1945年夏、敗戦翌日。誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。
全てが無くなった今こそ、未来を担う若者の心のために、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。ボールもない、球場もない。
それでも、もう一度甲子園で野球がしたい。
己のために、戦争で亡くなった仲間のために、これからの日本に希望を見せるために。
「会社と自分の生き残りのため」という不純な動機で動いていた記者の神住は、人々の想いと祈りに触れ、全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、「高校野球」に理解を示さぬGHQの強固な拒絶だった…。
須賀しのぶ作品もこの一冊で7作品目。
一番最初に読んだ「また、桜の国で」以外は全て野球関係の小説。
今回も野球関係で、戦後「夏の高校野球」を復活させるために尽力した大阪朝日新聞記者が主人公である。
沢村栄治、景浦將、嶋清一など戦死した野球で名を馳せた人物が実名で登場したり、「高校野球の父」と言われた佐伯達夫も登場する。
どこまでが実話でどこからが小説なのかわからないが、全体的に読みやすくのめり込むことが出来た。
今年、100回大会を迎えた夏の高校野球。
先人達が作った歴史を守りつつ、新たな時代に向けて創造していかなければならない。
個人的に大好きな高校野球、今、観戦することが出来ることに感謝したいと思うことが出来た一冊。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/0c/617275cf4d278e586cbe5b4a04b6df01.jpg)
★★★★☆