リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

凄いですね・・・2

2010-02-16 21:42:27 | Weblog
ママとマスターとホステスと男性スタッフの関係。全て上手く関係が保たれているときは店は流行る。特にマスターはホステスや男性スタッフをどう使うか手腕が問われる。
大昔、リリオーが初めて新地に足を踏み入れて勤めた店の話(一度書いたかも知れないが)
髪の毛はボサボサで何時もぶっきらぼうな男性が早い時間からウロウロしていて店が始まると店外を歩いている。初めは誰?と思っていたら、「マスターよ、ママの主人、でも、女に手が早いの」と聞いた。リリオーはまだまだ未熟、お客様の口座を一組でも作らなくてはと思っていた頃でマスターと話をさせてもらえる身分では無かった。が・・・しとしとと降る長雨と湿気にうんざりしていたある日、店に勤めて3カ月位経った頃だったか、「リリちゃん、暑くなるなあ、家にクーラーあるか」急に尋ねられてビックリしたリリオーは「ありません」(そう、エアコンで言わずクーラーと言っていた頃、まだ無い家が多かった)「そうか、上(事務所)に行って10万円もろといで、それでクーラー買い、いつでも返したらエエ」とマスターは言ってくれた。何で?働いたばっかりの信用も無い女に10万円も貸すなんてと驚いた。1か月の給料くらいだった。
又、半年くらいでよその店に変わるときもママが出てこなくてマスターが喫茶店で話をしてくれた。「あんたら、まだまだよその店に行ったらあかん、もう少し、この店で修行し、色んな店があるから怖いで、そうや、日給なんぼもろてた、○○○○円にしよう、そうや、振り袖も買うたろう」リリオーは振り袖?嬉しい、店に残ろうと思った。その時は友達と一緒に店を変わると思っていたので、その話も断り、退店したが、やめてからも「どうや、頑張ってるか?」と気に掛けて下さった。
そう、マスターは色んな気配りが必要なんだ。店のホステスのことも見ていないような振りをして全て把握して言葉は悪いけれど操っていたんだ。そして店繁盛に一役も二役も活躍していた。あのマスターは大物だった、偉い人だったとあとで解ったことだ。
昨日のマスターの事で昔のマスターを思い出した。自分が儲かるだけでなく、みんな豊かにしてやりたいと思ってくれていた。今ではあんな人はいないだろうなあ。時代が良かったからかも知れないが。
マスターもママもホステスも時代と共に気質も変わる・・・