二十四節気では今の時期は「小満(しょうまん)」(5月21日頃)と言い、立夏(5月5日頃)の次の節目です。「万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころ。」という意味で、人間にたとえると「なんとなく板についてきたころ」となるのでしょうか。中1生のみなさんにとっては、学校生活にも慣れ、部活動の様子もなんとなくわかってきた時期。まさに「小満」の意味がびったりですね。
さて、冒頭の俳句は松尾芭蕉の晩年の作。元禄3年の春から数年間を芭蕉は大津で過ごしますが、「美しい近江の春が過ぎさってしまうのを惜しんでいる」という、一見感傷的なさびしい俳句のように思えますが、実は、新しい季節へと踏み出す力強い決心が背景にあったような気がします。この句を詠んだあと、芭蕉は自ら住んだ石山の幻住庵の思い出を綴った「幻住庵の記」という俳文を3か月ほどで完成させるのです。今日の写真は、芭蕉の墓もある「義仲寺」にある「行く春を・・・」の句碑です。
さあ、今から夏本番へと突入。学校では中間テスト、塾では青葉キャンペーンのブログラムが続々と進行していきます。みなさんも決意を新たに夏を迎えてください!
甲西教室より鼎でした。