大分発のブログ

由布・鶴見やくじゅうをメインにした野鳥や山野草、県内四季折々の風景などアウトドア写真のブログです。 

別府温泉・豊前屋旅館ほか

2020-07-15 07:38:00 | 大分の温泉めぐり
■明礬温泉・豊前屋旅館

ここは明礬温泉「豊前屋旅館」のこじんまりとした家庭的なお風呂。お湯はすこし緑色を帯びた白濁で強い硫黄臭がしていかにも本格派の温泉という感じ。


 湯口からは熱いお湯が静かに注がれています。弱酸性のお湯は「天然の化粧水」と呼ばれるそうでお肌にシットリ。
 


 湯上がりの気持ちが実に良いこと!そしてずっと、ぽかぽか。個人的には別府市内の温泉の中では一番良かったです。
   入湯料 500円

■明礬温泉・山の湯

明礬地獄の横の坂道を上ると岡本屋の展望温泉「山の湯」があり浴場の大きな窓からは明礬地獄を見下ろせます。


 明礬地獄とみょうばん大橋。


 泉質は単純酸性泉で、湯の花がゆらめくかすかな乳白色。ぽかぽかの快適温度のなか、奥まったところで岩を枕にして寝ころびおおきく手足を伸ばし、ひろがる大空を眺め心身を浮遊します。

   入湯料:500円

 ■明礬地獄








■鬼石坊主地獄


 坊主地獄同様に熱泥がそこかしこで吹き上げています。
  

 鬼石とは、当地獄の最初の所有者の屋号です。坊主地獄よりも色が白みがかって、熱泥のたぎりもやや弱い。
 ながらく閉鎖されていましたが、2002年に約 40年ぶりにリニューアルオープン。地獄の奥にある「鬼石の湯」は別府八湯温泉道に加盟しています。"

鬼石坊主地獄の受付の脇が通路になっており、道なりに進むと鬼石の湯の入口。2002年12月にオープンしたまだ新しい施設です。浴槽は内湯、露天、展望風呂の三つ。週ごとに男女の風呂が入れ替わる仕組みだそうです。家族連れで地獄めぐりのさい立ち寄るにはおすすめの場所。

■鬼石の湯


 内湯から外に出ると露天風呂があります。露天といっても屋根つき庭つきなので縁台風呂といった感じです。先客がひとりいて座っていました。
   

 露天風呂から階段で上にあがると檜造りで細長い展望風呂があります。いい天気でした。
   

     料金:620円



 亀川地区を少し離れ海を見おろす高台の造成地、温泉付住宅を分譲中の地域にある入浴施設です。上り坂をどんどん上って行くと着きます。

 駐車場に6~7台車がとまっていましたが温泉の中には誰もいないようでした。受け付けには「草刈に行ってきますので、適当に入って下さい。」との張り紙がありました。

 管理人さんは昼間は時々本業(不動産業)へ出かけて不在のようです。それで設置されている壷の中へ料金を入れて入りました。

■とんぼの湯

   


   

 奥のほうからやわらかな光が差し込み半露天風呂のような雰囲気が味わえます。お湯は美肌の炭酸水素塩泉。浅いので石を枕に寝そべって浸かります。若い女性向きのお洒落な温泉です。
     入浴料:300円


別府・鶴寿泉ほか

2020-07-14 06:39:00 | 大分の温泉めぐり
■鶴寿泉(かくじゅせん)



 明礬温泉には地蔵泉と鶴寿泉の二つの共同湯があります。地蔵泉は鎌倉時代に開設された古い温泉で三体の地蔵菩薩が祀られています。湯量が減り現在は閉鎖されています。

 鶴寿泉は江戸時代前期の単純酸性泉で入浴料無料。山小屋風のいい雰囲気でここも地蔵様が祀られているのでお賽銭を入れて中に入ります。



 鉄分を含んだ酸性で地元の人に人気のあるお湯だそうで、先日訪れた時(三日前)はいっぱいで入れませんでした。この日は先客が三名。洗面器がいくつか置かれているだけで、他にはなにもない素っ気なさ。けれど素敵で素朴なみんなの湯。


