東京の田舎から

日々の雑感や思いを書いています。

中共による技術窃取と日本の政治家(や)

2022-01-25 15:54:43 | 時事問題

 

 昨年、「『ハイブリッド米の父』袁隆平氏が死去」との報道があった。筆者は、この報道に接したとき「何か話が変だ?」と思い、それ以来、疑問に思っていた。このことについて、先日、ある国立大学・農学系の教授であった方と会う機会があり、話を伺った。そして、筆者としても少しばかり調べたところ、そこには、とんでもない事実があったのである。

 すなわち、中共では、ハイブリッド米は「中国の四大発明に次ぐ5番目の大発明」などと自画自賛して宣伝している。しかし、これは、大嘘である。すなわち、冒頭に記した報道は「大嘘」を報じていたのである。

 ハイブリッド米の真実は、当時、琉球大学の教授であった新城長有氏が発見・開発したものである。新城氏が、その稲が「雄性不稔」(おしべが機能しない)の性質を持つこと、すなわち、おしべが退化する系統の稲を、インド系統の稲の株から発見し、その1代雑種を作り出すことに成功したものである。これが、ハイブリッド米と呼ばれているものである。これは、1960年代から1970年代初頭のことである。

 この1代雑種は、収穫量が多く、病気にも強いもので、当時としては革命的な発見、開発であった。しかし、この当時、日本では米が余っている状況にあり、農学系の学会では評価されていなかった。

 一方、この時代、中共では、米を含む農産物の生産量が全く不足であり、国民は飢えていた。中共政府としては「国民を食べさせられない」ことは、「共産党政権の正統性が主張できなくなる」ので、そのためにも食料需給の改善が急務であった。

 そこで中共は、日本の新城氏が開発した「ハイブリッド米」に目を付けたのである。この米の「種子を入手したい」と・・・。しかし、当時の農林省は、種子の海外への流出を厳重に管理していて、簡単には入手できない。

 そこで、日中国交回復(1972年9月、日中国交正常化:)をした、当時の総理大臣・田中角栄に対して、「ハイブリッド米の種子をくれ」と依頼したのである。

 依頼を受けた田中角栄は、新城氏を呼び出し、その種子を提出させて、気前良く、この種子を中共に渡したのである。

 そして、種子を受け取った中共は、あろうことか、発見者である新城氏を差し置いて、勝手に特許権を取得してしまった。「これは俺様のものだ!」と。しかし、中共は受け取った種子から、当然にその種子、すなわち2代雑種の米を得ることができる。しかし、2代雑種から得られた種子は交雑したものであるからして、雄性不稔の種子も取れるが、そうでないものも含まれてしまう。中共は、「種子さえあれば」と、簡単に考えて受け取ったのであろう。しかし、これから収穫された2代雑種の種子の中から、雄性不稔の種子だけを、産業で利用するほどに選別することには困難さがあった。

 そこで、中共は、米国の穀物メジャーに「特許権は俺様のものだ」として、この種子を渡して、この種子の製造を依頼したのである。「特許権は俺様のもの」であるから、中共は当然に特許料を支払わずに、米国の穀物メジャーに造らせた雄性不稔の種子を安価に輸入して、ここから2代雑種のコメを大量生産して、国民を飢えから救うことに成功したのである。一方、穀物メジャーは、他の国々に対しては、中共に特許料を支払うことにより、この種子を輸出した。中共は、労せずして丸儲けをしたのである。このことから、筆者は、新城氏からのハイブリッド米の入手は、中共の後ろに怪しい陰も感じてしまうのであるが・・・。

 そして、今や、ハイブリッド米は、世界のコメ生産量の半分以上も占めている。田中角栄が「アホ」であったのか、或いは、「利権」であったのか、単なる「親切心」であったのかは知る由もないが、結果として、総理大臣・田中角栄が、中共に与えた利益は計り知れないものであろう。

