リリオーはあまり事件とか人の名前の解るような事は書かない主義、ブログって中傷やなんやかんやとあってその方に迷惑が掛かるといけないと思うから。
でも、今回は書く。ブログを読んで下さっている方々にもこの事件の悲しみを知って欲しいと思うので。
5月29日テレビのニュースを何気なしに見ていると「裁判官さん、極刑にして下さい。○○、こちらを向いて下さい。私の顔を見られますか!」と耳に飛び込んで来た。
「あれ?この声は」と思うと同時にお父さんの背中が回り顔が映し出された。閉店からさかのぼって10年少しは、お越し頂いてはいなかったが、開店当時からお付き合い頂いたお客さまだ。「ママ、頑張っているか」と何時も優しい笑顔でお客さまをお連れ下さった。仕事のことしか考えてはれへんねえと思うくらい真面目な方だった。
脚本家を目指してロサンゼルスに渡り勉強していた娘さん、そして結婚してそのアメリカ人の夫に殺された。許せない、許されることではない。
お父様は明るく優しく真面目な方でいらっしたからご家族も皆様仲良く過ごしておられたに違いない。そのご家族を悲しみのどん底に陥れた男・・・許せない。
29日に2005年12月に起こった事件に判決が下された。
禁固16年から終身刑の実刑判決。
お兄さんのコメント「あしたからやっと家族が前を向いて歩いていけるかなと・・・」
お母さんは「いくら勝っても(娘は)帰ってこないですから」
そう、帰ってこない、いつくしみ愛し育てた娘が突然25才でいなくなって帰って来ない。お辛いであろうコメントにリリオーは胸がつまり涙が止まらなかった。事件当時はお客さまの娘さんと気づかず、テレビ画面にお客さまのお名前とお顔が映し出されて解り・・・
事件当時に知っていたら何かお手伝い出来ることがあっただろうかと考える・・・しかし、知った今も、どのようにお声を掛ければ良いのか言葉も見つからない・・・
知らなかったとは言え、29日暢気に映画を見に行っていたリリオー・・・