大分発のブログ

由布・鶴見やくじゅうをメインにした野鳥や山野草、県内四季折々の風景などアウトドア写真のブログです。 

奥豊後の磨崖仏

2021-12-31 07:24:00 | 日記
奥豊後にある磨崖仏です。ヤフーブログから移転の際、県内各地の石仏や磨崖仏を収めたカテゴリーはそのまま消去されたので、新たに撮るため、久しぶりに訪れました。2021.12.30

朝地町の普光寺磨崖仏は新たに幾度も撮ってますが、岩窟のほうは久しぶり。


鎌倉時代の磨崖仏です。高さは11.4mあります。

横から

岩窟内に彫られた小さな磨崖仏。

 

不動明王の彫られた崖を少し登った所にあるぼけ封じの地蔵様です。



どうぞボケませんように。


県道46号線(緒方・朝地線)に入ると案内表示があり、民家の奥からコンクリートの道を400mほど歩き進めると軸丸磨崖仏があります。


岩窟は高さ奥行とも6m横幅は約15m。磨崖仏の高さは約2mで、石質は粗悪軟弱で風化損傷しています。


頭髪は暗紅色の彩色、目には黄金をはめてありましたが、昭和10年頃盗まれてしまいました。


 下は10数年前に撮った写真です。この時は黄金のかわりに真鍮の目がはめられていましたが、いまはこれもはずれています。


緒方宮迫東石仏(おがたみやさこひがしせきぶつ)は、平安時代後期の磨崖仏。国の史跡に指定されています。





磨崖宝塔は室町時代初期の作。


これは修復前の東石仏。このあと工事が始まりましたから、今から17、8年前の写真です。




緒方宮迫西石仏(おがたみやさこにしせきぶつ)は、平安時代後期の磨崖仏。国の史跡に指定されています。




修復前の西石仏。東石仏と同じ時期に覆屋などが修復されました。


今山磨崖仏。
大きな一枚岩に右手に大きな剣を、左手に索を持って直立する不動明王像一体が浮彫りにされています。


江戸時代後期に在地による作と考えられています。特徴としては、蓬髪と大きな足、それに胸の部分には乳房が彫刻されていることです。乳房を持つこのような作例は県下には他に例が無く、非常に珍しいものといわれています。
(紹介文より)


瑞光庵磨崖仏。
瑞光庵の裏側の岩窟は、幅6m、高さ2mで、奥壁には不動明王が掘り込まれていますが、その特異な姿に驚かされます。







わたしは、江戸時代に作られた今山磨崖仏と瑞光庵磨崖仏は隠れキリシタンが作ったものだと推測しています。


さりげなく置かれているこの不動明王像も、おかっぱ頭の宣教師が十字架を手にしている様に見えませんか。


最後は千歳町にある大迫磨崖仏。

3.2mと大きな大日如来坐像。

室町時代の作と伝えられていますが、江戸時代に修復されたのが今の姿になるそうです。大分県重要文化財に指定されています。

お面をつけたような一種異様な顔つきの磨崖仏は、岩の表面に麻などの繊維を混ぜた粘土を張り付けて作られたものです。









豊肥本線あそぼーい

2021-12-30 21:42:00 | 撮り鉄
豊肥本線の撮り鉄です。この日は列車と石橋のコラボが撮れる若宮井路の石橋まで行ってきました。2021.12.30


行きがけの第二大野川橋りょう。他の場所からは逆光になるなかなか撮りにくい鉄橋です。上りの普通 8:32分通過。


橋りょうから出てくる普通列車。


下りの普通 8:45分通過。


菅尾駅の跨線橋から、上りの普通 9:03分着


前回撮って気に入った場所です。下りの普通  9:04分発


駅の名所案内にもある近くの虹澗橋(こうかんきょう)


