大分発のブログ

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思考の原則

2022-06-12 00:22:00 | 哲学
以下は古代ギリシャに端を発する伝統的な思考パターンです。

 同一律

  論理学で矛盾律,排中律とともに三大原理と呼ばれるものの一つ。〈自同律〉,〈同一原理〉ともいい,この原理は,主語と述語の関係を基軸にした伝統的論理学では〈AはAである〉と定式化され,自明な*命題の代表例。
 百科事典マイペディアの解説

例 犬は犬である。
 

「あるものはあり、ないものはない」 バルメニデスの名言
 

 矛盾律

 論理学の法則であり、アリストテレスによれば「ある事物について同じ観点でかつ同時に、それを肯定しつつ否定することはできない」こと。

  
  アリストテレス
例 
彼は生きていると同時に死んでいることはできない。

 排中律

 形式論理学の用語。 あるものについて,その肯定と否定とがある場合,一方が真ならば他方は偽,他方が真ならば一方は偽であり,その両方のどちらでもない中間的第三者は認められないという論理法則をいう。 「第三者拒斥の原理」とも呼ばれる。その一般的形式「全ての判断は真または偽である」 これはライプニッツの非常に単純な定式化である 。(排中律wiki) 

「全ての判断は真または偽である」 ライプニッツ

 

  

*アリストテレス論理学において命題は、主題の叙述するものを肯定または否定する、特定の種類の文である。アリストテレス的命題は「全ての人間は死ぬ」「ソクラテスは人間である」というような形を取る。(命題wiki)

  • 同一律

    「AはAである。」

  • 矛盾律

    「Aは非Aでない。」

  • 排中律「AはBか非Bかのいずれかである。」


 (ある、ない) (肯定、否定)(真、偽)といったように、古典論理学では、二つの概念を対立させて扱います。この二分性が西洋型思考の特徴になっていて、それは「二元論」とか「二項対立」とか呼ばれ、同一律、矛盾律、排中律はそこから派生したものです。


 二元論(にげんろん)

•多元論の一つで,一元論に対する。 世界や事象を,二つの相互に独立の根本原理によって説明する立場。 神話や宗教では,光と闇,天と地,善神と悪神,神と被造物など。 哲学史上では,プラトンやアリストテレスの形相と質料,デカルトの精神と物質,カントの理性と感性などの対立にみられる。(百科事典マイペディアの解説)

•二元論とは、世界や事物の根本的な原理として、それらは背反する二つの原理や基本的要素から構成される、または二つからなる区分に分けられるとする概念のこと。例えば、原理としては善と悪、要素としては精神と物体など。二元論的な考え方は、それが語られる地域や時代に応じて多岐に渡っている。(二元論wiki )

 二つの対立概念に分けるとき、そもそも、その二つの概念が互いに相手の補完になっていなければ論理そのものが成り立ちません。

 


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