 洗面器でホースをおさえ、水を入れて湯をあふれさせています。こうして午前中は湯を入れかえるそうです。
    別府市 明礬温泉

令和2年3月16日(月)から当分の間休業になっています。


■長泉寺薬師湯


 龍巻地獄の駐車場の裏手に浄土宗のお寺があり、そこの境内に温泉があるとのこと。「温泉本」にのっていたので寄ってみました。左に見える白い小屋が「薬師湯」でお寺の玄関で署名してから入ります。

 入湯料はおさい銭。



 -当寺の境内には、万病に効くといわれる薬師湯があります。源泉は竜巻地獄からの引き湯です。泉質は”含食塩酸性泉”の湯です。小さな温泉ですが、住職が自ら設計し、家族総出で建てた手作り温泉です。

・入浴時間:午前10時~午後4時

 ※夕方は地元の方が利用しますのでご遠慮ください。
(長泉寺ホームページ)



 蒸気がこもるので年中窓は開け放しにしてるそうです。
 夜更けにはその窓から月の光がそっと湯舟に差し込んでいることでしょう。

 月影の
  いたらぬ里は
   なけれども 

 ながむる人の
  心にぞすむ
      -法然

■市の原温泉

"
 市街地のはずれに山間にあるような小さな一軒家があります。無人の共同浴場「市の原温泉」でレトロの代表“おたふく綿”の看板が目印。向かいにある食品店で入浴券を購入して入ります。スタンプもこの店で押してもらえます。

  

 中は脱衣所と浴室が一体になっており、3人入れるくらいの湯船が一つあるだけ。底には大きな石が敷かれています。別府八湯温泉道に参加している温泉の中では、最も鄙びた雰囲気を持つ共同湯だそうです。



 窓から差し込む光が湯に揺れます。湯に浸かっていると辺鄙な山里に湯治に来ているような気分になるから不思議です。
  入湯料:200円

**温泉道とは
別府には日本の源泉の約1割にあたる、約2800の源泉があり、その中の約130湯の共同温泉やホテル旅館の温泉が、この温泉道に参加しており、その中の88湯をめぐり「スパポート」と呼ばれるスタンプ帳にスタンプを集めることで、「別府八湯温泉道名人」の称号を与えられます。


■七つ石温泉
 別府八湯温泉道の「周辺エリア」にあるB級無人温泉のひとつです。住宅街の中にある神社の境内にある温泉。でかい石がありその奥にある建物が温泉になっています。



 お昼前に着いたら隣に住んでいるという管理人さんとバッタリ出会いました。昼の間はお湯を入れ替えるために閉めるそうで、午後は3時から開けるとのことでした。

 浴槽に半分ほど堀田温泉からの引き湯を入れ、そのままでは熱い(50度以上)ので水を加えて適温にするそうです。

 男湯は入れるまであと1時間ほどかかるとのこと、それで「後でまた来ます」と言うと、「女湯なら入れるから女湯に入りなさい」と言ってくれました。

それではと、おそれおおいのですが「女湯」に入らせてもらいました。男湯も女湯も楕円形の浴槽1つのシンプルなつくりです。無色透明、ほんのり硫黄の臭いのする単純温泉です。


    入湯料 200円

)谷の湯

 平田川沿いにあり、浴室も道路から一段下がったところにあります。場所が分かりにくいですが共同浴場の醍醐味が凝縮されている本格派の共同浴場です。


昔は混浴だったそうでその名残りが女湯との仕切板。



谷の湯のシンボルの不動明王。
    

    
谷の湯は100年以上続く名湯で、以前は不動明王の方から源泉が流入していたそうですが、涸れてきたので別の源泉からお湯を引き、今の流入口に切り替えたとのこと。
     入浴料金:150円

 湯雨竹(ゆめたけ)

 ひょうたん温泉の巨大な竹製の温泉冷却装置で、裏の川ぞいにある駐車場に設置されています。100度の源泉もこの装置を通せば40~45度にまで冷えるとのこと。


 余った温泉が川に流れ湯気があがっているため「湯の川」と呼ばれています。

   

 このあたりは湯けむりのビューポイント。奥に見える家は「谷の湯」です。


谷の湯2020.1.4










   



   



別府・四の湯温泉/筋湯温泉/亀陽泉

2020-07-13 10:52:00 | 大分の温泉めぐり

 亀川商店街


亀川にある白亀塚の説明板には次のように書かれています。今から1150年以上前の承和15年(847)年、海岸の近くにある『寒(冷)ひや川』で白い亀が捕獲さこれを第五代仁明天皇に献上した。(834年~850)
するとこの白亀は吉祥の亀であるので、嘉祥と改元せよ、との勅令があった。
  「続日本後記」  
これが亀川の地名のもとになったといわれています。

