中津市北原地区に鎌倉時代から伝わるとされる「北原人形芝居」が2日、同地区にある原田神社の「万年願」で奉納されました。2020.2.2
保存会による儀式舞「翁渡(おきなわたし)」で幕開け。
「傾城(けいせい)阿波の鳴門・巡礼歌の段。
伊達娘恋緋鹿子(こいのひがのこ)・八百屋お七
「日高川安珍清姫・道行(みちゆき)の段」。
見せ場の清姫早変わり。
そして大蛇に変身して追跡。
安珍清姫の物語
あらすじ
時は醍醐天皇の御代、延長6年(928年)夏の頃である。奥州白河より熊野に参詣に来た僧がいた。この僧(安珍)は大変な美形であった。紀伊国牟婁郡(現在の和歌山県田辺市中辺路:熊野街道沿い)真砂の庄司清次の娘(清姫)は宿を借りた安珍を見て一目惚れ、女だてらに夜這いをかけて迫る。安珍は参拝中の身としてはそのように迫られても困る、帰りにはきっと立ち寄るからと騙して、参拝後は立ち寄ることなくさっさと行ってしまった。
騙されたことを知った清姫は怒り、裸足で追跡、道成寺までの道の途中で追い付く。安珍は再会を喜ぶどころか別人だと嘘に嘘を重ね、更には熊野権現に助けを求め清姫を金縛りにした隙に逃げ出そうとする。ここに至り清姫の怒りは天を衝き、遂に蛇身に化け安珍を追跡する。