1.楡家の人びと
北杜夫/著 新潮文庫 1971 〔上〕660円 〔下〕700円
楡脳病院の七つの塔の下に群がる三代の大家族と、彼らを取り巻く近代日本五十年の歴史の流れ……日本人の夢と郷愁を刻んだ大作。 新潮社文庫
2.テンペスト
池上永一 著 角川書店 2008
上 若夏の巻 1680円
美と教養と見栄と意地が溢れる珊瑚礁の五百年王国は悩んでいた。少女真鶴は憧れの王府を救おうと宦官と偽り行政官になって大活躍。しかし待ち受けていたのは島流しの刑だった――。見せ場満載、桁外れの面白さ!
下 花風の巻 1680円
黄昏の美しい王国にペリー来航。近代化の波に立ち向かう宦官兼側室の真鶴。しかし破天荒な一人二役劇は突然幕を閉じる―。時代の変わり目を嵐(テンペスト)となって生き抜いた王宮人の苛烈な愛と涙の物語。
角川書店特設サイト
3.細雪
谷崎潤一郎/著 新潮文庫 1955
〔上〕460円 〔中〕540円 〔下〕620円
大阪・船場の旧家を舞台に、四人姉妹がそれぞれに織りなすドラマと、さまざまな人間模様を関西独特の風俗の中に香り高く描く名作。新潮社文庫
4.四季シリーズ
五木 寛之/著 ポプラ文庫 2009~2010
四季・奈津子 600円
22歳の奈津子は、自らの人生を選び取るため、東京で暮らすことを決意する。純粋に生きる女性の愛と冒険を描いた傑作。
四季・波留子 680円
長女・波留子は、離婚を機に自由で奔放な自分の一面に気づき、恋愛や仕事に悩みながらも自分らしい人生への一歩を踏み出していく。
四季・布由子 600円
四女・布由子は、東京でのラジオ出演をきっかけに、自分らしい生き方を探し始める。四姉妹を描いた長編連作の第三部。
四季・亜紀子 600円
三女・亜紀子は、自らの理想を追い求めて、政治の世界へ飛び込んでいく。四姉妹を描いた長編連作の第四部、初めての文庫化!ポプラ文庫
5.長編時代小説 風魔
宮本昌孝/著 祥伝社 文庫 2009/08
上 730円/中 760円/下 730円
南蛮人と見紛(みまご)う異相、生まれながらの巨躯(きょく)と膂力(りょりょく)。箱根山塊に「風神(ふうじん)の子」ありと恐れられた英傑がいた――。謀略渦巻く乱世に、自由を求め生きた、稀代(きたい)の忍びの生涯を描く歴史巨編!
6.大番 北上次郎選「昭和エンターテインメント叢書」(2)
獅子文六/著 小学館 文庫 2010/04
上 790円/下 790円
不恰好な体つきに強い田舎なまり。そのうえ金好きで女好き。だけど、どこか憎めない“ギューちゃん”が、カブト町を舞台に大活躍する、ど根性サクセス・ストーリー。
書評家・北上次郎がオススメする名作シリーズ第2弾!
はからずも「四姉妹」ものが2作もUP。出版社は手に入りやすそうなものを載せましたが、他社のものでもかまいません。
他に候補となった「ふたり道三」は、絶版のため、「風魔」を再UP。
同じく絶版の「ドクトル・ジバコ」はリストからはずしています。
「妖星伝」も、3巻が入手困難なため、除外しました(4/21)。
当日欠席された方、後からあれこれ思いついた方は、推薦文とともにコメント欄にご記入ください。
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