東京の田舎から

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武漢肺炎ウイルスの感染拡大

2022-01-11 18:22:58 | 時事問題

 

 武漢肺炎ウイルスの感染拡大が報じられている。そして、今までのデルタ株に加えて、感染力の強いオミクロン株の感染拡大も加わっているようである。

 しかし、街中の景色は、今までのような警戒心が薄れているように感じる。

 筆者は所用で、年明け早々の1月4日、5日に都心まで出掛けた。そのときの電車のことである。以前には電車の窓の上部10cm程度は開けられ、喚起を促すように案内されていたが、そのときの電車では全く開いていない。そして、車掌からの「窓開けに協力して下さい」とのアナウンスもない。窓は全て閉まっている。筆者は怖いので当然に窓を開けた。そして、福生駅から乗車してきた白人男性は、まるで「飾り」程度の薄いカラフルな布製のマスクを付けているだけであった。筆者としては、福生・・・米軍横田基地の最寄り駅でもあり、少々怖いものであった。そして、その帰りの電車で気付いたのであるが、青梅線の電車は、今の電車になってからは、ドアは半自動であり、乗降時には、釦を押して開閉する方式である。しかし、コロナ禍が始まってからは自動開閉に変更され、各駅では全てのドアが開いて換気もされていた。ところが、この日には、半自動になっていたのである。未だコロナ禍は終息していないのであるが・・・。

 一方、ニュースなどでは、新幹線の混雑が報じられ、新幹線の増発も行われていたようである。そして、ニュース等で報じられる年末年始の繁華街、初詣の景色は、コロナ以前の如くの混雑が報じられていた。

 この警戒心のなさは、異常である。これには、「オミクロン株は重症化しない」との報道で、安心したことに加えて、長い自粛生活に疲れたためでもあろう。しかし、オミクロン株が重症化しないとか、風邪程度とかの話が本当であったとしても、現在のところ、従来の株からオミクロン株に完全に置き換わっているわけではない。安心するのは早すぎるように感じるのであるが・・・。

 そして、1月9日あたりから報道されている成人式の様子であるが、ここでは、何とも理解不能な取り扱いが報じられていた。すなわち、成人式会場に入るには、「ワクチン接種証明書の提示・確認」、または、「陰性証明書の提示・確認」を済ませてから「入場させている」とのこと。

 しかし、ワクチンを接種していても、オミクロン株の感染は6割程度あるとの報道もあった筈である。これでは、ワクチン接種をしていても、感染していない証明にはならない筈である。何とも間の抜けた対策のように感じるのであるが・・・。結局のところ、従来株とオミクロン株の特性の違いを認識していないのであろう。

 このようなお気楽、形だけの対策をしているから蔓延してしまうのである。なお、政府の水際対策は、最初の話から少し変化していて、「時間稼ぎ」だと言い出している。最初は「日本へのオミクロン株の侵入を阻止」ではなにかったのか?

 なお、従来株は、身体の肺の奥深くまで侵入していたので、重篤な症状を呈していたが、オミクロン株ウイルスでは、体内への侵入は上気道までとのことであり、そのために重篤な症状は少ないとの報もある。そうであれば、確かに少しは安心できるのであろう。しかし、従来株と完全に置き換わっていない今、安心してしまうのは時期尚早であろう。

 そして、安心できないことも生じている。既に、フランスでは次の変異種が発見されているとのことである。これは、アフリカ・カメルーンからの旅行者が持ち込んだとされているウイルスで、従来株の初期ウイルスから変異したものとされている。このウイルスは、46箇所の突然変異と37箇所の遺伝子欠損があり、オミクロン株の「遠い親戚」程度のものと「推定されている」とのことであり、このウイルスが従来株に置き換わるか否かは未だ不明とのことである。

 しかし、この変異株は、他の変異株より既存のコロナワクチンに対する耐性が高く、感染率が高いかも知れないと懸念されているとのこと。もしその通りであれば、次はこの株・・現在のところ、名前は付けられていない・・・が流行してしまう可能性もある。

 加えて、大紀元報によれば、新たに、中共の陝西省西安市では、「流行性出血熱」の感染が相次いでいるとの報もある。この流行性出血熱の初期症状は、「目の充血」「発疹」等があるとされ、SNSへの投稿では、西安市・長安区では死者が出ているとのことであり、西安市にある人民解放軍の病院が閉鎖されたとの報もあり、異常な事態となっている可能性が高いが、中共では情報隠蔽が当然の如くであるため詳細は判らない。しかしこれも警戒すべきであろう。なお、西安市と北京市との距離は900kmであり、北京五輪への影響の可能性も考えられるのである。

 北京五輪に参加した人から、この病気が日本へ持ち込まれるのは困る。しかし、中共は情報統制と人権無視の防疫により、このことは、北京での感染者が現れて、多人数が死亡しない限り、その流行等についての公表はしないであろう。そして、WHOも、相手が中共となると、まるで「操り人形」の如くとなり、全く信頼することができない。日本政府は、「WHO」が「こう言った」として、責任逃れに便利に使っているように感じるが、日本国民あっての政府である。今度こそ、信頼できないWHOの発言に惑わされることないように願いたいものである。

 なお、「3回目のワクチン接種を早く」との声が多いように報道されているが、今あるワクチンがオミクロン株に効果があるか否かは良く判っていない。そして、ワクチン接種のリスク(危険性)についての報道は全くと言って良いほどに報じられない。

 オミクロン株の危険性とワクチン接種の危険性を、天秤にかけて検討する必要があるのではないか?

【了】