人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

謹賀新年2023

2023-01-01 10:34:33 | 日記
 新年あけましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


 去年の今頃は、コロナで非常勤先の授業が全部オンラインになったため実家に長期帰省しながら、急に弱ってしまったカイちゃんの看病をしていました。カイちゃんは1月9日に亡くなり、その一か月後に、同い年のきょうだいのシロリンまで相次いで亡くなってしまいました。
 
 お見送りできたのはよかったけれど(正確には、シロリンは私がお風呂に入っている間、母はそばで一緒にいたけど寝てしまっている間に亡くなってしまった)、実家もずいぶん寂しくなりました。
 
 昨年前半は、全く先の見えない状況で、人生をあきらめ気味で、飲んだくれていたので、すっかり生活リズムがぐしゃぐしゃになってしまいました。10月1日に東北大学に助教として着任することになり、ひとまず4年間は生活できるし研究もできる…とほっとしましたが、生活リズムをちゃんと整えて、勉強したり論文書いたりできるようにしないと…(結構急だったので、お引越しは本当に大変でした! お引越しって苦手)。
 着任するときに、東北の人から仙台は寒くないし雪も降らない、と言われたのですが、京都や名古屋や東京の寒さとは全然質が違って、やっぱり寒いです。それから、冬場は本当に日が短い。16時ちょっと過ぎると日が落ちてしまうので…。できるだけ外に出て歩くようにしているのですが、朝が苦手で、昼もぼんやりしてしまう私のような人間は、授業でもなければ結局外に出るのが15時を過ぎてしまい、日が暮れかけた中を歩いて何となく寂しい気持ちになったりしています。

 昨年は学会発表や研究会発表ができませんでした。発表者がいないときの調整で入るつもりでいたら、意外と直前で希望者が出たりして。調整のつもりでいるとどうなるか分からないので、自分で業績出したい分はきちんとエントリーしておいた方がいいですね。
 論文は1本、学会でのシンポジウム報告をもとにした原稿です。
・「自然/人工と生殖:『源氏物語』における動物と人形」『文学・語学』 (235) pp.39-47 2022年8月

 発表したまま論文にしていないネタがたぶん10本以上あるので、今年はもう少し書きたいです。全部載せられなくても、5本くらいは書きたい。商業誌にももっと書きたいですが、これは先方からお話が来ないことにはどうしようもないですね。
 一つ、新書のお話が来ているので、無事に原稿を書き上げたいです。捕らぬ狸の皮算用(これってよく考えると、大概な比喩ですね。狸可愛いのに)ですが、それ書けば、印税が入るはずなので、博士論文をもとにした専門書も出したいと思っています。
 それとは別に、非常勤先の講義でやっていた、お人形ネタと、花と少女のネタでも本を出したいので(結構売れるネタだと思うんだけどな)、出版社の方には心に留めていただけるとありがたいです。

 久しぶりに帰省してみると、最年長になったせいか、童顔で子供っぽいと思っていたのすも、随分おじいちゃんっぽくなったと感じます。

 のすももう13歳。もう少し実家から近い場所で就職したい、と思うけれども、研究者の就職は、場所もタイミングも偶然に頼るしかない。だいたい実家から通える範囲だと、香川県内か岡山市、倉敷市あたりしかないからなあ。わんこと一緒に暮らしたいけれど、わんこと一緒に暮らすには、隠居するしかないのかな…


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