北京オリンピックが開会された。筆者は、このオリンピックの開催をみて、国際社会に対して、まさに、「人情紙風船」というコトバを思い起こした。すなわち、「人情は紙風船のように軽い、人の心は軽薄であるということで、人情は紙の如し」と言う意味である。
今回の北京オリンピックを例えてみると、まさに暴力団事務所にある宴会場で、宴会を開いているのに等しい。暴力団の組長は、「な! 世の中の人々は、俺を尊敬して集まった」と宣伝したいのであろう。そして、別室では、「子分にならない」、邪魔な人々に対して、拷問・虐殺をしているのである。しかし、この宴会に集まった連中は、タダ酒を振る舞われて知らんふりである。もっとも、このことに触れようものなら、「人質」にされてしまう。そして、組長は宴会に集まった連中に対して、「そうだよな!」「虐殺・拷問なんてないのさ!」と。その証拠に、「皆さんが来て、楽しく宴を楽しんでいる」とうそぶいているのである。
宴会会場を準備したのは、中共の習近平、宴会の主催者は、中共の操り人形であるIOCのバッハである。習近平としては、自らの組長としての権威付けに使うと共に、「虐殺・拷問などは、俺様を貶めたい連中が言っているだけ」としたいのである。そして、IOCのバッハは「強欲」且つ「金の亡者」であり、相手が暴力団であろうと「儲かれば、関係ない」のである。まさに、儲かれば反社団体であっても関係ないのである。そして、世界のいくつかの国は、「政治的ボイコット」だとして、表向き、政治家が「宴会に参加しない」とした国もあるが、例えてみれば、親父が宴会に出席しないだけで、子供を出席させているだけであり、何らの効き目もないであろう。
さて、ここで日本のことを考えてみよう。
日本は「日本国憲法」という“ガラクタ憲法”を戴いている。そして、この憲法を「平和憲法」と呼び、崇めているアホ、あるいは、タダ酒を既に飲まされている連中が多々いる。
そして、憲法の前文の一節には、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とある。この前文の趣旨から、憲法9条では、戦争の放棄、軍備および交戦権の否認を定めている。そして、前文にある通り、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、日本国民の安全と生存を保持するとしている。
しかし、ウイグル、南モンゴル、チベット、香港での人権弾圧・虐殺・ジェノサイド(共同社会や民族を滅ぼすほどの大量殺害・集団殺戮)をしていても、そこで開催される「平和の祭典」と称するオリンピックに参加しているのである。そして、国際社会は知らん顔である。この例を一つ見ただけでも、諸国民の公正と信義を信じることはできないのは自明のことであろう。
暴力団・中共の組長、習近平は、オリンピックに参加した、もう一つの暴力団の組長・プーチンと、「台湾の併合、尖閣の奪取」、「ウクライナへの侵攻・併合」について謀議をしているであろう。何が平和の祭典か、悪い冗談にも程がある。
そして、日本も、いつまでも、ガラクタ憲法を戴いていると、近い将来に、日本が中共に侵攻される可能性が高くなる。そして、仮に、ウイグルのようになっても、国際社会は知らん顔であろう。
今回の北京オリンピックで日本も知らん顔をして参加していたのであるから、日本が当事者になったとき、知らん顔をされても文句は言えない。国際社会の信頼とか信義とかはその程度、まさに紙風船の如であることを認識して、一時も早く憲法改正をして、「戦争を仕掛けられたら」、「戦争ができる国」にしなければ、安全に生存していくことはできないのである。そして、「いつでも戦いますよ」との意思こそが、戦いをしないで済む方法なのである。
なお、IOCのバッハは、前回、東京オリンピック組織委員会の会長であった森喜朗氏が「女性蔑視発言をした」として、これを非難する連中に加担して、辞任させている。今回は、国家ぐるみで、女性蔑視どころか、ジェノサイドである。しかし、何も言わない。いかに、ご都合主義の下劣で卑しい人物であるかが判るであろう。
北京オリンピックは不愉快である。
【了】
◆追記
2月6日付けの「鳴霞の「月刊中国」YouTube」によれば、ロシアのプーチンが北京に到着した後、出発時には元気であったプーチンの警護員を含む一行のうち、16人がオミクロンに感染したとのこと。また、プーチンの泊まるホテルは、国賓が泊まるようなものでなく、普通のホテルであったとのこと。しかも、そのホテルでは、オミクロン感染で死亡者3人も出しているとのことである。
そのため、プーチンは激怒して、習近平主催の宴会をキャンセルして帰国してしまったと報じられていた。
この報の通りであれば、習近平とプーチンの侵略の謀議は出来なかったことになるが、既に、中共とロシアが同時侵攻する話はできていて、国際社会を欺くための芝居である可能性も考えられないことでない、と筆者は考えてしまうのであるが・・・。
なお、北京ではオミクロンの感染が収まっていなくて、死者も多数とも報じられていた。
【追記・了】