■四の湯温泉(しのゆおんせん)


 熱海温泉、有馬温泉、道後温泉に続く"四番目の名湯"と称されたから「四の湯」なのだそうです。

 公園に隣接した共同浴場。無色透明の湯やタイル張りの浴場など近くの亀陽泉とよく似た銭湯的雰囲気。こ脱衣場と浴室が仕切りなしにひと続きというタイプで入浴客がいたし、本来は地元専用の共同浴場でなので撮影は遠慮しました。

 入湯料 200円
 洗面器貸し出 20円?
(ここは洗面器を置いていません。)

別)亀川筋湯温泉

 亀川の商店街に面して建つ緑のトタン張りの小屋。大きな茶色の看板を読むとここは共同浴場とのこと。つぎのように書かれています 
「温泉が湯口から白く濁って出て来るのは、薬師様が入ったためである。だからその後で入ると病気が良くなる。」と伝えられ、リューマチや神経痛の治療によく利用されている。杖をついて入湯に来た人が、数日間湯治をして、杖を置いて帰ったという話をよく聞く。心つくしのおさい銭で入浴できます。
  -Sujiyu Spa-


 入口は青いカーテンだけで、カーテンの後ろで靴を脱ぐとすぐに脱衣所。風が吹くとカーテンがめくれて外から丸見えです。
   

 壁は緑で統一され、そこに小さな浴槽があり、スノコが敷かれています。きれいなお湯ですがかなり熱い。 入浴料:お賽銭


 壁は白くペンキで塗られ、入り口はシャッターで閉じられていました。
亀川筋湯温泉2020.1.4


■亀川・亀陽泉



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亀陽泉(きようせん)は商店街から横に入った雑居ビルの一階にある共同浴場。入浴客がいましたのでガラス戸の外から見た浴場です。湯は無色透明で浴槽もタイル張りなので銭湯のようです。

 一見、どこにでもありそうな下町風の温泉。亀川の温泉は地域密着型で商店街を歩いても観光客や外来者はあまり見かけません。
    入浴料金:100円

*平成27年に取り壊し。

 昭和40年に建設された亀陽泉は1階が浴場、2階は地元自治会が管理する集会場でした。

 下は平成28年7月にリニューアルオープンした亀陽泉。劇的に変わっていました。


     入湯料:210円













別府・伝説の神丘温泉ほか

2020-07-12 22:58:00 | 大分の温泉めぐり
今では伝説となった温泉です。

■神丘温泉


 かなり古びた別府の神丘温泉。「泥湯出入口」と書かれています。引き戸が開いていますが暗くて中の様子はわかりません
   
    
 温泉にしてはあやしげな雰囲気なのでおそるおそる中をのぞいて見ます。すると店の中には所せましとばかりに駄菓子や雑貨が並べられ、その中におばあちゃんが座っていました。尋ねると「泥湯はやってないよ」とのこと。

 2008年12月に混浴だった泥湯の営業が湯量減のため廃止になって、現在は無色透明の温泉だけが利用できるとのことです。入湯料 100円

   


   
 
 雑貨や駄菓子が並べられた台の前のすぐ横に入口がありその奥が女湯で通路の奥の左が男湯です。摩訶不思議な温泉。まるでアニメの中の世界のようです。

 廊下にはずらりとカゴが並び、通路をかねた脱衣所となっています。突き当たりの向こうが閉鎖中になっている泥湯のようです。



 床がヌルッとして滑りそう。
お湯はツルツル感の無色透明・無臭と言った所で、熱くもなく適温でしたが浴槽全体がヌルヌルとしていました。

   

 効能に“原爆症”とあるのが印象的。

 この神丘温泉の泥湯はかなり高く評価されていたようで新聞・雑誌・TVなどで幾度も紹介されたそうです。お湯は見かけによらないものです。
 別府市小倉 2011.10.1

