★今夜は、お寺の友人がくれた招待券で、東本願寺金沢別院の公開講座を聴いた。
あの松本サリン事件の被害者でありながら、容疑者扱いされて以来、苦難の人生に窮した人。河野義行さんのお話でした。
サリン被害で意識不明が続いた奥様は一昨年逝去。
現在は、犯罪被害者の支援や人権などをテーマに公演活動をされているという。
犬の死体と奥様が縮瞳し泡を吹き救急車を呼んだ第一通報者であり、自身も吐き気や高熱や幻覚症状で入院したのに、翌日強制捜査をした警察やマスコミが被疑者不詳のまま殺人犯扱いで、丸ごと信じる不特定多数の市民の嫌がらせ!味噌桶まで薬品調合器とされ、庭掃除で抜いた雑草が空中写真で薬品跡だと…
入院中は、警察が自分を守ってくれると信じていたのに、世間の噂から無理やり退院させられた。
退院まで、マスコミがこぞって写真を友人知人などを周り入手を試みたが一枚も出なかった。あとから友人から、六十万出すからと来た者がいると聞いたが自分を守ってくれた。
病院の医師は、診断書に、警察事情聴取は二時間まででそれ以上は医師の同意といったことが必要、と書いてくれたが、警察はこんなことしたら困るとさえ言う。医師は、河野さんの様態の責任を心配してだと明言。ポリクラフでわざと犯人に仕立てようとさえ。なんと七時間半というから拷問だ。
警察の事件ねつ造まで弁護団と想定した。
マスコミ誤報の謝罪の訴訟を起こした当日、地下鉄サリン事件勃発!
事件から約一年経った1995年6月、警察の記者発表でオウム真理教の犯行と認めた。
一昨年妻がなくなるとき、当時拷問のような仕打ちをした刑事がお詫びに来た。
信念を通して生き、一人でも自分を信じてくれる友人を持つことの大切さを 辛くも確固として生きてきた体験から、会場の一人一人に心を込めて伝えてくださった。
普通なら気が狂うか、楽になりたいばかりに無実無根のねつ造を認めて自暴自棄になるだろう。
世の矛盾や汚染を 見て見ぬふりをして流されたり、権力を傘に市民の血税を無駄に食い潰す人々への 痛烈な無言の忠告のようだった。
自然食の哲学的原理、マクロビオティックを平和を願って世界に広めた櫻澤如一も名だたる宗教家も、投獄にめげずむしろそれをバネにした。
ともすれば押し潰され闇に葬られるのに相違ない実話と、誠実な魂の訴えに触れる貴重な機会をくれた友人に感謝!