 なお、これは未確認の噂話であるが、新城氏は大学を定年になるまで、海外への渡航を制限され、種子の持ち出しや、事実が中共以外の外国に知られないようにしていたとの話もある。仮に、この話が事実であるとすれば、中共に対する日本政府の配慮は相当に大きいものであり、日本政府も加担して技術流出の事実を隠蔽していたことになってしまう。

 そして、中共では、新城氏から受け取った種子を元に、その育種・改良などをした袁隆平を「ハイブリッド米の父」などと宣伝し、あげく、ハイブリッド米は「中国の四大発明に次ぐ5番目の大発明だ」などと、自画自賛の大宣伝をして、日本の新城長有氏から掠め取った技術であることを隠蔽している。そして、今や、中共の袁隆平こそが、初めて、ハイブリッド米を発明・開発した人であるとし、「世界を飢えから救った救世主」として称えているのである。

 そして、日本でも、中共の宣伝をそのまま、マスコミや、自称・専門家と称する連中が、事実の確認もせずに、中共からの宣伝の提灯記事を書き・報じて、袁隆平を称えている。

 なお、中共では、袁隆平は、中共を救った「三人の“平”」として称えられているとのことである。「三人の平」とは「農業生産の責任制度を導入した鄧小平」、「ハイブリッド米の袁隆平」であり、この二人の業績によって「食べられるようになった」と宣伝され、中共の農業従事者らはそう信じ込ませられている。なお、三人目の「平」は、今や世界帝国の盟主を目指している「あの方」である。すなわち、袁隆平は、あの方に匹敵する中共の英雄のようである。

 以上に述べたように、中共は日本の技術を掠め取ることに長けていて、このハイブリッド米の他にも、椎茸の菌床栽培技術や、更に、大きなところでは、新幹線の技術を掠め取っている。

 このように、中共は国家とは言えないヤクザ者集団の「国家モドキ」である。しかし、日本では「日中友好」などと「本気で友好」を考えている人々がいる。しかし、中共のいう「友好」は、日本を都合良く利用するためだけの「友好」である。ここで述べたように、国交回復の初期の時期から、日本の技術を奪い取り、莫大な利益を得ているのである。そして、今や、中共は、日本の大学や研究所と提携をすることにより、そこに留学生、研究者らを送り込んで、機微技術を研究段階から奪っている。このことを理解するべきである。

 また、単なるアホであるのか、利権であるのか、親切心であるかは不明であるが、これら技術の掠め取りに加担している政治家(や)や、マスコミが多い。中共の手先の如くの政治家(や)は、選挙の時に投票してはならない。また、手先の如きマスコミは信用すべきではない。

【了】 

 


武漢肺炎ウイルスの感染拡大

2022-01-11 18:22:58 | 時事問題

 

 武漢肺炎ウイルスの感染拡大が報じられている。そして、今までのデルタ株に加えて、感染力の強いオミクロン株の感染拡大も加わっているようである。

 しかし、街中の景色は、今までのような警戒心が薄れているように感じる。

 筆者は所用で、年明け早々の1月4日、5日に都心まで出掛けた。そのときの電車のことである。以前には電車の窓の上部10cm程度は開けられ、喚起を促すように案内されていたが、そのときの電車では全く開いていない。そして、車掌からの「窓開けに協力して下さい」とのアナウンスもない。窓は全て閉まっている。筆者は怖いので当然に窓を開けた。そして、福生駅から乗車してきた白人男性は、まるで「飾り」程度の薄いカラフルな布製のマスクを付けているだけであった。筆者としては、福生・・・米軍横田基地の最寄り駅でもあり、少々怖いものであった。そして、その帰りの電車で気付いたのであるが、青梅線の電車は、今の電車になってからは、ドアは半自動であり、乗降時には、釦を押して開閉する方式である。しかし、コロナ禍が始まってからは自動開閉に変更され、各駅では全てのドアが開いて換気もされていた。ところが、この日には、半自動になっていたのである。未だコロナ禍は終息していないのであるが・・・。

 一方、ニュースなどでは、新幹線の混雑が報じられ、新幹線の増発も行われていたようである。そして、ニュース等で報じられる年末年始の繁華街、初詣の景色は、コロナ以前の如くの混雑が報じられていた。