*平成24年7月(2012年7月で廃業しています。

■丘の温






 小倉薬師温泉 丘の湯
 おぐらやくしおんせん

 坊主地獄の交差点から細い道を下り、右手に少し上がった場所に小倉薬師温堂と丘の湯と神丘温泉が三軒並んで建っています。

 小綺麗な共同浴場で木造りの湯船からは湯がどんどんあふれ出していました。
 
 見た目にも鮮やかな床は天草陶石でつくられているそうです。木枠の浴槽とよく調和し明るさと落ち着きを兼ねて採光もちょっとお洒落。組合員が気持ちよく入るために造られた新しい共同浴場です。
    入浴料金:110円

歴史;
古くから開かれた浴場で、東隣りに薬師堂があり香煙が絶えない。浴舎は木造りの小さな建物で葺き。

 この浴場は、昭和32年9月9日より二週問、九大温研所長・八田秋博士、広島同愛会院長・上村吉郎博士の指導で広島の原爆患者男子9名、女子17名計26名が入浴。顕著な効果があり一躍有名になった。

 別府市小倉 2011.10.1

■如意輪温泉(にょいりんおんせん)
   
   

 「如意輪」とは如意宝珠法輪の略で“如意宝珠”とは全ての願いを叶えるふしぎな宝石であり、“法輪”は煩悩を破壊する仏法の武器です。この路地の奥にあります。


 お寺風の名前とはかけはなれた青い屋根の平屋。「男湯」「女湯」とかかれていますので温泉に間違いありません。無人なので戸惑いますが、隣接する家の窓を開けてそこの棚の上に入湯料100円を置いてから入ります。スタンプもそこにありますので帰りに押します。
  
 時間15時~22時
 料金100円 定休 木曜日


 地下300メーターからポンプで一気に浴槽にお湯を入れるそうです。お湯は適温で無色透明のさっぱりした感じです。タイル張りの浴槽はひと昔前の民家のお風呂そのままで、昭和の庶民生活の雰囲気が残っています。
2011.10.4

 **「如意輪温泉」は2012年12月31日に廃業し、45年の歴史に幕を閉じました。

■砂原温泉






 鉄輪温泉街から少し離れて、横断道路を渡った砂原地区にある共同湯ですが、建物の外観からはいたって普通の家のように見えます。

「ただいまー。」と言いたくなるような雰囲気。

 普通の家なら居間のある場所が浴場になっていました。
     入浴料:110円


別府・海浜砂湯ほか

2020-07-12 10:31:00 | 大分の温泉めぐり
上人ヶ浜(しょうにんがはま)は一遍上人が上陸したと言われる美しい海岸で天然砂湯があります。


■別府海浜砂湯(べっぷかいひんすなゆ)


 浴衣を着ての混浴です。

    入湯料 1050円

上人ケ浜にいたミサゴ。


ここはミサゴお気に入りの場所のようです。






磯にいたクロサギ



冬場はウミアイサがやって来ます。


   
■湯都ピア浜脇(ユートピア浜脇)


ヨーロッパのケアハウスがモデルの市営温泉施設。入浴より健康管理を目的とした多目的温泉保養館です。

 気泡浴・寝湯・全身浴・運動浴・サウナ・圧注浴・うたせ湯・・・と入ったら気分が悪くなった。

入浴料:520円 共同温泉は一階にあり入浴料:110円

 浜脇高等温泉


 昭和3年(1928年)浜脇東温泉と西温泉を合併して「浜脇温泉」(うち浴場東側は浜脇高等温泉)が建設される。

 鉄筋コンクリート造り、近世オランダ様式を採用、『屋上庭園百四十坪を有し、あらゆる最新文化を集めたる公衆浴場』と記され、 コンクリート温泉建築としては当時東洋一を誇ったという。

 老朽化を理由に昭和63年(1988年)に取り壊されました。

 浜脇を流れる朝見川。


 浜から温泉が湧き出る様子から「浜わき」の地名が生まれ、別府温泉発祥の地と伝えられています。

■競輪温泉






別府競輪場

 別府には競輪場の中にまで市営の温泉があるとのことで行ってみたら、当日はちょうど開催日で車と人とで混雑していました。

 競輪場に入るのは初めてなので記念に1Rだけ車券を買ってみましたがハズレ。ただ自転車が走るだけで面白くもなんともなかったです。

 競輪をしに来たわけではなく場内にある温泉に入りに来たのですが、開催日で無料ということもあってか結構人が多かった。また出直しです。

*開催中無料は2017年3月に終了。
     入浴料:110円