奥豊後の石橋と列車を撮る予定でしたが天気がイマイマなのでこのあとの五つほどある石橋はスルーしました。

菅尾に戻って小学校前を走る黄色のワンマンカー。桜並木のある場所です。9:27分通過。


百枝鉄橋〜緒方〜朝地を経てこの日の目的地の若宮井路笹無田石拱橋。


お目当ての石橋とあそぼーいのコラボ。下り大分行き、後追いです。曇ったのが残念。



11:20分通過


つぎの列車まで小一時間。
近くに普光寺があるので時間待ちに寄ってきました。


再び戻って旧道からの豊肥本線と石橋。


時刻表にない列車が通過12:06分。

青空が出てきたので石橋が映えます。








先ほどの列車。豊後竹田発の普通でした。12:15分通過。


水路橋の下にも川に架かる石橋がありました。


このあとはUターンして、しばらく緒方町の磨崖仏撮り。


磨崖仏を撮り終えて、次は撮り鉄ポイントの百枝鉄橋。午後からは崖に日が当たり列車がよく映ります。


上り普通。この角度からは撮りかたが難しそう。15:46分通過。

三重町駅4:01分発のあそぼーいに合わせて来ましたが、


2、3分前に陰ってしまった。


すこし、残念でした。16:04分通過。






滝尾百穴とななつ星

2021-12-26 19:57:00 | 撮り鉄

滝尾百穴。2021.12.26

古墳時代後期後半(6世紀)を中心に造られた集団墓です。

滝尾百穴横穴古墳群は滝尾百穴とも呼ばれ、大分市の史跡に指定されています。

火山層の崖に大小75穴が上下四段に並んで掘られていて、蜂の巣状の面白い景観になっています。


滝尾中学校のグランドに隣接しているので休日に訪問しました。

もちろんななつ星の運行時間にも合わせました。

滝尾ー大分間


今年の12月はなぜか撮り鉄月間になってしまいました。






久大本線各駅めぐり石仏めぐり

2021-12-25 22:46:00 | 撮り鉄
大分駅方面から国道10号線を大分光吉IC方面に少し走ると、JRの線路沿いに大分元町石仏の駐車場があります。上りの普通11:56分通過。 2021.12.25


駐車場から歩いて数分、木造瓦ぶきの覆堂の中、露出した溶結凝灰岩の岩肌に石仏が刻まれています。


平安時代後期の作とされる薬師如来坐像です。


昭和9年(1934)に国指定史跡。

県南の臼杵石仏と並ぶ大分県を代表する磨崖仏です。

覆堂の右手の屋根のみの御堂に安置されている石仏はかなり風化しています。

大分元町石仏の西南約600m、龍ヶ鼻付近の崖にある岩屋寺石仏。

岩屋寺石仏(いわやじせきぶつ)は、大分市古国府にある平安時代後期(11世紀中頃)の磨崖仏。大分県の史跡に指定されています。



中央の如来坐像(推定)をはさんで、不動明王立像など合わせて十像が掘り出されていますがかなり傷んでいます。かつては国の史跡でしたが、損傷が著しいため県の史跡に変更。

右手の崖には千仏龕(せんぶつがん)と呼ばれる無数の小さなくぼみが残されており、かっては粘土製の小仏像が収められていたと推測されています。


岩屋寺石仏の先にある古国府駅。大分から一つ目の駅ですが無人駅。

かなり狭いホーム

下り普通12:31分着発


となりの南大分駅

名所案内に「高瀬石仏」の名がありますが、ここはあとで寄りました。


ここは逆光になります。上り普通13:02分

つぎの賀来駅




警報機が鳴ったので普通列車が来るのかと思ったら、「ゆふいんの森」でした。

13:14分通過


由布岳鶴見岳を背景に鉄橋を渡る下り普通。賀来ー豊後国分13:27分通過

大分市の南、稙田地区にある高瀬石仏。平安時代中期から後期の磨崖仏。石窟の中にあるため、当時の色彩が現在でもよく残っています。(国の史跡)


平安時代後期の作と見られ、大日如来を中心に5体の石仏が彫り出されています。

特に目を引くのは左端に彫られた深沙大将(じんしゃたいしょう)。深沙大将は玄奘三蔵を守護したとされる鬼神。


額にドクロを戴き、胸にも九連のドクロを着け、左腕にはヘビが巻きつけられています。


そして腹部には童女の人面、その下にある目は象の目であるとのこと。


深沙大将立像(高野山霊宝館)。快慶作 重要文化財



深沙大将(高野山霊宝館)。西遊記に出てくる沙悟浄のモデルのようです。


調べていたら杵築神社にも深沙大将の立像があるとのことでこれがよく似ていました。
ただし杵築市の神社ではなく、奈良県の杵築神社でした。









豊肥本線 犬飼〜朝地駅

2021-12-21 21:26:00 | 撮り鉄
豊肥本線の各駅めぐり。前日に続きこの日は犬飼駅から朝地駅まで行ってきました。2021.12.21

犬飼駅


イラストは鮎。9:30分


下り普通 9:35分


犬飼駅から川を渡り、支流の柴北川が大野川に合流する岩場に岩に彫られた線画の「波乗り地蔵」があります。



「波乗り地蔵」とのネーミングが面白いですね。


  復元図
  

上り普通 9:49分通過

菅尾駅

イラストは菅尾石仏

豊肥本線の下り大分行きはほとんどが逆光になります。
下り普通 10:22分

同 10:23分



三重町駅。イラストはしいたけ。


裏から



豊後清川駅
 

イラストは矮化モモとマムシ。


道の駅清川にある御嶽神楽のモニュメント。逆光なので背中から。

御嶽神楽で有名な町です。


緒方駅。

イラストは原尻の滝


上り普通 11:52分


「ベリーツ」とあるので何のことやらと帰ってから調べると、大分県産のブランドイチゴ「ベリーツ」をモチーフにしたラッピング列車の運行が12月15日、主に同県内のJR線で始まった、とのことでした。

ラッピングに使うのはキハ220形と815系の2両。久大線や豊肥線大分ー豊後竹田間
を走ります。2月15日まで。



朝地駅

イラストは普光寺磨崖仏

用作公園での夜神楽「水鏡」の写真が飾られていました。

下り青い快速「シーサイドライナー」12:18分着


青と赤の2両編成です。

石橋から豊肥本線の見える場所があるとのことで場所探し。57号線から横道に入った所にありました。

朝地ー竹田間にある、若宮井路笹無田石拱橋(わかみやいろささむたせっこうきょう)。