 この警戒心のなさは、異常である。これには、「オミクロン株は重症化しない」との報道で、安心したことに加えて、長い自粛生活に疲れたためでもあろう。しかし、オミクロン株が重症化しないとか、風邪程度とかの話が本当であったとしても、現在のところ、従来の株からオミクロン株に完全に置き換わっているわけではない。安心するのは早すぎるように感じるのであるが・・・。

 そして、1月9日あたりから報道されている成人式の様子であるが、ここでは、何とも理解不能な取り扱いが報じられていた。すなわち、成人式会場に入るには、「ワクチン接種証明書の提示・確認」、または、「陰性証明書の提示・確認」を済ませてから「入場させている」とのこと。

 しかし、ワクチンを接種していても、オミクロン株の感染は6割程度あるとの報道もあった筈である。これでは、ワクチン接種をしていても、感染していない証明にはならない筈である。何とも間の抜けた対策のように感じるのであるが・・・。結局のところ、従来株とオミクロン株の特性の違いを認識していないのであろう。

 このようなお気楽、形だけの対策をしているから蔓延してしまうのである。なお、政府の水際対策は、最初の話から少し変化していて、「時間稼ぎ」だと言い出している。最初は「日本へのオミクロン株の侵入を阻止」ではなにかったのか?

 なお、従来株は、身体の肺の奥深くまで侵入していたので、重篤な症状を呈していたが、オミクロン株ウイルスでは、体内への侵入は上気道までとのことであり、そのために重篤な症状は少ないとの報もある。そうであれば、確かに少しは安心できるのであろう。しかし、従来株と完全に置き換わっていない今、安心してしまうのは時期尚早であろう。

 そして、安心できないことも生じている。既に、フランスでは次の変異種が発見されているとのことである。これは、アフリカ・カメルーンからの旅行者が持ち込んだとされているウイルスで、従来株の初期ウイルスから変異したものとされている。このウイルスは、46箇所の突然変異と37箇所の遺伝子欠損があり、オミクロン株の「遠い親戚」程度のものと「推定されている」とのことであり、このウイルスが従来株に置き換わるか否かは未だ不明とのことである。

 しかし、この変異株は、他の変異株より既存のコロナワクチンに対する耐性が高く、感染率が高いかも知れないと懸念されているとのこと。もしその通りであれば、次はこの株・・現在のところ、名前は付けられていない・・・が流行してしまう可能性もある。

 加えて、大紀元報によれば、新たに、中共の陝西省西安市では、「流行性出血熱」の感染が相次いでいるとの報もある。この流行性出血熱の初期症状は、「目の充血」「発疹」等があるとされ、SNSへの投稿では、西安市・長安区では死者が出ているとのことであり、西安市にある人民解放軍の病院が閉鎖されたとの報もあり、異常な事態となっている可能性が高いが、中共では情報隠蔽が当然の如くであるため詳細は判らない。しかしこれも警戒すべきであろう。なお、西安市と北京市との距離は900kmであり、北京五輪への影響の可能性も考えられるのである。

 北京五輪に参加した人から、この病気が日本へ持ち込まれるのは困る。しかし、中共は情報統制と人権無視の防疫により、このことは、北京での感染者が現れて、多人数が死亡しない限り、その流行等についての公表はしないであろう。そして、WHOも、相手が中共となると、まるで「操り人形」の如くとなり、全く信頼することができない。日本政府は、「WHO」が「こう言った」として、責任逃れに便利に使っているように感じるが、日本国民あっての政府である。今度こそ、信頼できないWHOの発言に惑わされることないように願いたいものである。

 なお、「3回目のワクチン接種を早く」との声が多いように報道されているが、今あるワクチンがオミクロン株に効果があるか否かは良く判っていない。そして、ワクチン接種のリスク(危険性)についての報道は全くと言って良いほどに報じられない。

 オミクロン株の危険性とワクチン接種の危険性を、天秤にかけて検討する必要があるのではないか?

【了】