今週の週刊新潮にも大不況なのに大阪ホステスがひったくりに・・・と載った。バブルの時代は700万、800万ともらっていたホステスがたくさんいたが、この時代でやはり340万円は大きいから載ったんだろう。又、週刊新潮は昔「クラブの欄」があったくらいだからこういうネタが好きなんだ。
「この不景気でもあれだけ頂いているホステスさんがまだいることにびっくりしていたんですよ」と同じ新地のクラブママの話。
「まあ、お誕生日のあるイベント月だったりすると、通常の月より跳ね上がることもあるけど・・・年齢から言って・・・」
そう、年齢が出ているのよね。まあ、警察に届けるとなると本名、生年月日を言わないといけないからね。
銀座のクラブでも200店が昨年12月までに閉店すると噂されたと言う。又、ホステスの出勤調整も行われて従来の「日給保証」から「時給保証」に切り替える店もあるらしい。
お店を早く閉めた分保証を減らせられるから。銀座でもそうなんだから新地も同じだ。暇な日は早く帰らして時間給を減らす店があるという。同伴などの罰金も多いからね。そう思うとリリオーの店は未だましだったんじゃないか。暇でも帰らせないし遊んでいても日給を払っていた。女の子不足で男性スタッフに女の子入れてと頼むと、「僕の知っている紹介者はクラブに勤めている男だからリリオーの店と給料が違うから紹介してもらえないです」と言い探してくれなかった。お客様を呼ばなくても良しだから立て替えは無し美容院に行かなくて良し同伴罰金無しおニューデーなし電話当番無し等々無しづくめで、あの時間給は安かったのか・・・怒るで!
まあ、仕方なし。リリオーの力不足だったんだから。
リリオーが新地に入ったときの日給は4000円だった。6時からラストまでだよ。それが4500円になり6000円になり12000円になるまで3年かかった。それから店を変わり手当など含めて100万円くらいもらえるようになった。新地のクラブ6年間で約10倍近くになったんだ。340万円の世界ではないが当時ではまあまあもらっていた方だった。その代わり毎日のように同伴し終わってから飲み屋や麻雀など付き合い交際費もたくさん使った。でも働くことが楽しく面白かったなあ。着物のローンも当時で毎月10万円払っていた。30数年も前のこと。
やればやるだけもらえる実力の世界。新地は不可思議な魅力のある世界だ。ひったくりで昔を思い出した。