真野教室から川合です。
いきなり真っ白な写真をお見せしましたが、皆さんは、そこに「ドーナツの穴」が見えますか?今回のテーマは、6年生の男子がふともらしたひと言から始まっています。連休前に、小6生たちは円の面積を学習しました。
2番目の写真のように、大きな円と小さな円を組み合わせた面積の問題は定番ですが、「この影をつけた部分」のことを、ある生徒が「ドーナツの食べるとこ」と言い、すぐに「ドーナツの持つとこ」と言い直しました。自分のイメージをできるだけ正確に伝えようとして言い直してくれたのだと思いますが、この感覚を面白いと思いませんか?「食べるとこ」と言うからには「食べない部分」があることを意識しているわけですし、「持つとこ」と言うからには「持つ部分以外の本体」がありそうですね。すると「ドーナツで食べない部分」とは…。そして、「ドーナツの本体」とは…。
というわけで、これからドーナツの「食べるとこ」「持つとこ」を順に消していき、最後に「ドーナツの穴」を残して見せましょう。いざいざ!
いかがですか?最初の写真にもどりましたが、そこには「ドーナツの穴」が写っているはずですよ。アメリカ・ネブラスカ州の法律では「ドーナツの穴を売ることを禁じる」というのがあったそうですが、何か共通する感覚がありそうですね。
面白いと思ってちょっと調べてみたら、大阪大学の学生たちが、このテーマで本を作っていました。題名もストレートに『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』ときました!大学の先生たちが自分の専門分野で、このテーマに取り組んだものだそうです。本屋さんで探してみよう。