奥豊後にある磨崖仏です。ヤフーブログから移転の際、県内各地の石仏や磨崖仏を収めたカテゴリーはそのまま消去されたので、新たに撮るため、久しぶりに訪れました。2021.12.30
朝地町の普光寺磨崖仏は新たに幾度も撮ってますが、岩窟のほうは久しぶり。
鎌倉時代の磨崖仏です。高さは11.4mあります。
横から
岩窟内に彫られた小さな磨崖仏。
不動明王の彫られた崖を少し登った所にあるぼけ封じの地蔵様です。
どうぞボケませんように。
県道46号線(緒方・朝地線)に入ると案内表示があり、民家の奥からコンクリートの道を400mほど歩き進めると軸丸磨崖仏があります。
岩窟は高さ奥行とも6m横幅は約15m。磨崖仏の高さは約2mで、石質は粗悪軟弱で風化損傷しています。
頭髪は暗紅色の彩色、目には黄金をはめてありましたが、昭和10年頃盗まれてしまいました。
下は10数年前に撮った写真です。この時は黄金のかわりに真鍮の目がはめられていましたが、いまはこれもはずれています。
緒方宮迫東石仏(おがたみやさこひがしせきぶつ)は、平安時代後期の磨崖仏。国の史跡に指定されています。
磨崖宝塔は室町時代初期の作。
これは修復前の東石仏。このあと工事が始まりましたから、今から17、8年前の写真です。
緒方宮迫西石仏(おがたみやさこにしせきぶつ)は、平安時代後期の磨崖仏。国の史跡に指定されています。
修復前の西石仏。東石仏と同じ時期に覆屋などが修復されました。
今山磨崖仏。
大きな一枚岩に右手に大きな剣を、左手に索を持って直立する不動明王像一体が浮彫りにされています。
江戸時代後期に在地による作と考えられています。特徴としては、蓬髪と大きな足、それに胸の部分には乳房が彫刻されていることです。乳房を持つこのような作例は県下には他に例が無く、非常に珍しいものといわれています。
(紹介文より)
瑞光庵磨崖仏。
瑞光庵の裏側の岩窟は、幅6m、高さ2mで、奥壁には不動明王が掘り込まれていますが、その特異な姿に驚かされます。
わたしは、江戸時代に作られた今山磨崖仏と瑞光庵磨崖仏は隠れキリシタンが作ったものだと推測しています。
さりげなく置かれているこの不動明王像も、おかっぱ頭の宣教師が十字架を手にしている様に見えませんか。
最後は千歳町にある大迫磨崖仏。
3.2mと大きな大日如来坐像。
室町時代の作と伝えられていますが、江戸時代に修復されたのが今の姿になるそうです。大分県重要文化財に指定されています。
お面をつけたような一種異様な顔つきの磨崖仏は、岩の表面に麻などの繊維を混ぜた粘土を張り付けて作られたものです。